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平成とともに歩んだ‟前橋赤十字病院 高度救命救急センター”!

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町田です。 今年はGWの連休が長期間になったため、救急外来の受診も例年より集中しない印象を持っていましたが、最初の3日だけでドクターヘリは24件の要請(うち18件に出動)がありました。やはり連休中は人の移動が多くなり、どうしても事故やけが、さらに急病の発生が増えてしまうようです。 楽しい思い出を残し新たな時代を良い雰囲気で迎えられるよう、ご自身の健康管理に十分留意してください。(連休中も働き詰めの消防職員や病院スタッフの健康管理が最も心配ですが。。。) 当直明けの平成最後の日はあいにくの雨模様です。 前橋赤十字病院の救急・集中治療部門の歴史は、平成6年に現院長(前救命救急センター長)の中野先生が当院に来られて、現名誉院長(前院長)の宮﨑先生とともに救命救急センターの基礎を作り上げました・そして平成15年に大学病院・公立病院以外で初めて高度救命救急センターの指定をいただき、平成21年からはドクターヘリ運用開始がはじまりました。そして平成27年に中村先生が救命救急センター長を引き継ぎ今に至っています。 今在籍している20人のスタッフ全員が平成時代に医師となり、今となっては平成生まれの救急・集中治療医も誕生しました! 平成とともに歩んできた「前橋赤十字病院 高度救命救急センター」ですが、平成最後の日も令和最初の日も患者さんの救命と社会復帰にむけていつもと同じ時間を送るでしょう。 しかしながら、いままでの歩みに満足していてはこの先の成長はありません。新しい「令和」の時代も、さらなる成長と発展のためにコツコツと目の前の命に真摯に向き合っていきたいと思います。

関越道大型バス事故から7年…

ゴールデンウィークもすでに3日目です。4月29日になるとこのことを思い出します。 7年前の今日朝方に「関越車大型バス事故」が起こりました。この事故では7名の尊い命が失われ、39名の方が重軽傷を負いました。亡くなられた方々のご冥福を心からお祈りいたします。 この事故の対応では、局地災害対応がいかに時間が早く経過し、そして情報共有の大切さを痛感しました。広域災害対応の経験ばかりに目が行っていた群馬県の各機関が、この事故を契機に群馬県の局地災害の対応が大きく前進させました。 平時の救急医療でやっていないことをさせました局地災害時に急に行うことはとても困難です。 「災害医療は救急医療の延長」であることを忘れず平時の救急医療の現場から組織・個人のスキルを強化しながら、あらためて局地災害は「時間が命」であることを心に刻んでこれからも活動していかなければいけません。

高度救命救急センター 2018年度活動実績報告

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いよいよゴールデンウィークの10日間が始まりました。 もちろんゴールデンウィークは救命救急センターが最も混雑する時期の1つであり、あまり喜んでいるスタッフは少ないのですが・・・今年に関しては「一つの時代が終わり、新しい時代を迎える大切な節目」として、仕事をしながらも心穏やかに過ごしたいと思います。 新年度に入ってすでに1か月を過ぎようとしていますが、ようやく2018年度の高度救命救急センターの実績をまとめました(当科調べの速報値です)。 2018年度の一番の大きな出来事は新病院への移転です。移転に伴い数日間の入院制限や外来制限が必要となり、多くの皆様にご迷惑をおかけしました。しかし新病院になってそろそろ1年となり、救命救急センターは前病院に比較してさまざまな導線が良くなり、とても活動しやすくなった印象を持っています。 残念ながら昨年度の実績はあまり振るわなかったのが本音ですが、新病院でも運用もすでに慣れてきたところであり、今年度は一昨年度以上の実績を残すことが我々に課された責務だと感じています。 ☆高度救命救急センター 2018年度活動実績☆ (図をクリックすると拡大表示されます)  

シップチェンジ!~JA6926から‟JA117R”に機体が変わりました。~

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町田です。 平成もあと1週間を切りました。中学生時代にはまっていたPrincess Princessの「ダイヤモンド」という名曲が平成元年に誕生したことを思うと、あっという間の30年だった気がします。令和生まれの若者に「えっ、平成じゃなくって昭和生まれですか~?」と言われる日も遠くないですね。 そう行く意味では大正生まれの方々が元気に退院していく姿を見ると、心から尊敬の念を覚えます。 昨日は午後からあいにくの雨模様でドクターヘリは運休となりましたが、1機のドクターヘリと同じカラーリングをしたBK117C-2が当院へリポートに飛来しました。 ヘリコプターも車と同様に定期的な点検が必要です。また飛行距離によってさらなる点検を行います。群馬県ドクターヘリの主要機体であるBK117C-2は、朝日航洋が担当しているドクターヘリでは秋田県、群馬県、茨城県、神奈川県、山口県で使用されており、各機体の点検のタイミングに合わせてヘリコプターをローテーションして運用し、各基地病院で運休が出ないように運航会社が調整してくれています。 この機体入替のことを「シップチェンジ」と呼んでいて、昨日の待機終了後に機体の中身の入れ替えを行いました。 時々代替え機としてMD902が来ることがありますが、今回は全く同じ機体のため見た目には違いは判らないと思います。唯一異なるところは機番がJA6926から「JA117R」にかわったところです。 昨夕のシップチェンジを経て今朝から何事もなかったようにBK117C-2が群馬の空を飛んでいます。

共通の目的は‟人命救助”と‟死因究明”!~「平成31年花見会」を開催しました。~

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町田です。 ここのところ蒸し暑い日が続き、群馬県の平野部では桜の時期と入れ替わるようにハナミズキや藤がさきはじめています。ちなみに桜前線はようやく故郷の北海道にたどり着いたとのことです。日本が縦に長い国であることを改めて実感します。 ところで4月初旬の話になりますが、毎年桜の時期に群馬県警(検視・交通鑑識・科捜研)、群馬大学(法医学)、そして当院(救命センター)が一同に集まって交流を深める機会があり、今年も4月3日に「平成31年花見会」が開催されました。 花見会が行われたころの桜の様子 警察も医療も日々「市民の命を守る」ために働いています。 とくに救急領域では‟人命救助”に関わる活動が最優先されますが、さらに大切なこととして“死因究明”が共通の目的となります。 心肺停止状態で発見されて病院に搬送されたり、事故などにより外傷を負って病院に搬送されたとき、病院では救命のための医療が行われますが、残念ながら救命できなかったときに現場の状況、受傷機転、そして病院での検査の結果、必要に応じて司法解剖を行い、きちんと死因を究明します。 亡くなられた方のご遺族に死因を伝えることはとても大切なことであり、また死因を究明で得られたことを次の救命のために生かさなければいけません。 そのためには警察、医療(救命センター&法医学教室)がシームレスな関係をもって一つの命に向き合う必要がありますが、すでに群馬県は実際にその体制がしっかりできています! 10年以上も続いている花見会に、当院から今年は中野院長、中村救命センター長、中林副部長、町田が参加させていただき、さらに顔の見える関係を強化することができました。 これからも消防、警察、医療の三位一体で市民の命を守っていきます! ちなみに町田はこれまた毎年恒例の2次会に突入・・・居酒屋での会合であったためもちろん捜査や医療の話は抜きで旬な話でいろいろ盛り上がり、お互いちょっとした仕事のストレス解消になりました(笑)

今年度は‟20人体制”で頑張ります!~2019年度 集中治療科・救急科 スタッフ~

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4月もすでに後半に入るところで、平成も今日を含めてあと10日となりました。 新年度早々よりなかなか全員がそろうことなく新年度体制の報告をできずにすいませんでした。 まだまだ集合写真を撮るタイミングはなさそうなので、個人写真の組み合わせで今年度の新体制の29人を紹介します。   ・高度救命センター長兼救急科部長:中村 ・集中治療科・救急科副部長:町田、鈴木、中林、藤塚、雨宮 ・スタッフ:大瀧、生塩、内海、小橋、金畑、吉野、山田、永山、髙橋、西村、丸山、奥田、土手、河内  1段目左から大瀧、町田、中村、鈴木、内海 2段目左から小橋、中林、藤塚、雨宮、生塩 3段目左から吉野、西村、丸山、髙橋、金畑 4段目左から永山、土手、河内、奥田、山田 また12年目を迎える板橋中央総合病院麻酔科から林医師が半年間の研修として、非常勤として小林医師、遠藤医師に支援していただきます。 左から林医師、小林医師、遠藤医師   基本的に上記23名で群馬県及び近隣県の救急・集中治療の一端を担わせていただくとともに、地域の良質なMedical contorolの実施、そしていざというときに最後の砦となりうるように日々努力いたします。 昨年度に引き続き関係者の皆様におかれましてはご指導ご鞭撻のほどよろしくおねがいします。

‟いのちをつなぐ空飛ぶ救急治療室!”~「群馬県ドクターヘリ10周年記念イベント」~

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町田です。 群馬県の平野部は葉桜になってきましたが、まだ桜が満開であった4月14日に「群馬県ドクターヘリ10周年記念イベント」が行われました。 群馬県の主催で行われた「群馬県ドクターヘリ10周年記念式典」では、10年間の安全運航への感謝の意味を込めて大澤正明群馬県知事より当院と朝日航洋が感謝状をいただきました。基地病院としても救急医療への積極的かつ柔軟な群馬県の対応に支えられており、あらためて身が引き締まる思いになりました。 また群馬県議会副議長、前橋市長、群馬県消防長会会長の方々よりご祝辞をいただき、また多くの関係者の方々にご参列いただきました。 群馬県ドクターヘリが群馬県の医療にとって欠かせない存在になっている自覚と、次の10年、20年とさらに救命率・社会復帰率の向上を目指していく使命をあらためて再認識しました。 そして10周年記念式典に関連したイベントとして、当院から「ドクターヘリ見学会」、「フライトドクターによる特別授業」、「フライトドクター・ナースへの質問コーナー」を提供しました。 「ドクターヘリ見学会」においては、なんと!! 平時の救急医療で行われているドクターヘリ広域連携と同様に、お隣の栃木県で活躍している本田航空さんの‟EC135”に当院へリポートまで飛来していただきました。 いつも当県ではBK117C-2で活動していて、時々代替え機でMD902がやってきますがEC135はなかなか見る機会がなく、見学に来られた方々も隣に出動スタンバイしているBK117C-2と合わせて喜んでいただいたとのことです。 途中で群馬県ドクターヘリの出動もあり、ドクターヘリの離着陸も当院スタッフの安全管理のもと間近で体験することになりました。 手前がEC135、奥がBK117C-2。 本田航空さんのご協力に心より感謝いたします。  そして「フライトドクターにより特別授業」では、ドクターヘリの活動と活動中の気持ち、これからの目標に向けて、有志の方が作成してくださった10周年記念動画とともに紹介させていただきました。 立ち見の方が出るほど多くの方々にお集まりいただき、また子供たちがたくさん参加してくれているなかで、できるだけわかりやすくお話させていただきました。またドクターヘリで対応させていただいた患者さんが何人もご来場さ

‟過去の”災害としてしまわないように…~「平成28年熊本地震」から3年~

町田です。 先ほど阿蘇山噴火の緊急速報が流れました。大きな被害が出ないことを祈りつつ、いざというときにすぐ動けるように心構えをしながら当直対応をしているところです。 ‟熊本での災害”と聞くといまだに胸騒ぎをしてしまいます。「平成28年熊本地震」の発生から4月14日で3年が経ちました。 3年前、4月14日の前震の時に災害対策本部を立ち上げて情報収集活動を開始しましたが、15日夜になり人数を減員して本部運営を行ってすぐに本震が起こり、帰宅直後にすぐに病院に駆け付けたことを思い出します。 本震災では今月までに災害関連死を合わせて273名の尊い命が失われています。心よりご冥福をお祈りします。 またいまだ1万6500名もの方々が仮設住宅などの仮住まいで生活をされているとのことで、1日も早く元の生活環境に戻ることを願うばかりです。 東日本大震災、熊本地震と発災からすでに何年もたっていますが、まだまだ復興に向けてするべきことがたくさんあります。 我々も災害直後は濃厚に被災地に力を注ぎました。そしてその災害対応から得た教訓を様々な訓練や次の災害に生かしてきています。 しかしながら次々と前に進む前に、今いちど被災地に目を向けてやるべきことがあるように感じます。 まもなく新たな元号の「令和」の時代が始まります。「平成〇年△△災害」という名称の付いた自然災害が続きましたが、これらの災害が‟前の時代の災害ではなく”まだ復興にむけて‟今も対応が進行中である”ことを忘れないようにしないといけません。

ようこそ、神宮司先生!~藤田医科大学から「ICU短期研修」でやってきました。~

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2月の小川先生に続き、藤田医科大学の神宮司成弘先生がECMOの勉強の ために、今日から当院へ研修に来られました。 「 ECMO の研修」が目的ですが、 ICU の一員として日勤業務を行って頂けるとのことです。さっそく初日からICU入室中の患者の受け持ちとして活躍していただいております。 神宮司先生にはECMOのことを多く学んでいただくとともに、我々スタッフも神宮司先生から多くのことを教えていただきたいと思います! 5週間、どうぞよろしくお願いします。

群馬県ドクターヘリ運航10周年記念イベントが開催されました。

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2019年4月14日(日)午前10時より正午まで、前橋赤十字病院で群馬県ドクターヘリ運航10周年記念式典が開催されました。 来賓の皆様、関係部署の皆様方におかれましては、休日にも関わらず御足労いただき、まことにありがとうございました。 およそ600人の方にご来場いただき、お陰様で大盛況にて終わることができました。 また、ご来場いただいた一般の皆様におかれましては、院内が大変混み合ってしまい、ご不便をおかけいたしましたことをお詫びいたします。 会場内で展示されていたパネルにつきましては、しばらく前橋赤十字病院1階で展示しております。 ご来院の際には、是非ともご覧ください。 展示パネルは、本館から外来棟へつながる渡り廊下に飾りました。

まずは“良質な胸骨圧迫”と“迅速なAED使用”を!~「新人初期研修医対象BLS&AEDコース」開催報告~

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町田です。 当院では毎年毎月1回ずつ「BLS&AEDコース」を開催していますが、4月だけは2回(年13回)開催しています。 毎年恒例で4月第木曜日開催の本コースは「新人初期研修医」が対象で、1週間にわたる初期研修医のオリエンテーションのプログラムの1項目としても加えられています。 今年も4月4日に新人初期研修医12人が本コースに参加しました。 ところで“BLS”とは何を意味しているでしょうか? BLSはBasic Life Supportの略で、日本語では“一次救命処置(心肺蘇生法)”と言われます。BLSの定義は「一般市民にも行える救命処置(心肺蘇生法)」です。 それに対して「医師や医療関係者が、一般市民が行えない医療器具や緊急医薬品を用いた救命処置(心肺蘇生法)」を二次救命処置(心肺蘇生法)といい、ALS(Advanced Life Support)と略されます。 新人とはいえ初期研修医は医師国家試験を合格し“医師免許”を取得して当院に研修に来ました。 となると「えっ、なんでALSではなくてBLSなの?」と感じる方もいるかもしれません。 どんなに救急救命士の資格が拡大し、ドクターヘリ・カーなどの病院前診療が充実し、そして医療が高度化しても、目の前で倒れた患者さんに“良好な胸骨圧迫(心臓マッサージ)”と“迅速な除細動(AEDの使用)”が行われていないと、患者さんの救命率や社会復帰率の向上に結び付きません。 ましてや院内では初期研修医や病棟看護師が患者さんの急変の第一目撃者や発見者になる確率が高い傾向にあります。 医療スタッフは常にALSに用いるような医療器具や緊急医薬品を持ち歩いているわけではありません。しかし応援のチームがたどり着くまでの数分間に正しいBLSとAEDの使用がなされていれば、かなりの高率で自己心拍の再開に導くことができます。 最初から高度な治療に走ることなく初期対応を確実に行えるようになるために、当院ではこのように毎年新人初期研修医にBLSを徹底的に指導しています!ちなみに新人看護師にも7,8,9月に本コースを開催する予定です。

群馬県ドクターヘリ 2019年3月&2018年度活動実績(「群馬県ドクターヘリ10周年記念イベント」最終案内)

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4月に入り桜も満開になりましたが、なぜかまだ冬のような強風が吹きつけています。 今月もドクターヘリの未出動がすでに13件ありますが、そのうち7件が強風の影響でした。一昨日は雪が降ったりなど、やっぱり年々気象がおかしくなっているj気がします。今の子供たちの世代の地球が心配に思う今日この頃です。     いよいよ明後日14日に「群馬県ドクターヘリ10周年記念イベント」が開催されます。  「10時~地上へリポート→11時~講堂」という流れがお薦めです。 10~12時まで当院地上へリポートにてドクターヘリ見学会を開催しますが、今回は群馬県ドクターヘリで使用しているBK117C-2やMD902ではない機種のドクターヘリが登場する予定です。どの機種が来るか楽しみにしていてください(*天候等によっては見学会ができない場合もあります)。 尚、群馬県ドクターヘリは通常通り運航しているので、要請が入った際は係員の指示に従い速やかなヘリポートからの退場をお願いします。   11~12時まで運航開始当時よりドクターヘリに乗り続けているフライトドクター・ナースによる「特別授業」と「質問コーナー」を行います。どのメンバーが担当するか楽しみ(?)にしていてください。 お子様から大人まで楽しめる内容で行いますので、11時になりましたら講堂(正面玄関を入ってすぐ右手)にぜひ足を運んでください。有志の方に作成していただいた10周年記念動画も公開予定です!   10時~10時40分は講堂において群馬県主催による「群馬県ドクターヘリ10周年記念式典」を開催します。大変申し訳ありませんが本式典はドクターヘリ関係者、招待者が対象で一般市民の皆様の参加はできません。 本式典が終了し会場内の準備が整い次第、11時からの特別授業、質問コーナーに来場された方々が入場可能となります。入場できるタイミングは係員の指示に従ってください。   群馬県ドクターヘリスタッフ一同、皆様のご来場を心よりお待ちしております。        <群馬県ドクターヘリ 2019年3月活動実績>   上段:活動種別 中段:搬送先病院 下段:疾病分類 上段:月別要請数 下段:月別要請数 また昨年度1年間の実績がまとまりましたので報

前橋ドクターカー 2019年3月&2018年度活動実績

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昨日は前橋市内も朝から雪が降り始めとても冷え込みました。 天気の影響なのか救急外来を受診する方はほとんどいらっしゃらず、雨に変わった夕方から夜にかけて少しだけ受診者が増えていました。それでもいつもよりとても静かな夜を過ごしました。 昨日の寒さの影響で風邪をひいたり、急に動いてケガをしないようにお気を付けください。 雪の影響でドクターヘリは朝から運休でしたが、ドクターカーは天候に影響されずに活動できるため雪が降り続く中でも現場に向かって出動していきました。 <前橋ドクターカー 2019年3月活動実績>   前橋ドクターカー 要請:71件 出動:70件(*時間外:0件) ・日赤 要請:62件、出動:61件(*時間外:0件) ・群大 要請:  9件、出動:  0件(*時間外:0件)   (図をクリックすると拡大表示されます。図は日赤分のみ。) 上段:活動種別 中段:搬送先病院 下段:疾患分類 上段:月別要請数 下段:月別出動数 また昨年度1年間の実績がまとまりましたので報告します。   <前橋ドクターカー 2018年度活動実績> 前橋ドクターカー 要請:739件 出動:699件 ・日赤 要請:605件、出動:565件 ・群大 要請:134件、出動:134件   (図をクリックすると拡大表示されます。図は日赤分のみ。)     

「ドクターヘリ事業従事者研修(基礎編)」を受講しました。

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奥田です。 平成 31 年 2 月 23 〜 24 日、神戸で行われた「ドクターヘリ事業従事者研修(基礎編)」に参加してきました。 この研修はドクターヘリという特殊な場所において医療を実施する医療従事者の養成・育成という目的で開催されています。 現在ヘリに乗っている人もいれば今後乗る予定のある人まで、全国から救急医療に携わる医者・看護師・運航関係者が集まっていました。 研修は座学とシミュレーションとなっています。 座学の内容としては、ヘリの基礎やシステム、安全管理など多岐にわたります。 シミュミレーションでは種類の異なる2つの機体で患者搬送の疑似体験、見学を行いました。   研修を受けて一番印象に残っているのはヘリの安全運用に関してです。 ドクターヘリは医療クルー・運航クルー・消防機関など多職種の連携と地域住民の理解があった上で傷病者への医療介入・搬送が成り立っています。様々な面から安全管理の整備、共有、検討が必要なのだと感じました。 また余談ですが研修医の時にお世話になった上司の講義も聞けて大変刺激になりました。 新年度も頑張りたいと思います。

「群馬県ドクターヘリ10周年記念イベント」のご案内。

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前橋赤十字病院の町田です。 今年の2月に運航開始から10周年を迎えた群馬県ドクターヘリですが、日頃からドクターヘリ活動を応援していただいている市民の皆様と触れ合うイベントを、群馬県と前橋赤十字病院の共催で行うこととなりました。 「群馬県ドクターヘリ10周年記念イベント」 ・日時:2018年4月14日(日) 10~12時 ・場所:前橋赤十字病院 講堂・正面ホール・ヘリポート(調整中) ・内容:   (1)ドクターヘリ見学会・・・現在調整中    時間:10:00~12:00 会場:地上へリポート   (2)特別授業『命を救うドクターヘリ(仮)』    時間:11:00~11:30 会場:講堂   (3)フライトドクター・フライトナースへの質問コーナー    時間:11:30~12:00 会場:講堂   (4)パネル展示    時間:10:00~12:00 会場:正面ロビー ドクターヘリ見学についてはただいま調整中です・・・   1週間前にもかかわらずまだまだ調整・準備に追われている状況ですが、皆様にお会いできることを楽しみにしながら基地病院のドクターヘリ責任者として特別授業やパネル展示準備を頑張っているところです!   尚、詳細(決定版)については改めてご案内させていただきますので、もうしばらくお待ちください。   試行事業から正式連携となった埼玉県ドクターヘリが さっそく群馬県に応援に来てくくれました! 桜も満開に近づいてきました。 明日は小中学校の入学式です!  

ようこそ、永山先生、河内先生、林先生、遠藤先生!~2019年度集中治療科・救急科新スタッフ紹介~

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新年度に入り間もなく1週間を迎えるところです。群馬県の平野部も桜がもう少しで満開になりそうです。相変わらず風が強く吹き付けていますが、確実に春がきましたね~🌸 今年度も当科に新しい仲間が加わりました! 鹿児島県立大島病院から永山純先生(医師9年目)、横浜市立みなと赤十字病院から河内章先生(医師3年目)、そして12年目を迎える板橋中央総合病院麻酔科からの研修で林祐香先生(半年間)の3名です。 また毎週木曜日に産業医科大学の遠藤武尊先生(前橋出身)が非常勤医師として勤務します。 上段:河内先生(右)、林先生(左) 下段:遠藤先生(右)、永山先生(左) 1日目は病院のオリエンテーション、2日目は科内でレクチャーを行い、さっそく3日目より救急外来、集中治療室でチームの仲間として診療を開始しています。 当科での過ごす時間が充実した日々となるよう、スタッフ一丸となって頑張っていきましょう!そして関係者の皆様におかれましては新たなスタッフについてもご指導ご鞭撻のほどよろしくお願いします。 いきなり4月2日(新入職2日目)に当科の歓迎会を行いました。2日前に呼びかけにもかかわらず、なぜかいつもよりたくさんのスタッフが集まり、とても楽しい時間を過ごすことができました。 仕事は真剣勝負の連続で大変なことも多いですが、この時に雰囲気を忘れず明るい1年にしていきたいと思います。 あまりの楽しい雰囲気に写真がぶれました・・・(すいません)

「MIMMS群馬コース」に参加しました。~Hospital-MIMMSコース編~

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中林です。 「H ospital-MIMMSコース」 はイギリス発祥の災害時の医療に関する教育コースで、今回このコースを 2 日間に渡って受講してきました。 JATECに続きMIMMSも新病院で初開催となりました。 災害は平時に提供可能な資源・サービスの量を、必要とする患者のボリュームがこれを超えた時に定義されます。 そのときの活動の基本に「 CSCATTT 」という概念があります。これは災害関係者の業界用語としてはいろはの「い」に当たります。この概要を説明すると以下のとおりです。 < C : command & control>   一番大切! 指揮命令系統を理解すること。 ( 全体の中で自分が担う役割を理解すること、スタンドプレーではなくチームプレーで! ) < S : safety> 自分と活動場所と傷病者の安全確保を行うこと。 ( これを間違えると救助者も被災者・傷病者に早変わりしてしまって本末転倒! ) <C : communication> 良好なコミュニケーションで効率的に活動すること。 <A : assessment> 困った状況や課題を繰り返し評価すること。 <T : triage> 診療の優先順位を決めること。 < T : treatment> 命を守る安定化 ( 蘇生 ) と根本治療を提供すること。 < T : transport> 対応できないものはできるところへ搬送すること。 Hospital-MIMMS コースではこれを徹底して駆使し、自然災害・人為災害に限らず発症からの時間帯 (「 プレホスピタル期」、「受入期」、「根本治療期」、「回復期」 ) に分けて机上演習を行います。 演習でいつも痛感しますが、情報の取扱如何が現場活動に大きく影響します。また、テロのような特殊災害や公衆衛生的観点から災害時の医療の役割を考えるセッション等もあり、災害時の医療体制を理解し、自らが担う役割を考えて行動する時に、まさに骨格となる内容だと思います。 災害が発生したとき、医療従事者はその立場によらず多かれ少なかれ役割を担うことになります。現場での瞬発力と組織としての総合力の両立が求められます。 そのため、災害に関する知識は決して院内の災害担当者だけが知っていればいいもので

「MIMMS群馬コース」に参加しました。~1day-MIMMSコース編~

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高橋です。 毎年群馬県と当院で共催しているMIMMS群馬コースのうち、 1day-MIMMS コースに参加させて頂きました。新病院では初めての開催になります。 ☆MIMMSコースについて → http://www.mimms-jp.net/course/ E R の医長業務がはじまり、災害に対する対応が実際に求められる立場になったため、大変楽しみにしておりました。 内容は基本的な CSCATT 及び METHANE の確認が主な内容でした。   MCLS も受講した自分にとっては少し物足りなさを感じましたが、災害時の対応を再確認するいい機会となりました。     局所災害の対応は救急医にとって大事な使命と思いますので、しっかりと勉強していきたいと思います。 貴重なコースを受講させて頂き、ありがとうございました。