‟CRRTプライミング道場”~「JSEPTIC CE部会セミナー」参加報告~

山田です。
今回、224日土曜日に東京都内で開催された「JSEPTIC CE部会セミナー」に参加させて頂きましたので、報告させて頂きます。

JSEPTICとは、Japanese Society of Education for Physicians and Trainees in Intensive Careの略で、特定非営利活動法人 日本集中治療教育研究会のことです。
定期的にセミナーの開催、雑誌「Intensivist」の編集、メーリングリストやインターネットでの情報発信が行われています。


今回のテーマは『CRRTプライミング道場』でした。
CRRTは、持続腎代替療法のことで、主に循環動態の不安定な患者さんに対して一時的に腎臓の代わりをするための治療です。当院ICUでも日常的に行われており、機械の組み立ては専門の技師さんにお願いしています。
今回は、その機械の組み立て、機械トラブル対応を学ぶ、というものでした。

機械は主に、脱血、送血、ろ過ライン、透析液ライン、補液ラインで構成されており、それらを組み立て、回路内を洗浄し満たす作業となります。なかなか複雑な構造となっており、熟練した技師さんでも、完成まで20分程度はかかるようです。

今までに技師さんに教えてもらいながら、何度か組み立てを行ったことはありましたが、これほど重点的に、短時間のうちに何度も組み立てを経験したのは初めてでした。また、ちょっとしたコツや空気が入った場合等の対応も教えて頂くことができました。短い時間でしたが、大変勉強になりました。


ICUでは腎臓や心臓、肺といった臓器のサポートをするための機械を数多く取り扱います。普段は治療に関わる設定や、モニターの数値ばかりにどうしても目が行きがちですが、臨床現場から一歩離れて実際に機械を触ってみると、新たな発見もあり、大変有意義な一日を過ごすことができました。
今後も積極的に参加させて頂きたいなと感じました。ご指導頂いた先生方、ありがとうございました。

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