2017年4月25日火曜日

隣県とのドクターヘリ連携!~「信州ドクターヘリ事案検討会議」に参加~

町田です。
前橋の市街地では桜の花はすっかり見られなくなりましたが、かわりにハナミズキの薄紅色と白色の花がきれいに咲いています。この時期は人間界と同様に植物界もめまぐるしくうごめいていますね。僕の故郷はようやく桜の開花前線が届き始めているようです。


群馬県は南に埼玉県、東に栃木県、北に新潟県、西に長野県と隣接しています。
当県を含め周辺各県もすべてドクターヘリを保有しており、各県と様々な形でドクターヘリの連携を行っています。

栃木県とは「北関東ドクターヘリ広域連携」、埼玉県とは「群馬県・埼玉県ドクターヘリ広域連携試行事業」で手を組んでいて、エリアの制限はありますが重複要請時、多数傷病者発生時などでは自県ヘリが出動中に消防判断で隣県ヘリも要請することができます。
また新潟県ともドクターヘリ広域連携の話が進んでいて、長岡赤十字病院に新潟県で2機目のドクターヘリが導入されたことを契機に今後両県間の話し合いを加速させていくことになっています。

2016年度「群馬県と近隣県のドクターヘリ応援出動」
栃木→群馬:17件、群馬→栃木:2件
埼玉→群馬:9件、群馬→埼玉:18件
長野(佐久)→群馬:6件
 
新潟県についてはすでに消防同士の応援協定にもとづき、高速道路の事案に関しては隣県のドクターヘリを要請する仕組みができています。
高速道路の管轄は県境ではなく、ICで分けられているの知っていますか?
例えば関越道の湯沢IC(新潟)から上り線に入り、関越トンネルをぬけて水上IC(群馬)を出るまでは新潟県の南魚沼消防が管轄しています。つまり関越トンネルを抜けて群馬県に入ってから事故にあっても新潟県の消防管轄のためドクターヘリも原則的に新潟県ドクターヘリが呼ばれます。しかし越後山脈を越えてヘリが来るのには時間・距離、そして天候の壁があり、群馬県ドクターヘリを要請した方が圧倒的に早期医療介入をできる可能性が高いです。そのために南魚沼消防(新潟)が利根沼田消防(群馬)を介して群馬県ドクターヘリを要請できる仕組みが出来上がっています(ちなみに下り線ではその逆のことが可能です)。

長野県とはまだ県同士でも消防同士でもドクターヘリに関わる連携はありません。
ただし両県ドクターヘリの運航要領の範囲内で基地病院との連携による県境を超えた出動は可能になっています。(両県ともに隣県消防からの要請については“基地病院判断で出動可能”となっています。)
実際には信州ドクターヘリ佐久に重複要請時の県北西部(嬬恋・北軽井沢など)への出動、碓氷峠での多数傷病者事案での応援出動をしていただいています。


昨日、長野県との連携をさらに強化するために佐久総合病院佐久医療センターで開催された「信州ドクターヘリ事後検証会議(症例検討会)」に参加しました。
当院はドクターヘリ導入時に佐久総合病院でドクターヘリ研修をさせていただいていて、今回もスキー場事案の対応や重複要請のMedical controlなどの事案に対してとても貴重な意見を聞かせていただきました。

その会議の往復で上信越道を利用したのですが、行き(下り線)については長野県に入ったときに「ここで事案が発生したら佐久ドクターヘリなら5分で来られる」、帰り(上り線)については群馬県に
入ったときに「天気が悪く峠越えができなければ群馬ドクターヘリか高崎ドクターカーで対応できる」と実感しました。
(ブログ「群馬の観光や名物と上毛かるた」から引用・一部追記)
群馬県は十字に高速道路が走っており、新潟(関越道)、長野(上信越道)
のほかに埼玉県(関越道)、栃木(北関東道、東北道)の各消防との
連携活動が必須となります。
 
患者さんにとってどこのドクターヘリが来ようと変わりはありません。
県同士、消防同士ですでに協定が組んであれば、実際にそのような事態に陥っても消防は迷うことなくタイムラグなく隣県へリを要請することができます。最も早く患者さんのもとにたどり着けるように、隣県ドクターヘリやドクターカーとのさらなる連携を築き上げることが基地病院、消防、行政に課せられたミッションです!


ちなみに群馬県と福島県は鉄道や道路はつながっていませんが、尾瀬の湿原でつながっています。尾瀬での防災ヘリ救助事案に関しても福島県との連携を考えていく必要がありそうです。

2017年4月23日日曜日

2017年度の群馬県ドクターヘリフライトドクター・ナースです!

町田です。
2009年2月18日に運航を開始した群馬県ドクターヘリは、今年度で10年度目(2008年度を含む)を迎えています。
運航開始時、フライトドクターは現在当院の院長である中野センター長をリーダーとして10人、フライトナースは現在看護師長である高寺主任をリーダーとして3人で始まりました。10年度目を迎えて運航開始当時からまだドクターヘリに乗っているのは中村センター長、町田、鈴木、城田、小池(出向中)の5人だけになってしまいましたが、いままでに新たにフライトドクター12人、フライトナース5人が誕生してきました。

そして2017年度はフライトドクターは10人(育休中1人あり)、フライトナースは7人(育休中1人&出向中1人あり)でスタートします。チーム全体のリーダーを町田が、ナースのリーダーを城田看護師が担当し、運航会社、集中治療科・救急科医師、救急外来看護師スタッフがチーム一丸となって、患者の救命率、社会復帰率の向上のためにレベルの高い病院前診療が提供できるように日々努力していきます。

そして今年度に入り内海秀先生のヘリ同乗研修も大詰めを迎えました。増田先生も同乗研修の真っ只中です。

ほかにも堀口先生や佐々木先生のヘリ同乗研修が本格的に始まります。
関係者の皆様におかれましては、今年度も安全運航を最優先、そして患者の視点に立つことを忘れずにドクターヘリ活動へのご協力をよろしくお願いします。また当科スタッフへの厳しいご指導のほどよろしくお願いいたします。



参考までに・・・
群馬県ドクターヘリのフライトドクター・ナースとして独り立ちするために、当科では以下の基準をもとにステップアップしながら研修を進めています。
上記を満たして初めてヘリリーダー&メンター長の評価、
そして最後にセンター長の試験が待っています!
患者への診療はもちろんのこと、地域の医療をしっかり把握したうえで、その時その場所でその患者にとってより良い搬送先を選択できるように、平時からMedical controlも積極的に行っています。
今年度新しく来たスタッフも、ヘリのホットラインが鳴るとドクターヘリ通信センターに足を運び、ヘリの出動の流れ、出動先の医療状況など積極的に情報収集をしています。このような気持ちは地域の救急医療をより効果的に運用するために重要になってきます。

2017年4月22日土曜日

もう一つの赤十字病院・・・~原町赤十字病院支援~

町田です。
今年度もあっという間に1か月を過ぎようとしています。新スタッフもだいぶ仕事に慣れてきて、ERでもICUでもすでに大きな戦力として活動しています。


日本赤十字社群馬県支部のもとには2つの赤十字病院が存在しています。
1つは前橋赤十字病院で、もう一つは東吾妻町にある「原町赤十字病院」です。

原町赤十字病院は、吾妻地域唯一の災害拠点病院で地域密着型の医療を展開しているとともに、当院初期研修医の地域医療研修先としてお世話になっていたり、災害時は日赤救護班として当院と協働することも多くあります。

昨年度から当科も週1回ですが当院の救急外来の支援のためにお邪魔させて頂いていますが、いつもよりもさらに患者さんやその家族との距離がぐぐっと近い前橋赤十字病院ではなかなか味わえない経験をできる貴重な機会となっています。
また前橋赤十字病院で一緒に働いていた看護部長や事務の方々との懐かしい再会もあります。


これからも両病院間でさらに連携を強くして、日本赤十字社群馬県支部の活動をさらに盛り上げていきたいと考えています。

2017年4月20日木曜日

『第16回日本旅行医学会大会』に参加しました。

藤塚です。
16回日本旅行医学会大会」に参加しました。今年は【救急災害医療と旅行医学】がテーマでありました。昨年は熊本地震が起こり、私自身も本学会学術集会には参加せず、熊本へ救助活動しにいったことを思い出しました。

 

私自身は、『旅行に伴う重症呼吸不全の治療戦略 体外式膜型人工肺 ECMO』 という題目で、日本・当院でのECMO紹介と症例提示、今後にむけてというポスター発表をさせて頂きました。
 
本学会の参加者は、医師・看護師のみならず、ツアー会社や航空会社関連の人たちなど、多職種にわたります。また海外の講師からの発表もあり、海外の医療事情などの話もあり、面白い会です。


大手旅行会社が企画する障害や疾患を抱える方への旅行提案の発表

 
知っていますか?海外での病院のかかり方。 

米国を例にとると、留学される学生(10台後半~20台前半)は、親権者のサインがある治療承諾書がないとほぼ診療拒否をされます。(日本は医師法で『医師の応召義務』があるため、診療拒否をしてはいけないとなっています。)
しかし、ER(救急)は支払い能力の有無にとはずすべての患者をを診療することになっているため、診てもらうことはできるでしょう(非常に混雑していますが)。

そのような海外の医療事情など、海外からの講演などもある会です。


東京オリンピックを控え、国際交流が盛んになり、より一層旅行医学(予防接種、各国の医療事情etc)の知識が求められます。何事にも患者さんのニーズに答えられるように日々学んでいきたいと思います

2017年4月19日水曜日

「2016年度高度救命救急センター活動実績」の報告

町田です。
今年は桜の開花が遅いと思ったらあっという間に散ってしまいました。毎年同じことを思うのですが、このはかなさが桜が人々を魅了する理由なのでしょうか・・・
群馬県では今度は山間部で桜の開花しています。前橋市内はすでに葉桜になってしまっていますが、ドクターヘリで10分飛ぶと桜が満開ということもあり、群馬県は比較的長い期間桜を楽しめます。ちなみに僕の故郷の北海道はGW明けに本格的な桜のシーズンを迎えます。
 
本ブログではここ何回かで昨年度のドクターカー・ヘリの実績を報告させていただきましたが、今回は高度救命救急センターの活動実績の報告です。
救急外来受診数 約18,000名、救急搬送数 約6,000名と全体的に例年と大きな変化がありませんでした。スタッフが徐々に増えてきている分もっと受入するためのソフトのキャパシティーがあるのですが、病床数の制限や急性期をのり切った患者さんの転院先の確保不足などもありハード的に限度があるように感じています。また当院ICUで管理が必要な超重症患者の紹介も増えており、ICU滞在日数が延長傾向にあります。しかし最後の砦として重症患者さんの当院への集約は群馬県の救急医療において避けられないことです。
 
今回の報告は数値だけですが、重症患者の救命例や当院での取り組みについては様々な関係学会や論文等で積極的に報告していく予定です。
 
これからも前橋赤十字病院高度救命救急センターの活動へのご理解とご協力のほどよろしくお願いします。
 
 
☆☆前橋赤十字病院 高度救命救急センター 2016年度活動実績☆☆
この建物での救急集中医療の日々もあと1年わずかとなりました。




新病院建設の状況・・・
基礎工事が終了後は一気に建物の建築が進んでいます!


2017年4月17日月曜日

2017年度集中治療科・救急科スタッフ集合写真!


藤塚です。
今年度は、短期研修の先生を含め、4月から11名の先生たちが当科に加わりました。
新しいパワーとともに、『救命』に全力投球な毎日です。
 
今年度、科内では【教育】に力をいれ、人材育成に励みたいと思っています。そして、来年開設する新病院での運営も見据えて、活動していきます。
 
先日も歓迎会を行い、前橋日赤集中治療科救急科の絆を深めることができました。一致団結し、より『救命』に力を注いでいきたいです。
 
今年度もどうぞ宜しくお願い致します。
2017年度集中治療科・救急科スタッフ集合写真です!
(今年も1回で全員一緒に撮れず・・・合成です。)
スタッフの出身都道府県です。
全国15都道府県から集まっています。
最多は埼玉県の4人、地元群馬県は茨城県と並んで3人。
スタッフの出身大学です。
全国11都道府県16大学から集まっています。
最多は驚きの旭川医大、慈恵医大の3人ずつ、地元群馬大学は2人・・・
 

すでにお気づきになられた方も多いと思いますが、前橋赤十字病院集中治療科・救急科ホームページ、高度救命救急センタースタッフブログのトップページの写真も変更しました。

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