「AMRM訓練」に参加しました。

どうも。後期研修医の西村です。
今回は昨年末の1227日に行われた「AMRM訓練」への参加報告です。


AMRM訓練と聞いてもピンとこない方がほとんどかと思いますが、AMRMとは「Air Medical Resource Management」の略で、今回の訓練を一言でいうと、「ドクターヘリを運航するにあたって、医師、看護師、機長、整備士、CSできちんとコミュニケーションをとり、最高のパフォーマンスをしよう」ということを目標にした訓練です。
ドクターヘリを運航している朝日航洋さんが主催している訓練であり、東京ヘリポートで開催されました。

残念ながら航空機事故は7割がヒューマンファクター(人的要因)により起こっていると言われており、それらにはコミュニケーション不足による個々の思い込みや勘違い、勝手な行動が含まれます。そういったことをなくすためには、スタッフ同士がお互いを理解し、コミュニケーションをとっていく必要があります。そういったコミュニケーションスキルを今回学んできました。


当院からは僕と中林先生が参加、ほかに君津中央病院や東海大病院から看護師が、朝日航洋からも機長や整備士、CSが訓練に参加し、座学での講義とグループワークを行いました。
相手にきちんと伝えるためのコミュニケーションスキルは聞いていると当たり前の内容ではありますが、実臨床で自分は実際そのようにやっているかと聞かれると怪しいところがあります。医師はどうしても「アクティブ(攻撃的)」な人間になってしまいがちです。自己主張が強い人が多いです。そうではなく、「アサーティブ(相手の主張も尊重しつつ、自分の主張も発する)」な人間になろうと思いました。
今回学んだ内容は明日からすぐ実践で使える内容であり、コミュニケーションにより医療・運航スタッフが「ワンチーム」となり、結果として患者に対してベストパフォーマンスをするということにつながると思いました。

最後に、今回は東京ヘリポートの朝日航洋の格納庫内(の会議室)で行われました。単純にヘリ好きな自分としては、格納庫内のヘリをみるだけでテンションがあがりました(大人の事情で写真をお見せできないのが残念です)。
また、訓練後は夜に朝日航洋の忘年会があり、そちらにも参加させていただきました。抽選会もあり特等はなんと「ヘリ遊覧チケット」でしたが、周りにいた機長さん達は「別にいらないな~」と言っていたのに笑ってしまいました。




今年は事故や災害のない1年であることを願っています。今年もよろしくお願いいたします!

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