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3月, 2019の投稿を表示しています

旅立ちの時…今まで本当にありがとうございました。

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2018年度の最後の日を迎えました。 年度末という節目も関係なく、救急外来には救急患者が搬送され、集中治療室では重症患者の管理が行われています。 しかしながらこの時期はスタッフの旅立ちの時期です。 当科は数年単位の研修を積極的に受け入れており、そのため毎年スタッフの入れ替わりが比較的多いのですが、今年度は長期間にわたり当科で活躍したスタッフが旅立つこととなりました。 宮崎大先生(集中治療科部長)、小倉崇以先生(副部長)、増田先生、内海秀先生におかれましては、新天地でその地域のみならず日本の医療のために素晴らしいことをしてくれること間違いないでしょう。 また小松守先生、三浦将仁先生におかれましては、ここでの2年間の経験を生かして新たなステージで素晴らしい日々を送っていただきたいと思います。 そして短期研修で来られていた佐藤先生(板橋中央総合病院)、宮澤先生(利根中央病院)におかれましても、本当に短い期間で救急医療を守る一因として活躍していただいたことに心より感謝いたします。 旅立ちの皆様、長きにわたり本当にありがとうございました。 これからのますますのご健勝とご活躍をお祈りいたします。

金畑先生、フライトドクター独り立ち認定!

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群馬県ドクターヘリ通算27人目、現役としては14人目のフライトドクターが誕生しました。 今年度は年末の生塩先生、先日の吉野先生に続いて3人目となります。  金畑 圭太 医師  多数傷病者対応や重複要請への対応など、フライトドクター1人の時でも傷病者へのMedical Supportのみならず、その事案に対するMedical Managementをしっかり行えるようになり、ようやくフライトドクターとして認定されます。 最近は多数傷病者や重複要請への対応が多い中で経験値も積み重ねてきて、昨日行われたセンター長による最終試験を合格し独り立ちの認定となりました。 先日の吉野先生の時も同じことを書きましたが、これでようやくスタートラインにたちました。 今後一人で現場で戦うにあたって言い訳が許されないことをしっかり心に刻んで頑張ってくれると思いますが、まだまだ大変な局面にぶつかることもあるかもしれません。その際には今までと同様に関係者の皆様の厳しいご指導と温かいまなざしで支えていただけると幸いです。 これからもよろしくお願いします。 <新年度からのフライトドクター&カー> フライトドクターは14人に増えましたが、 今年度いっぱいで4人のフライトドクターが旅立ち、 新年度は10人体制で開始です。

新潟県・埼玉県と群馬県ドクターヘリの連携が強化されます!

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群馬県では隣県と積極的にドクターヘリの連携を進めています。 県境を越えたドクターヘリの出動によりより多くの傷病者に早期医療介入の恩恵を与えることができるだけではなく、平時から連携を進めていくことでいざ災害発生時にも平時の救急医療のスピードで多くのドクターヘリが出動できる可能性が高くなります。 2016年に新潟県燕市で開催された『群馬、埼玉、新潟3県の広域課題を協議する知事会議』において、“ドクターヘリの広域的な連携について基本合意書”が締結されました。これは隣県同士の相互利用や県境での災害時の迅速な対応が可能となる可能性があることから、「3県が運用するドクターヘリによる救急搬送を相互に補完しあう体制の構築」のために知事会というトップ会談でこの合意が交わされました。 https://drheli-gunma.blogspot.com/2016/05/blog-post_20.html そしてこの基本合意がいよいよ花を咲かせる時が来ました。 ドクターヘリの広域的な連携体制の強化による救急医療体制の充実を図るため、このたび新潟県及び埼玉県と「ドクターヘリ広域連携に係る基本協定」を締結します。 【協定締結日】平成31年3月29日 【協定発効日】平成31年4月1日 ※埼玉県は平成27年3月から開始している広域連携の試行(覚書)を協定に格上げ。 簡単にまとめると、群馬県ドクターヘリは、 1.北関東ドクターヘリ広域連携(継続) 2.群馬県・埼玉県ドクターヘリ広域連携(試行事業から格上げ) 3.群馬県・新潟県ドクターヘリ広域連携(新規) という3つのドクターヘリ広域連携を新年度から運用することとなります。     さらに今までは「重複要請」「多数傷病者事案」にのみ限定されていた要請基準に、「その他」という項目を追加しより柔軟な対応ができるようにしました。  いつの日か日本に50機以上あるドクターヘリが、その時その場所で最も早く駆け付けられるドクターヘリが県境など関係なしに飛び駆け回る時代を目指していきたいですね!

“意外と多い「高齢者てんかん」の話”~群馬大学 山崎恒夫先生ご講演~

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後期研修医の西村です。 3 月 6 日に当院で「第 140 回地域連携学術講演会」があり、今回は「救急とてんかん」というテーマで、群馬大学 保険医療学科 教授の山崎恒夫先生をお招きしご講演いただきました。 最初に私のほうから一般演題として「当院 ER における高齢者非けいれん性てんかん発作の特徴」という題で話をしました。 “てんかん”と聞くと、手足をガクガク震わせるけいれん発作をイメージしますが、実際にはそういった体の動きを伴わないてんかん発作があります。具体的には、突然発語がなくなったり、同じ動作を繰り返したり、うろうろ動き回ったりします。そのような“非けいれん性”のてんかん発作が、当院 ER にどのくらい来院されているのかを調査し、結果を発表しました。 後半は、山崎先生から『意外と多い「高齢者てんかん」の話:はじめから丁寧に』という題の講演をいただきました。 群馬大学 保健医療学科 教授 山崎 恒夫 先生 そもそも「てんかん」とは何かという話から始まり、典型的な大発作や先ほど述べた“非けいれん性”のてんかん発作の動画を見て、そして実際に先生がこれまでに経験した「高齢者てんかん」の症例を提示していただき、非常に分かりやすく、そして具体的にてんかんのお話をしていただきました。 今回のテーマであった「高齢者てんかん」ですが、タイトルのとおり、意外と多いということがあらためて再認識されました。 そしてやっかいなのが、発作が起こっても気づかれにくく、認知症と誤診がされやすいという点です。山崎先生からも、手足をガクガクさせるてんかん発作ではなく、目が合わずぼーっとし、開眼はしてるが反応はなく、口や手足が同じ行動を繰り返したり、発作後にもうろうとするのが高齢者てんかんの特徴でもあり、これを「てんかんだ!」と気づくのは難しく、また「歳のためだろう。認知症だろう」と思われがちで、なかなか診断にたどり着くのは難しいとのことでした。 しかし、てんかんであれば、薬がよく効き、症状の改善が期待されるため、まずはこういった高齢者てんかんの特徴を知ってもらい、「てんかんかも?」と疑うことが大切であるとのお話でした。 今回の講演会は当院の職員だけでなく、市内の病院から先生や、救急救命士さんも参加されており、みなさん熱心に話を聞いておられまし

「片付け」は次の始まり!

町田です。 新年度から新天地に移るスタッフの引越しが始まっています。医局の机から物がなくなるのは何とも寂しい姿ですが、また新しいスタッフを受け入れるための準備でもあります。 ひと昔前にドラマか歌謡曲で「この別れは新しい出会いのためさ」というフレーズを思い出してしまいました。でも別れはやっぱりつらいですね・・・ 前回はかなり私見ではありましたが「準備」の大切さを書かせていただきました。 そして今回のテーマは「片付け」です。 何かを行うときに準備も大切ですが、行った後の「片付け」にその人柄を感じることがあります。 特に医療現場では針やメスなどの取り扱いを間違うと自分や他人を傷つけてしまうものを使用することがしょっちゅうあります。救急外来では注射針や縫合針を使用しない日はありません。そしてこのような危険物を使用した後は、専用のごみ箱に捨てることになっています。 ここで重要なことは「この危険物を誰が捨てるか?」になってきます。 手術室のように専門の看護師さんとの役割分担ができている部署を除いて、“使用した医師”が自ら捨てるのが大原則です。 しかしながら時々処置室をのぞいてみると、処置台に縫合器、鑷子、鋏とともに無造作に針やメスが置きっぱなしになっている姿を見かけます。 「きっと誰かが捨ててくれるだろう」という思いがあるのかもしれませんが、針やメスの刃は小さいものでごみ箱に捨てる時に指先に刺さるリスクがあります。本人が自ら捨てればリスクを背負うのは1人だけですが、他の人に捨ててもらおうとするとその人もリスクを背負わせることとなります。 また処置の後に危険物だけではなく、その他のごみもしっかり片づけて医療器材がしっかりまとまっていれば、片付けも早まりすぐ次にその場所や処置台を使うことができます。 実はドクターヘリでの活動にこのことがとても重要となります。 ヘリは救急車内や現場そのもので医療行為を行うことがあります。万が一そのような場所に針を忘れたり血の付いたガーゼを置きっぱなしにすれば、救急隊員のみならず一般市民がけがや感染をする可能性があります。また現場で必要な診療が終わり次第すぐに患者さんを病院に搬送するため、ゆっくり片付けの時間をとる暇はありません。「診察と同時に片付けをして搬送に向けて準備をする」ことが求められます。 またド

やっぱり「準備」が大切なのです。

町田です。 桜の便りがちらほらどころか一気に伝えられる今日この頃ですが、群馬では相変わらず強風が吹きつけており、先日ドクターヘリで山間部に出動したときも山々から煙が昇るかの如く花粉が飛びかっていました。 ここのところ訓練、学会、研修会、教育コース等の参加報告が続いていましたが、たまには違うことを書こうと思います。 医師になってなんやかんやでそろそろ20年目を迎えるところですが、当然のことながら20年前と指導や教育方法が変わってきています。僕自身は教育コース(BLSやJATECなど)では‟成人教育”の基本を守って行っていると思いますが、臨床現場で目の前の患者さんの命がかかっていると、いまだに後輩に(時には先輩にも)に厳しい言葉をかけてしまうことがあります。 「見て覚えろ!」「自分できちんと鍛えろ!」といまだに行ってしまう癖がありマニュアル作りや勉強会開催も苦手なため、教育者としては失格の烙印を押されることが多い今日この頃ですが、あえてここ数年思い続けていることを今回は書かせていただきます。 僕は医師になって出身大学病院に勤務し始めた時に、恩師の先生方に「準備が大事」「準備ですべてがわかる」と口酸っぱく言われてきました。手術や手技をしようとするときに、準備が甘いとさせてもらえなかったことがあります。いまこのようなことをすると逆に指導者が注意される時代になっていますが、患者さんの立場を考えれば当然のことで、その時にしっかりとそのようなことを教えていただいた大学病院の先輩方には今でも感謝しています。 現在はどのような手技を行うにも使用するモノがパッケージング化されており、「〇〇セットを出して」で手技を始めようとする光景をしょっちゅう見ます。手技を始める前の準備(体位、消毒、麻酔)をどうするのか、具体的にどのような資器材が必要なのか、処置中の患者容態の監視はどうするか、トラブルシューティングはできるか…などきちんとイメージできているか心配になります。 これは病院の中だけではなく、ドクターヘリ・カーの同乗研修、さまざまな研修などでも、その研修がはじまる前にしておくべきことをおろそかになっている傾向があるように感じます。 研修中に多くのことを学ぶことは素晴らしいことですが、その研修が始まる時点で最低限知っておくべきことがあるはずです。(例;ドクターヘ

『第24回日本災害医学会総会・学術集会』に参加しました。

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町田です。 3月18-20日に鳥取県米子市で開催された『第24回日本災害医学会総会・学術集会』に参加してきました。 昨年までの“日本集団災害医学会”から名称変更をして初めての学術集会でしたが、昨年は西日本豪雨災害や北海道胆振東部地震など大きな災害がたて続き、かなりたくさんの演題登録とともに多くの方々が米子の地に集結しました。(行きの飛行機の中から知り合いがたくさん・・・) 当院からの参加者は以下の通りです。 ・中野院長 教育講演:病院の災害対応におけるICTを活用した情報管理システム  座長 ・中村センター長 ワークショップ:災害時の航空機運用  座長 要望演題:局地災害の教訓(成功例・失敗例)  「局地災害でも県庁災害対策本部での組織間情報共有は必要である」 ・藤塚医師 ワークショップ:火山噴火災害時の医療  「草津白根山噴火災害対応から学ぶ」 ・小倉医師 日本熱傷学会合同シンポジウム  「WHO Emergency Medical Team Technical Working Group on Burns」 ・城田看護師 一般演題(ポスター):マスギャザリング  「大規模市民マラソンにおける医療救護体制の再構築」 ・町田 パネルディスカッション:被災地域の保健医療における連携  「大規模災害により壊滅的被害を受けた地域の保健医療復興に向けての取り組み」 ワークショップ:災害時の航空機運用  「災害訓練時のヘリ運用をより実戦的にするための政府訓練での取り組み」 その他群馬県内から1名の医師、2名の看護師、1名の業務調整の方々が座長や演題発表で参加されていました。  昨年は西日本豪雨災害や北海道胆振東部地震に「災害医療コーディネーター」という立場で岡山、北海道にお邪魔させていただきましたが、実際に岡山や北海道の方々の発表を拝見して支援者の立場では決して気が付かないような被災地からの貴重なご意見を聞かせていただき、自分自身の経験はまだまだ災害対応の神髄の部分にたどり着いていないことを実感しました。 そして来年度の本学会総会・学術集会は阪神淡路大震災から25年を迎える神戸で「これでいいのか、災害医療!」をテーマに開催されます。群馬県で昨年に発生した本白根山噴火災害や防災ヘリ墜落事故の対応の経験

‟CRRTプライミング道場”~「JSEPTIC CE部会セミナー」参加報告~

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山田です。 今回、 2 月 24 日土曜日に東京都内で開催された「 JSEPTIC CE 部会セミナー」に参加させて頂きましたので、報告させて頂きます。 JSEPTIC とは、 Japanese Society of Education for Physicians and Trainees in Intensive Care の略で、特定非営利活動法人 日本集中治療教育研究会のことです。 定期的にセミナーの開催、雑誌「 Intensivist 」の編集、メーリングリストやインターネットでの情報発信が行われています。 今回のテーマは『 CRRT プライミング道場』でした。 CRRT は、持続腎代替療法のことで、主に循環動態の不安定な患者さんに対して一時的に腎臓の代わりをするための治療です。当院 ICU でも日常的に行われており、機械の組み立ては専門の技師さんにお願いしています。 今回は、その機械の組み立て、機械トラブル対応を学ぶ、というものでした。 機械は主に、脱血、送血、ろ過ライン、透析液ライン、補液ラインで構成されており、それらを組み立て、回路内を洗浄し満たす作業となります。なかなか複雑な構造となっており、熟練した技師さんでも、完成まで 20 分程度はかかるようです。 今までに技師さんに教えてもらいながら、何度か組み立てを行ったことはありましたが、これほど重点的に、短時間のうちに何度も組み立てを経験したのは初めてでした。また、ちょっとしたコツや空気が入った場合等の対応も教えて頂くことができました。短い時間でしたが、大変勉強になりました。 ICU では腎臓や心臓、肺といった臓器のサポートをするための機械を数多く取り扱います。普段は治療に関わる設定や、モニターの数値ばかりにどうしても目が行きがちですが、臨床現場から一歩離れて実際に機械を触ってみると、新たな発見もあり、大変有意義な一日を過ごすことができました。 今後も積極的に参加させて頂きたいなと感じました。ご指導頂いた先生方、ありがとうございました。

「日本DMAT隊員養成研修@大阪」に参加しました。

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山田です。 2 月 21 日(木)から 23 日(土)に大阪医療センターで開催された、日本 DMAT 訓練に参加させて頂きましたので、ご報告させて頂きます。 今回は、 Local DMAT 隊員の資格を持っている医療者が対象で、 2.5 日間の研修となりました。 1 日目、 2 日目は朝 8 時頃から夜 19 時まで、主に講義とグループ別でのディスカッション、 3 日目は大阪広域医療搬送拠点 八尾 SCU にて実践さながらの搬送訓練を行いました。 私は前勤務地の千葉県で Local DMAT 隊員の資格を取得して以来およそ 3 年が経過し、今回念願の日本 DMAT 訓練参加となりました。 3 年前、救急医になったばかりの頃と比較し、少し救急医としての経験を積んだことで、より多くの気付きがあったことが、今回参加させて頂いたことでの大きな収穫だったと感じています。 3 年前、災害に興味を持ち始めたばかりのころ、『救急医たるもの、災害時にも役に立ちたい』という漠然とした思いが強く、 Local DMAT 訓練を受けながらも、知識を身につけるだけで必死だったように思います。 そして今回、 2.5 日間を通して、 『実際に起きた時、自分は何ができて、何をすべきか。今の自分には何が足りないのか。』『普段一緒に仕事をしていない多くの医療者が、一同に介した時、個人の力を最大限に引き出すためにはどうしたら良いのか。』 そんなことを、各グループワークのテーマの度に、考え続けていました。 “実際に起きたときに”という視点で、自分自身や周囲の状況を見つめ直すことができたことが、大変大きな学びとなりました。 そして DMAT 隊員を取得した今、いざという時のために、日々の日常でできることを少しずつブラッシュアップすることが私の課題となっています。 『平時の医療ができなければ、災害にも対応できない』と、上の先生方はよくおっしゃっています。 診療だけでなく、コメディカルとの協働、コマンダーとしての力など、まだまだ学ぶべきことは山積みです。平時の医療現場を大切にし、一歩ずつステップアップしていきたいなと感じました。 写真はお世話になった群馬県チームです。 2.5 日間を終えて、八尾 SCU 前での一枚です。 とても頼りになるメンバーで、楽し

山田先生、カードクター独り立ち認定!

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前回のフライトドクター独り立ちの話題に続いて、今度はカードクター独り立ちの話です。 今年度から当院に加わって診療にあたっている山田先生ですが、前医での経験値に加えて当院に来てからの様々な研修の受講、ドクターカー・ヘリの同乗研修などを重ねてきまきました。 そして今月に入り当科のステップアップの規定で「カードクターとしての要件」を満たしたので、カードクター独り立ち認定となりました。 山田 栄里 医師 これにより現時点でカードクター16人(フライトドクター13人)、カーナース10人(フライトナース7人)体制となります。 ところで当院ではフライトドクター独り立ちより早い段階でカードクター独り立ちの認定が行われています。 しかしこれはドクターヘリよりドクターカーの方が難易度が低いことを意味しているわけではありません。実はドクターヘリよりもドクターカーで出動した時の方がより現場そのものに出かける機会が多いことも事実です。 ただし当院が基地病院であるドクターカーは。比較的近距離であること(すぐに当院にもどってこれれる)、救急隊とともに出動するため現場でのマンパワーが豊富、情報のやり取りも同一消防内であったり携帯電話が常に使用可能などの好条件があるため、前橋市消防局や一緒に同乗する看護師の許可をもらったうえでヘリより一歩早い独り立ちとしています。そのためカーで独り立ちしてもヘリの同乗研修はまだまだ続きます。 とはいえ、今後ドクターカーではドクター1名で出動する機会が増え、今までよりさらなる現場での決断力、責任感が問われるようになります。 関係者の皆様におかれましては温かく(時には厳しく・・・)これからもご指導の程よろしくお願いします。

吉野先生、フライトドクター独り立ち認定!(群馬県ドクターヘリホームページ 活動実績更新しました。)

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いよいよ2019年度も終わりが近づいてきました。 年度末は別れの季節でもありますが、その前に明るいニュースも提供させていただきます。 群馬県ドクターヘリ通算26人目、現役としては13人目のフライトドクターが誕生しました。 年末の生塩先生につづいて今年度2人目です。 吉野 匠 医師 各教育・研修コースへのインストラクターとしての参加や研修医向けの勉強会の講師など教育に熱心な吉野先生ですが、自分が指導される立場となるヘリ同乗研修はかなり緊張した日々だったとのことです。 多数傷病者対応や重複要請への対応など、フライトドクター1人の時でも傷病者へのMedical Supportのみならず、その事案に対するMedical Managementをしっかり行えるようになり、ようやくフライトドクターとして認定されます。 今月は特に多数傷病者や重複要請への対応が続き、センター長による最終試験も多数傷病者事案への対応から始まったとのことでした。 もちろんこれでようやくスタートラインです。 今後一人で現場で戦うにあたって言い訳が許されないことをしっかり心に刻んで頑張ってくれると思いますが、まだまだ大変な局面にぶつかることもあるかもしれません。その際には今までと同様に関係者の皆様の厳しいご指導と温かいまなざしで支えていただけると幸いです。 これからもよろしくお願いします。  ホームページに活動実績を更新しました。

初めて隣県のドクターヘリ症例検討会に参加しました!~「信州ドクターヘリ事後検証会議」~

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お久しぶりです,吉野です. 2 月 25 日に佐久総合病院 佐久医療センターで開催された,『信州ドクターヘリ事後検証会議』に町田先生と参加してきました. 時間は午後 2 時から 2 時間,町田先生も自分も当直明けでしたが時間に余裕をもって現地入りし(前橋から車で 1 時間ちょっとで到着!),各所に挨拶もしてからの参加でした. 内容は当病院で行われている『群馬県ドクターヘリ症例検討会』よりも更に症例を絞り, 2 時間で 2 症例をじっくりと症例を検討するスタイルで,各症例とも①要請元,②ドクターヘリ,そして③搬送先病院それぞれの発表があり,各々の活動内容や考え方,そしてその後の活動内容(+最終的な診断や診療内容)をしっかりと把握する事ができ,事案の当事者でなくとも深い部分まで状況を俯瞰する事ができました. 佐久 医療センターは普段空路で患者を運ぶのみでしたが,今回伺ったことで改めて佐久医療センターの基地病院としての立ち位置や周囲の消防機関・医療機関との関係性も学ぶこともでき,非常にいい経験となりました. 隣県の『顔の見える関係』として,これからも勤務の都合がつけば参加していきたいです.