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「手洗い!うがい!無理をしない!」~あたり前のことをしっかりやりましょう。~

町田です。 先日仕事で西吾妻福祉病院に行くことがありました。この時期になると2年前の本白根山噴火災害を思い出します。 その時は雪の中での現場活動が行われましたが、今年の冬はその時とは景色が違うようです。今週も初めに雪が降りましたが、その後の陽気で今年は西吾妻福祉病院の付近も全然雪がなく、そこから見える本白根山も山肌がかなり露出していました。 亡くなられた自衛隊員の方のご冥福を心から祈るとともに、吾妻地域での災害対応のさらなる充実化を図っていく必要性を改めて感じています。 昨晩 ようやくWHO(世界保健機関) は、新型コロナウイルス について「国際的に懸念される公衆衛生 上の緊急事態」と判断し緊急事態宣言 を出しました。 このような感染症の拡がりも‟災害”としての対応が必要になる場合がります。そのためには初動がとても大切ですが、そう考えると宣言を出すのがすこし遅かった気もします・・・(政治的な話はこれ以上は避けたいと思います。) とはいえ一人一人が行うことは極めて単純です。 この時期はもともとインフルエンザウイルスやノロウイルスの流行期であり、毎年「うがい、手洗い」を励行するように言われていると思います。それをしっかり実行することが一番の予防になります。 それに加えて「無理をしない」ことが大切になります。 体調が悪いときはこういう時だからこそ決して無理はせず、ゆっくり休養することで体調回復を図り、さらに他人への感染のリスクを減らすことができます。もちろんマスク装着も大切ですが、咳や熱があるけどマスクをしたから出かけてOKではありませんよ! 新型コロナウイルス、インフルエンザウイルス、ノロウイルスであれ、そもそも風邪の予防も、「手洗い、うがい、無理をしない」が基本となります。 明日から当院で2日間にわたってJATECコースが開催されますが、まずは参加される皆様自身による感染対策、体調管理のほどをお願いします。当院としてもマスク、アルコール消毒などの準備はさせていただく予定です。

久しぶりの銀世界…!?

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昨晩は群馬県の平野部にも雪が降りました。今シーズンはたぶん初めてだと思います!? 当直帯も佳境を迎えて日付が変わろうとしたあたりでふと外を見ると…ER入口に続く救急車専用道路が真っ白に! 朝までにどれくらい積もるかドキドキしていましたが、夜中の間に銀世界はすっかりと消えて冷たい雨の降る朝となっていました。 今日もずっと雨が降り続いているため雪が積もることはないと思いますが、気温の下がり方によっては夜に道路が氷結したり、また明日は暖かくなるようなので雪崩などのリスクが高まっています。 交通事故や転倒によるケガ、そして温度差による体調不良に十分気を付けてください。 谷川岳や浅間山をはじめ県北西部の山々の真っ白な姿が見られることを期待して、次の晴れた朝が来ることを待ちたいと思います!

現場主義!~『第70回日本救急医学会関東地方会学術集会』&『第57回救急隊員学術研究会』開催報告~

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太平洋南岸に発生した低気圧と前線の影響で、群馬県も今日の夕方から明日にかけて降雪の予報が出ています。今年は雪が降ることがほとんどなく特に冬道の運転の心構えがあまりできていない印象がありますので、どうしても運転される方は雪道用のタイヤの確認を行い、雪道での多重クラッシュ事故の引き金にならないように十分注意してください。 1月18日に前橋で行われた『第70回日本救急医学会関東地方会』および『第57回救急隊員学術研究会』の報告です。 本学術集会および研究会は当院中野実院長を会長として、「現場主義ーPre-Hospitalから社会復帰までー」をテーマに開催させていただきました。 この日も今日のように朝から底冷えするような日和で、また会場が前橋駅より通りロケーションであったにも関わらず、1000名を超える多くの方々にお集まりいただきました。 外の寒さに負けないほどの活発な議論が各セッションで行われており、座長を担当していただいた方々、そして発表者、聴衆者のすべての皆様に心より感謝いたします。また本会には全国から著明な先生方にお集まりいただき、各種分野での最新の知見や興味深いお話を聞かせていただきました。 当科からは以下のメンバーが参加しました。 <中村医師> ランチョンセミナー  座長 <町田医師> ランチョンセミナー  座長 一般演題:調査・研究・検証(資機材、活動)  助言者 <鈴木医師> 教育講演  座長 <藤塚医師> パネルディスカッション:局地災害 こうすればうまくいく  座長   「迅速さと連携が局地災害で重要である」 パネルディスカッション:本白根山噴火対応救急医療活動報告  座長  「草津本白根山噴火災害 医療本部活動」 <小橋医師> 一般演題:調査・研究・検証(医師出場、多数傷病者対応)  助言者 <金畑医師> パネルディスカッション:ECMO管理 こうすればうまくいく  「前橋赤十字病院 ECMO センターとしての取り組み」 <永山医師> パネルディスカッション:外傷初期診療 こうすればうまくいく  「高度救命救急センターとしての外傷診療における当院の取り組みについて」 また本会を運営にするにあたり、長期にわたって準備に奔走していただいた当院スタッフ、県内消防の皆様、また当

ショックと低血糖から脳を守る!~「救急救命士処置範囲拡大追加講習」~

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町田です。 3年連続で群馬県消防学校で開催されている消防職員特別教育「救急救命士処置範囲拡大追加講習」のお手伝いをさせていただきました。。 講師は指導救命士を中心に行われますが、群馬県内各病院のMedical control検証医も医師講師として参加しており、当院からは中村センター長、鈴木副部長、雨宮副部長も参加しています。 受講者はすでに「薬剤投与認定(心停止患者へのアドレナリン投与)」を受けている救急救命士で、この講習のために消防学校に入寮し4日間にわたる講義、実習、試験の缶詰生活だそうです。 この講習を受講することで認定される処置範囲拡大は、 ・(ショック患者への)心肺機能停止前の静脈路確保 ・(低血糖疑い患者への)血糖測定、低血糖発作症例へのブドウ糖溶液投与 の2点です。 群馬県でもこの資格を持っている救急救命士が増えてきており、実際にショックに対する救急隊による輸液投与で病院到着前にバイタルサインが改善したり、低血糖に対するブドウ糖投与で意識が改善していることが珍しいことではなくなってきました。 ドクターヘリ・カーで出動した際も、救急隊よりヘリドクターに対して上記処置の指示要請が来ることも増えてきています。 ショックや低血糖への医療介入が遅れると、頭への血流やエネルギー供給が不十分になり、ひどいときは後遺症が残るような脳障害を起こしてしまいます。だからこそショックや低血糖に対して 早く治療介入することで、脳障害などの合併症の発生率を下げることが期待されており、この勢いで群馬県のすべての救急救命士が積極的に医療介入ができる地域にしていきたいと個人的には高い理想を掲げています。 昨年も同じことを書きましたが、目の前で患者さんが倒れた時に一般市民へのBLSの普及(バイスタンダーの教育)と最も早く患者に接触する医療関係者である救急救命士への教育(薬剤投与、処置範囲拡大認定など)こそ、患者の救命・社会復帰に向けて最も大切なことの1つであり、その教育に救命センタースタッフとして関わってくことはとても大事なことです。

『第14回日本病院前救急診療医学会総会・学術集会』に参加しました。

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昨年12月に当科スタッフが参加した学会報告で忘れていたものがあったので、時間が少し経ってしまいましたが報告します。 12月上旬に富山で開催された「第14回日本病院前救急診療医学会総会・学術集会」に小橋先生、金畑先生が参加しました。 11月にも同じ会場で日本航空医療学会総会が開催されており、ドクターヘリ・カーなど病院前診療に関する熱いディスカッションで昨年末の富山は熱かったようです。 当科からの参加状況は以下の通りでした。 <小橋先生> ・シンポジウム:ドクターカーで活動する看護師の役割とその教育 「病院前診療に携わる看護師に必要な能力とその教育体制を考える」 <金畑先生> ・シンポジウム:在宅医療と病院前救急の連携 「往診医と連携し意識障害を発症した在宅管理中の大腸がん末期患者を救急搬送せずに引き継いだ症例」 先日当院が事務局となって開催させていただいた「日本救急医学会関東地方会&救急隊員学術研究会」について、寒い前橋まで1000名を超える多くの方々にお集まりいただきありがとうございました。心から御礼申し上げます。(詳細は後日報告予定です。)

「AMRM訓練」に参加しました。

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どうも。後期研修医の西村です。 今回は昨年末の 12 月 27 日に行われた「 AMRM 訓練」への参加報告です。 AMRM 訓練と聞いてもピンとこない方がほとんどかと思いますが、 AMRM とは「 Air Medical Resource Management 」の略で、今回の訓練を一言でいうと、「ドクターヘリを運航するにあたって、医師、看護師、機長、整備士、 CS できちんとコミュニケーションをとり、最高のパフォーマンスをしよう」ということを目標にした訓練です。 ドクターヘリを運航している朝日航洋さんが主催している訓練であり、東京ヘリポートで開催されました。 残念ながら航空機事故は 7 割がヒューマンファクター(人的要因)により起こっていると言われており、それらにはコミュニケーション不足による個々の思い込みや勘違い、勝手な行動が含まれます。そういったことをなくすためには、スタッフ同士がお互いを理解し、コミュニケーションをとっていく必要があります。そういったコミュニケーションスキルを今回学んできました。 当院からは僕と中林先生が参加、ほかに君津中央病院や東海大病院から看護師が、朝日航洋からも機長や整備士、 CS が訓練に参加し、座学での講義とグループワークを行いました。 相手にきちんと伝えるためのコミュニケーションスキルは聞いていると当たり前の内容ではありますが、実臨床で自分は実際そのようにやっているかと聞かれると怪しいところがあります。医師はどうしても「アクティブ(攻撃的)」な人間になってしまいがちです。自己主張が強い人が多いです。そうではなく、「アサーティブ(相手の主張も尊重しつつ、自分の主張も発する)」な人間になろうと思いました。 今回学んだ内容は明日からすぐ実践で使える内容であり、コミュニケーションにより医療・運航スタッフが「ワンチーム」となり、結果として患者に対してベストパフォーマンスをするということにつながると思いました。 最後に、今回は東京ヘリポートの朝日航洋の格納庫内(の会議室)で行われました。単純にヘリ好きな自分としては、格納庫内のヘリをみるだけでテンションがあがりました(大人の事情で写真をお見せできないのが残念です)。 また、訓練後は夜に朝日航洋の忘年会があり、そちらにも参加させていただきました。抽選会もあり特等

阪神・淡路大震災から25年が経ちました。

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1月17日は何年たっても忘れてはいけない日です。 6,434名の尊い命が失われた阪神・淡路大震災が発生してから25年が経ちました。震災で亡くなられた方々のご冥福を心からお祈りいたします。 皆さんは25年という月日に何を思うでしょうか? この記事を書いている町田は19歳の時でした。医学部生でありながらまだ医療の授業はほとんどない1年生時に、災害医療の‟さ”の字も頭に思い浮かばず、一人暮らしのアパートでテレビを見てただ呆然としていた記憶が残っています。 その後、15年以上たってから様々な機会で神戸に出かけることがあり、その時に震災を経験した医療者の先輩方からいろいろなお話を聞かせていただいたり、神戸の街でひっそりとたたずんでいる震災の跡を見つめながら、もしこのような災害が起こった時に自分に何ができるか考えるようになりました。 残念ながらその後も大きな災害が日本で発生しています。 中には人間の力では発生を止めることができないものもありますが、大切なことは過去の災害を風化させず、その災害に直面した方々に思いを寄せていくことです。 そしてこの震災の後に生まれた医療者にも、この震災に人々がどう向き合ってきたかをしっかり伝えていきたいと思います。

「群馬県小児科医会セミナー」に講師として参加しました。

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中林です。 小児科の開業医の先生方と一緒に、「具合が悪い子どもの全身評価」という題で、資機材の少ないクリニックでできる重症患者対応をテーマにマネキンを用いたトレーニングスキルについて説明する機会をいただきました。 ベテランの先生方を前に緊張しながらの講演とデモンストレーションとなりましたが、普段行われている診療・患者さんを観察する視点を改めて言語化し、系統的に並べ直すことで、年に一度会うかあわないかわからないような命に関わる重症患者さんが飛び込んできたときに短時間で効率的に対処することができるスキルを一緒に振り返らせていただきました。 また 若手の先生方にも協力していただき、今までやったことのないスタイルで講演をさせていただくことができました。 講演の後には本日解説させていただいたスキルがより実践的な方法になるような助言もいただき、むしろ講師としてお招き頂いた私のほうが逆に色々勉強させていただくことができました。 クリニックと病院で、普段働く現場は異なりますが、具合が悪い患者さんの場合はお互いの協力と連携がモノを言います。若手とベテラン、成人救急と小児救急でも同じことが言えますので、それぞれの立場の先生たちがますます連携して診療にあたっていくことができるように活動の場を広げていきたいと思います。

「小児集中治療ワークショップ」に参加しました。

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中林です。 昨年10月20日に大阪で開催された‟ PICU に入室する患者さんの全身管理に関する議論”に参加してきました。 今回は小児外科学会と共同開催とする試みが行われて、普段より小児外科医の参加が多い印象でした。 PICU の対象患者は半数以上が周術期患者のため、先天性心疾患、胆道閉鎖症や先天性横隔膜ヘルニアの周術期管理やそれを理解するための生理学的知識に関するレクチャーなどが組み込まれていました。 今回は外科系医師の参加も多く、小児外傷に関するシンポジウムやパネルディスカッションが多く組まれていたのが特徴でした。 また、最近では病院避難を余儀なくされる対象施設 ( 直近では国立循環器病研究センター ) も出てきたことから、半日コースではあるが災害医療講習会の開催なども行われていました。 外科系医師のバックアップの元に小児の重症外傷を診療する私たちの医療機関としては、小児専門の医療機関とは異なる特色があることを再認識しました。最近では知識のブラッシュアップが中心でしたが、少しずつ当院の内容も発信して更なる診療レベル向上に繋げていければと思います。 今回の研究会のテーマはコラボレーション。まさにチームで子どもたちを守ることが救命の鍵を握ると日頃から感じています。

前橋ドクターカー 2019年12月活動実績

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前回のドクターヘリに続き今回は前橋ドクターカーの活動実績です。 当院を基地病院としている前橋ドクターカー日赤に関しては、昨年度の1年間の出動/要請数は565/605件でしたが、今年度は12月までで609/649件と9か月経過の時点で昨年度の実績を上回っています。要請件数は増加していますが、要請応需率も昨年度 93.4%、今年度 93.8%と下がることなく対応できています。 しかしながら10月にカードクターが増えたにもかかわらず、4-9月の応需率が95.4%に対して、10月以降は89.7%と9割を切ってしまっています。たしかに10月以降でひと月当たりの要請数が1.5倍に増加しましたが、その増加にまだ対応しきれていない当院の病院前診療体制(スタッフの臨機応変の対応)にまだまだ脆弱性を感じます。 救命医療のスタートは、バイスタンダーから始まる病院前診療です。 その先の救急外来、集中治療室へより良い条件で引き継げるように、あらためて病院前診療体制の強化について、働き方改革を言い訳にせずにスタッフ一同で考えていかなくてはいけませんね。 日中でも足が長く見えるほど太陽が低いところを通っています。 ドクターヘリの出動可能時間が短くなっている分、夕方のカー出動が増えています。 ☆前橋ドクターカー 2019年12月活動実績☆   総要請数 96件、総出動数 82件 ・日赤:要請数 87件、出動数 73件  *時間外出動  3件 ・群大:要請数   9件、出動数   9件  *時間外出動  0件   上段:活動種別、中段:搬送先病院、下段:疾病分類 (前橋ドクターカー日赤) 年度別要請・出動数 (前橋ドクターカー日赤) 年度別群馬県ドクターヘリ・前橋ドクターカー出動数  

群馬県ドクターヘリ 2019年12月活動実績

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新年も10日経ちました。 2020年はオリンピック・パラリンピックにむけて日本が盛り上がってきています。昨年のラグビーワールドカップのような感動をまたたくさん見られると嬉しいですね。 そのような思いと反対にこの時期になると阪神淡路大震災や東日本大震災のことを思い出します。これらの記憶を風化させることなく、特に東日本大震災からの復興がもっともっと加速できるように自分にできることを改めて考えたいと思います。 12月のドクターヘリの活動実績です。 要請、出動ともに少ない1か月でした。例年に比べて救急搬送でも外傷事案が少なかった印象があります。逆に内因性疾患でのドクターカーは要請、出動ともに増加しています。 ドクターヘリ・カーともに要請基準は同じで運用していますが、要請される病態の大きな差の検証が必要です。この時期は脳血管疾患や心大血管疾患が増える時期であり、早期の決定的治療を行うためにより有効なドクターヘリの活用に導いていかなくてはいけません。 スキー場は雪が少なめですが何とかオープンしています。 外傷だけとは限らず内因性疾患も発生します。 ☆群馬県ドクターヘリ 2019年12月活動実績☆ 上段:活動種別、中段:搬送先病院、下段:疾病分類   年度別要請・出動数 

ようこそ、渡邉先生!~書上先生からバトンタッチです。~

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利根中央病院総合診療科より10月から3か月間の当科研修で書上先生が来られていましたが、1月から次の先生にバトンパスとなり新たに「渡邉健太先生」の研修が始まりました。 利根中央病院総合診療科 渡邉 健太 先生 さっそく初日からICUの重症管理に携わっていただいています。 これから3か月の間、ICUに続いてERでの重症患者の初期対応を学んでいただき、さらにドクターヘリ・カーで病院前診療も経験していただく予定です。 3か月の間、どうぞよろしくお願いします。

「伊勢崎四ツ葉学園中等教育学校進路指導講演」を行いました。

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中林です。 昨年11月下旬に伊勢崎四ツ葉学園中等教育学校において、医師看護師をはじめ進路として医療系を目指している 30 人くらいの中高生を対象に、‟医療現場の実際とそこで求められるもの”についてお話ししてきました。 大学受験や国家試験をクリアする自体はその時点だと目標ですが、あくまでスタート地点であって、それからずっと終わりなく学びながら仕事を続けていくことや、自分ではなく相手となる患者さんや家族がどうかという視点で技術やサービスを提供すること等をテーマにして、生徒さんたちのモチベーションアップに繋がってもらえたらといいなと思いました。 講演の後には複数の生徒さんから質問をいただき、校長室に場所を移してお話ししてきました。 働いてからの様子が多少なりとも想像できたでしょうか? 地元で人々の健康を支える仲間がひとりでも増えるように、本来の臨床業務に勤しみつつ活動していきたいと思います。

“こんなとき どうしよう?”~「こどもの救急」について講演しました。~

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中林です。 保護者の方々を対象に依頼を受けてこどもたちが急な病気やケガをしたときの応急処置や家での手当についてお話してきました。 重症な病気やケガに向き合うことも必要ですが、そもそもそうならないように、また日々のこういった病気やケガで悩んだり不安に思ったりする機会は圧倒的に多いです。そうしたときに少しでも不安を減らし、お子さんの様子をしっかり看ていただく参考になるよう、発熱や嘔吐下痢をはじめ、身近なテーマでお話しする内容を組んでみました。 最後にはお子さん連れのご家庭もいましたため、人形を使った胸骨圧迫と人工呼吸のトレーニングも行いました。実際の現場では蘇生処置に関する受講経験の有無がいざ行うときの障壁を乗り越えるための要素として大切だと言われていますので、事ある毎に話題提供していきたいなと思います。

“保健室における応急処置”~「伊勢崎・佐波地区養護教諭部会研修会」で講演しました。~

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中林です。 昨年10月に行われた「伊勢崎・佐波地区高等学校・中等教育学校・特別支援学校養護教諭部会研修会」での講演の報告です。   高等学校の保健室を担当する養護の先生たちを対象に、保健室を利用する生徒さんの理由に注目して、それぞれの対処方法や、医療機関への受診が必要なときにどんなことを準備してもらえたら助かるかといったことについて一緒にお話する機会をいただきました。   ケガしたとき、おなかが痛いとき、災害が起こったときの役割から万一生徒さん ( 先生!? ) が倒れて心肺蘇生が必要なときの初期対応 (* 参照; NHK News Web Easier 「女性にも迷わず AED を使ってほしい」 : https://nhkeasier.com/story/2782/   これはオススメの記事です ) まで、幅広く情報提供と意見交換を行うことができ、あっという間の 2 時間でした。     医療機関で勤務していると、病気やケガといった暮らしのうち「非日常」とばかり接しているので、生徒さんたちの日常と、そこで生じる悩みや困ったことを養護の先生たちからお伺いすることができて、私自身人への関わりとしての医療への携わり方を見返すいい機会になりました。  

書上先生、ありがとうございました。

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新年早々より群馬県統合型医療情報システムの「局地災害モード」が立ち上がり、多数傷病者受入とその後の決定的治療に追われましたが、スタッフ一同で決して慌てることなく冷静に対応している姿に2020年の新たな飛躍を期待できました。 本当に落ち着かない年末年始体制が続いていますが、つねに「1人でも多くの救命と社会復帰」を目指して粛々と頑張っていきたいと思います。 昨年12月末で利根中央病院総合診療科から短期研修で来られた書上奏先生の3か月間の研修が修了しました。 利根中央病院 書上先生 ERでの初療からICUでの集中治療まで、救急対応のいろいろなことを学んでもらいました。またドクターヘリにも同乗し、Pre-Hospitalの雰囲気も知ってもらいました。 ERはいきなり当直からのデビューでしたが、救急搬送されている患者さんに冷静かつ的確な判断で対応している姿がとても印象的でした。 3か月間、本当にお疲れさまでした。 書上先生のこれからのますますのご活躍とまたどこかで一緒に活動できる日が来ることを楽しみにしています。

2020年もよろしくお願いします!

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新年を迎えました。 群馬では青空のもと新春恒例の「ニューイヤー駅伝」がスタートし、たすきリレーが始まりました。 救命センターでもおだやかな天気とは裏腹に、早朝よりホットラインが鳴り響き命のリレーをすべく急患対応が続いています。 今年も開始早々から落ち着かない様子ですが、この1年も皆様の命を守るべき砦としての役割を果たせるように地域の医療機関と連携を強化していくとともに、あらためて「オール群馬」として救命率や社会復帰率の向上を図れるよう、高度救命救急センター・基幹災害拠点病院として大きな動きを起こしていきたいと考えています。 この1年もどうぞよろしくお願いいたします。