2015年2月28日土曜日

広上先生、田上先生、ありがとうございました!

当科では最短1ヶ月からの短期研修や初期研修医のたすき掛け研修を行っていて、今年度も多くの先生方が当科に来ていただき、一緒に患者さんのために診療を行っています。

広上先生(群馬大学医学部付属病院初期研修医)の6か月間のたすきがけ研修、田上先生(上尾中央総合病院麻酔科)の3か月の短期研修が今月いっぱいで終了となりました。


広上先生は初期研修医ですが、熱心に半年間にわたって研修したために最後は初療や集中治療管理をかなりお任せできるくらいになってくれました。本当にやる気と真面目さとユーモアに富んでいて、スタッフみんなに愛される先生でした。
残り1か月になった初期研修生活ですが、最後まで多くのことを吸収して4月から大きく飛躍していただくことを願っています。



田上先生は3か月にわたって集中治療管理をまさに集中して学んでいただきました。熱傷患者さんやECMOが装着されている患者さんなど救命センターならではの重症患者さんから、普段は手術室で麻酔をかけている患者さんが術後どのような経過をたどるかも学んでいただきました。また麻酔科の知識・技術を僕たちに教えていただきました。
3か月はあっという間で本当にさびしい限りですが、また将来どこかで連携して活動できることを楽しみにしています。

2015年2月27日金曜日

1日も早くICUから一般病棟に送り出すために・・・

町田です。

ここ数日はめずらしく風が穏やかで(昨日は雨でしたが)、「いよいよ春はもうすぐ」と思いましたが、今日は朝から群馬はかなり強風です。山間部に出動したドクターヘリも、風の影響を考慮して安全おためにランデブーポイントの変更などを行いながら対応しています。
ちなみに冬の群馬の晴天率は高く、このような日はたいてい北日本から日本海側は大雪になっています。風や雪の被害がに事を願っています。


現在ICUの勤務体系は当科より研修医含めてほぼ毎日7名を日勤帯に配置し、うち1名がリーダーとして指揮命令&各科・各病棟・各職種のスタッフと連携をとってチーム医療を展開しています。
ちなみに当院はclosed ICUというスタイルをとっており、主治医は各科のままでICUでの全身管理を当科のICU当番(ICU専従医)が担っています。毎日夕方にはICUチームと主治医の合同カンファレンスを行い、患者さんの経過や今後の方針について意思統一を図っています。
当院のICUは術後や病棟急変に対応する通称「病棟ICU」が6床、救急外来からの入院患者に対応する通称「センターICU」が6床あります。夜間は各ICUに1名ずつ専従のICU夜勤医師を配置して、引き続き重症患者の全身管理を行っています。

ここのところ各コースの指導や救急外来の夜勤が多く続いていましたが、今週と来週は久しぶりにICUでの勤務を行っています。そして今週は月曜日からリーダーを任されていますが(勤務表でもともと決められています)、とにかく重症患者がヘリや救急車、まれに自力で当院救急外来に集まっていて、ICUの入室依頼がとても多くなっています。リーダー5日目の半ばにしてすでに17件の入室依頼を頂いていて、ベッドコントロールやスタッフの配置に毎朝頭を悩ませている日々です。

といいつつも、今週は術後の予定入室合わせて17件すべての入室依頼を今のところすべて受け入れることができています。

新入室を受け入れるためには、「患者さんの状態が安定していること」が絶対条件です。しかしそれ以外にも「転棟先の空床があること」「複数科にまたがっている病態があるときに各科が病棟管理を受諾してくれていること」など、様々な要素をクリアしなくてはいけません。
もちろんICU専従医やICU看護スタッフは患者さんの病状回復のために全力を尽くして評価&治療を行っていますが、ベッドの空床確保のためにICU師長さん(または代行のリーダーさん)が各病棟に病状説明を行ってくださったり、各病棟でICUの患者を受け入れるために安定した患者さんの退院支援、空床確保のためのベッドコントロールを行ってくれています。また各科の先生も病棟で管理するためのアドバイスや指示などを的確にくださっています。そして1人でも多く1日も早く車騎復帰を目指すためにICU入室時からすでにリハビリテーションも始まっています。そして薬剤師さん、臨床工学技士さんも常駐しており、いつでも気軽に相談、迅速に対応する体制になっています。

そんなこんなで今週のICUのベッド稼働率は98.3%になっています・・・



ベッドに余裕があればもっとゆっくりICUで診られるのかもしれませんが、そんな余裕のある救命救急センターはほとんどないでしょう。それ以前に患者さんにとってICUは決して長居すればよい場所ではありません。
1日でも早く一般病棟で診られる状態にして、1日も早くICUから送り出してあげるようにスタッフ全員が同じ目標をもって前に進んでいくのです!

2015年2月26日木曜日

第42回日本集中治療医学会学術集会に参加しました。(報告第2弾)

劉です。
201529-11日に、第42回日本集中治療医学会がお台場で開かれました昨年10月の日本救急医学会総会・学術集会の時と同じく、藤塚先生との学会参加ダブル報告の第2弾です。(第1弾から少し遅くなってしまい申し訳ありません。)
*藤塚先生からの報告第1弾 ⇒ http://drheli-gunma.blogspot.jp/2015/02/42.html


お台場といえばフジテレビがあることや、踊る大捜査線の舞台として有名だと思います。お台場は、ペリー艦隊が来航した際に、江戸を防衛するために砲台が置かれたことに由来するらしいのですが、現在は初代ガンダムが防衛の要となっているとかいないとか・・・今の住所は埋め立てが進められた際に隣接する区が自分たちの土地だと言い張ったため、北部は港区、西部は品川区、南部は江東区に分割されているらしいです。


 
 
集中治療医学会に参加しての感想は、やはり敗血症についての演題やシンポジウムが多かったのと、今年の主催者が循環器内科ということもあり心不全や心房細動、肺塞栓などの循環器分野の教育講演などが目立ったということでした。その一方で、ECMOなどの内容はかなり少なかったように感じました。
 
<私の発表の様子>

<町田先生、宮崎先生のポスター>

 
 
数ある演題の中でひときわ注目したのは早期リハビリテーションについての演題の多さや、早期リハについてのワークショップ、シンポジウムがプログラムに組み込まれていることでした。
昨今の早期リハビリテーションに対する注目度、重要度が表れていると感じます。やはり、これからの医療は治療するだけでなく、どのように社会復帰を目指すのかということに重点がおかれていくといつも感じています。ついこの間までは各病院がこぞって救急をうたい救急車の確保にいそしんでいたように思いますが、それにはひとつ大きな問題があります。当院においてもよく見られることでありますが、救急車を受けるだけ受けてもその患者さんが最終的に目指すべき転院、退院の視野がはっきりしていないことです。頑張って救急車を受け入れても、寝たきりになってしまうご高齢者の患者さんが増えてしまい、さらに転院できない患者が当院のベッドを埋めていってしまうような現象が少なからずみられています。
 
そのような今の時代にこそ早期リハビリテーションの意義が存在しています。
早くからリハ介入を行うことでADLを維持し、「寝たきりにさせない」、「自宅退院を目指す」といったことが今後の医療では必要となります。
早期リハビリテーションは今後の高齢社会における医療提供においてひとつの大きな柱になると感じています。しかしリハビリテーションを行う際の導入基準や方法といったプロトコールの作成が必要であり、当院においては私が早期リハビリテーションの適応や導入、方法を検討しプロトコールの作成を行っています。すでに雛形は完成しており、近いうちでの実用に向け動いています。
このプロトコール導入が患者のADL,QOLを上げ、少しでも長い間笑顔で過ごせる人生を自宅で過ごしてもらえたらと願っています。
 

2015年2月24日火曜日

県内どこでも同じ概念を持った仲間がいることの大切さ!

町田です。
先週は東北の三陸沖で地震が続きました。大きな被害はなかったものの、津波の発生もありとても心が落ち着きませんでした。
この時期になると4年前の2/22のカンタベリー地震(ニュージーランド)、3/11の東日本大震災のことを思い出します。そしていまでも支援を続けていくことの大切さをあらためて感じます。


毎年この時期に当院ではMIMMSコースを開催しています。群馬県が主催で日本MIMMS委員会の協力のもと、今年で7回目のコース開催となりました。
『MIMMS』とはMajor Incident Medical Management & Supportの略で、日本DMATをはじめ災害医学にスタンダードな概念を持ち込んだイギリス発祥の教育コースです。災害対応の基本である「CSCATTT」や情報伝達のコツである「METHANE」などのキーワードも、このMIMMSから日本に持ち込まれたものです。

☆当院で行われているMIMMSコースについての詳細は以下をどうぞ。
・1day-MIMMSコース ⇒ http://www.gunma-redcross-icuqq.com/seminar/mimms1dayhospital.html
・Hospital-MIMMSコース ⇒  http://www.gunma-redcross-icuqq.com/seminar/mimms2day.html


過去7年ですでに群馬県内の100名を超す医師、看護師、消防関係者などの受講があります。
本コースで災害医学の概念をしっかり学び、その概念を各地元に持ち帰っていただいて現場や病院での災害対応などに生かされています。
県内各地域で同じ概念を持っている仲間がいることはとても大切なことです。多数傷病者事案でドクターヘリで現場に行っても、まずは現場のマネージメントをしっかり確立して(CSCA)、その後に医療サポートを提供する(TTT)体制が年々整ってきているように感じます。そして災害対応の共通言語で話すことができるので、より連携がスムーズになってきています。

災害はどこで起こるかわかりません。また、患者さんはどこで発生するかわかりません。しかしどこにいてもできるだけ同じ概念で動くことで、チーム群馬として大きな力を発揮できると信じています!
ちなみに当院では真っ先に中野センター長が本コースを受講してさらにインストラクターになり、その後に高橋先生、町田が続いてインストラクターになりました。そして現在は雨宮先生がインストラクターに向けて修行中です。すべては共通概念を広めて、みんなでよりよい活動ができるようにするためです。


阪神・淡路大震災から20年目を迎えるとともに、MIMMSが日本に来て10年、そして日本DMAT誕生10周年を迎えたこの年に、明後日から東京の立川で「第20回日本集団災害医学会総会・学術集会」が開催されます。


2015年2月23日月曜日

“DCIRとは?(外傷診療に必要なIVRの考え方)” ~済生会横浜市東部病院 船曳知弘先生ご講演~

藤塚です。
2/19に地域連携学術講演会が開催され、済生会横浜市東部病院 救命救急センター 船曳知弘先生をお招きしてご講演いただきました。船曳先生は、日本でも数少ない日本救急医学会指導医と日本放射線学会専門医の両方の資格を持った救急・放射線科医であります。

済生会横浜市東部病院 船曳和弘先生

まずは一般演題として、当科より2演題発表させていただきました。

・増田衛医師
『重症多発外傷を迅速な蘇生処置と集学的治療で救命した1例』
当院で救命した症例を紹介し、Damage Control Strategy を説明してもらいました。
特に近年外傷蘇生においてDamage Control Resuscitationという考えがあります。出血を止める手術はもちろんのこと、それを行うための蘇生術(大量輸血療法、permissive hypotensionなどなど)が必要であり、それを実践できた報告でした。

小倉崇以医師
Aggressive Non Operative Management for shock Abdominal Trauma
最近外傷治療において、開胸・開腹の手術療法だけでなく、IVR(Interventional Radiology:血管内治療)が注目されています。しかし状態の不安定な患者さんにおいては、IVRを施行することは難しく、その場ですぐ処置ができる手術療法が望まれます。しかし、IABO(Intra-Aortic Balloon Occlusion:大動脈遮断バルーン)を用いることで、循環動態を安定させることができ、IVRで止血することが可能になります。この戦略を用いて、ショック症例を救命した報告をしていただきました。


そして、いよいよ船曳先生より『外傷診療に必要なIVRの考え方~DCIRとは~』というタイトルでご講演をいただきました。
 
DCIR (Damage Control IVR)とは、外傷性ショックに対して蘇生を目的としたIVRのことです。対になるものは、手術となります。
DCIRをするためには、診療体制の改善が大切であります。患者さんが来院し、時間短縮できる部分が多くあります。Xp検査のとき、バックボードの下にスペーサーを置いて持ち上げる時間を省いたり、CT検査の撮影方法を変えたり、読影方法を変えたり…その読影方法が『FACT』であり、現在外傷初期診療コースJATECでも講義されています。
ほか、実際のIVRについても『緊急IVR』と『外傷IVR』をわけて考え、治療戦略を練る必要があることなど、明日、否!!今日から診療を変えることができることを多数教えて頂きました。



講演後は、懇親会です。船曳先生は、仕事だけでなく家庭を大切にしていることがよくわかりました。世のお父さんの理想像ですね!
 

船曳先生、どうもありがとうございました。

2015年2月22日日曜日

ドクターヘリ事業従事者研修に参加しました。

救急科の白戸です。
2/14,15に福岡にて『平成26年度ドクターヘリ事業従事者研修』を劉先生と受講してきました。前日の夜に博多入りをし、海鮮居酒屋で一杯。goodでした。




会場につくと、大勢の受講者の方がいらっしゃいました。80人ぐらいだったかと思います。ドクターヘリがもう全国的に広まっているのを感じました。
初日は座学中心。ヘリの飛行原理や、海外のドクターヘリなどについて教わりました。
また質疑応答の時間で、夜間の運行についての話題がでました。たしかに救急外来で働いていると、ヘリが夜間にあれば、と思うこともあります。夜間は操縦中、直接の目視ができないので計器を使った飛行となるようですが、日本の法律では2人の操縦士がヘリに乗り込むことが必要なようです。マンパワー的にはかなり厳しいですね。また個人的にはスタッフとして乗るうえでは、安全面に不安がありますね。当面は日中の運行のみとなるのでしょう。

夜はもつ鍋やで一杯。やはりgoodでした。


二日目は実際の症例について、グループディスカッションを行いました。現在フライトスタッフとして活躍している他施設の方のお話も聞けました。
CPA患者のヘリ搬送は原則しない施設もあるとのことでした。自動胸骨圧迫機がないと、機内で有効な胸骨圧迫ができないことが主な理由でした。当院では自動胸骨圧迫機を使用してヘリ搬送も行っています。ヘリの大きさや施設の事情にもよりますが、症例によってはヘリでの早目の搬送を考えたい場面はありますね。


今回の経験を活かし、これからの診療頑張っていきたいと思います!

あと、博多はいい街ですね。

2015年2月21日土曜日

大好評! 『第1回アナフィラキシー勉強会』 開催。

藤塚です。

2/17 当院で【第1回アナフィラキシー勉強会】が開催されました。
演者は、当院呼吸器内科 川田忠嘉先生と藤塚が担当しました。
川田先生は、アレルギー・アナフィラキシーについての歴史やメカニズムをお話しし、私は、アナフィラキシーの診断・治療を中心に講演させていただきました。



アナフィラキシーは、我々の身近に存在し、何かに接触する・食べるなどといった行為に常に関係します。アナフィラキシーとは、重篤なアレルギー反応であり、生命を脅かす疾患です。現在、『エピペン』と言われる自己注射型アドレナリン製剤も普及し、多くの人たちが使用できるようになっています。家族だけではなく、学校の先生(これまでに高校の先生に町田医師と一緒に講習をしております)や職場の人たちも使用しなくてはいけない時代です。適切な診断・治療が大切です。

非常に多くの先生方・救命士の方が参加していただき、167名も参加していただきました。好評のご意見を頂きました。ありがとうございました。




また悩んでいる先生たちも多く、こういう会を通じ、みなさんと交流し、よい地域医療を実践できればと思っています。次回開催乞うご期待!
 

2015年2月19日木曜日

つねに『早期医療介入、早期病院搬送』を忘れずに!~ドクターヘリ症例検討会を開催しました。~

町田です。
昨日の天気とは打って変わり、今日は朝からとても穏やかな快晴です。
今日は群馬ヘリポートでぐんまちゃんによるドクターヘリの取材がありました。後日群馬県庁ホームページの「ぐんまちゃんナビ!」内「ぐんまレポート」に掲載予定です。お楽しみに!

☆群馬県庁ホームページ「ぐんまちゃんナビ!」
 http://www.gunmachan-navi.pref.gunma.jp/


2月17日に平成26年度第4回群馬県ドクターヘリ症例検討会が開催されました。ドクターヘリ活動も6年目を迎えてこの症例検討会も22回目を数えます。
今回も県内外から100名を超える方々に集まっていただきました。会のはじめに「良いことも悪いことも、すべてこの先につながるように考えていきましょう!」とあいさつさせていただきましたが、貴重なご意見もたくさんいただきとても未来志向型のディスカッションができたように感じています。
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☆平成26年度第4回(通算22回)群馬県ドクターヘリ症例検討会☆

  ・日時:平成26年2月17日14~17時
  ・場所:前橋赤十字病院博愛館
  ・参加人数:約150名
1.群馬件ドクターヘリ実績報告
2.症例検討
高崎市等広域消防本部
高崎ドクターカー、群馬県ドクターヘリの同時要請もありです。
多野藤岡広域消防本部
緊急性の高いキーワードを認識した時点で、全員が医療に最も早く接触するための戦略を共有しましょう。
伊勢崎市消防本部
無線のみに頼らない様々な通信手段の準備が大切です。情報なしでも医療接触を遅らせないことも大切です。
渋川広域消防本部、群馬県防災航空隊
多数傷病者事案において、傷病者一覧表の作成、救急車外から中の傷病者の重症度がわかるマグネットが有用でした。
高崎市等広域消防本部
場面によっては傷病者対応からヘリ着陸の安全確保に人員を移して、より早く医療接触させるようにする臨機応変さも必要です。
3.群馬県・埼玉県ドクターヘリ広域連携
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今回症例検討に上がった5例はいろいろバリエーションに富んでいます。また埼玉県ドクターヘリとの連携の話題も取り上げました。
話題が豊富なように見えますが、すべての事案において根底は全く同じことを言っています。
それは、『傷病者への早期医療接触』と『傷病者の早期病院到着』です。
最も早く傷病者にたどり着く方法に迷った時は、ドクターカー、ドクターヘリ、病院直送など可能性があるものをすべて立ち上げればよいのです。そしてその中で最も早いものを選べばよいのです。立ち上げなければ医療チームは動けません。
そしてつねにどうすればもっとも早く傷病者にたどり着けるか考えながら動かなくてはいけません。医療チームもしっかり現場でやるべき処置を行いつつも、最終的に病院でより早期に決定的治療が開始できるように、決して現場で無駄な滞在時間を作らないように診療を実行するのです。
今年度は春からずっと『30分ルール(消防覚知から医療チーム傷病者接触までの時間を30分以内)』と『60分ルール(消防覚知から傷病者病院到着までの時間を60分以内)』を合言葉に、消防、医療、運航チームそれぞれにがんばっていただいておりますが、まだまだ達成率は5,6割程度です。
達成率を挙げるためにはどこかの機関だけもっとがんばるのではなくて、すべての機関があとちょっとずつ頑張ればよいと感じています。目標は達成率8割です。群馬ならできます・・・いえ、できなくてはいけない環境がそろっています!
すべては患者さんの救命、社会復帰のために、これからも心を一つに力を合わせて頑張っていきましょう。

2015年2月18日水曜日

群馬県ドクターヘリが6歳の誕生日を迎えました!

昨日のブログで道南ドクターヘリ誕生の話題を書きましたが、ちょうど6年前に群馬県ドクターヘリが運航を開始しました。今日は群馬県ドクターヘリの6歳の誕生日です!
昨年は大雪の影響で運休中、今年も朝からあいにくの曇天の空模様ですが、朝からお祝いのメッセージを様々な方から頂いており、心より感謝いたします。
6歳の誕生日は“JA6917”で迎えました!(今日の写真ではありません・・・)

最初の1年は1日約1件の要請しかありませんでしたが、ドクターヘリ活動への理解の広がりとともにこの1年は1日約3.5件の要請を頂くようになりました。
ここまでの発展には行政、消防、警察、各病院のご協力と、市民の皆様の温かいご声援のたまものであります。また冬の強風、夏の猛暑と環境的に厳しい群馬県の空を、今まで6年間無事故で運航し続けている朝日航洋のクルーの皆様に心より感謝いたします。



昨日は群馬県ドクターヘリ症例検討会があり、ドクターヘリに関わる人たちの共通の目的が『1秒でも早い医師による傷病者接触、1秒でも早い病院への傷病者搬送』であることを再確認しました。(症例検討会の詳細は明日以降に本ブログで報告します。)
これからも命の翼として皆様の安心を守れるよう毎日活動を続けていきますので、これからも活動へのご声援のほどよろしくお願いします。

2015年2月17日火曜日

道南ドクターヘリが運航開始となりました!

町田です。
今日は朝から大きな地震があり、さらに岩手県沿岸部には津波が到達しました。さいわい大きな被害が出ずに津波注意報は解除されましたが、この時期のこのような自身は心がつらくなります。
群馬県はそんなに揺れなかったため、仕事中のスタッフはほとんど気が付いておらず、逆に通勤中など携帯などを見ていたスタッフは気が付いているものの、いないという状態が見られました。もっと病院としてアンテナを高くするとともに、情報共有をしっかりしないといけないと感じました。


昨日2月6日、『北海道道南ドクターヘリ』が運航開始となりました。
道央、道北、道東に続いて、北の大地に4機目の翼が誕生しました!


直接的には何もお手伝いはできませんでしたが、運航準備に向けて基地病院である市立函館病院救命センター長の武山先生や岡本先生(高校の同級生です!)が当院に見学に来ていただいたり、逆に昨年は市立函館病院に見学に行き同級生と食事をしながら(ちなみに同級生におごってもらっちゃいました!)熱く語り合ったこともあり、なにかと思い入れが強くあります。

北海道はとにかく大きいです。その地にドクターヘリが有用であることはすでに3機の翼が証明しています。離島もかかえた地域であり、青森県との連携なども含めて、大きく飛躍することを心より願っております。

函館空港を拠点とした基地発信方式です。
 
基地病院の屋上ヘリポートからは函館山を一望できます!

道南ドクターヘリの詳細についてはホームページをご覧ください。
 ⇒ http://www.hospital.hakodate.hokkaido.jp/doctor-heli/index.html


(本ブログの記載にあたり、写真を提供していただいた市立釧路総合病院 其田先生、市立函館病院 岡本先生に心より感謝いたします。)

2015年2月16日月曜日

MC(メディカルコントロール)関連研修・会議に参加しました。

皆様,いかがお過ごしでしょうか.前橋赤十字病院 集中治療科・救急科 原澤です.

今回は,この1月・2月「“メディカルコントロール”に関わる研修・会議」に複数回参加してきたので,それに関することをお届けします.

参加してきたのは以下の3つです.

①『MC体制の整備に関わる医師の研修会』(@麻布,115日〜16日)

②『全国MC協議会報告会』(@相模大野,130日)

③『病院前医療体制における指導医等研修(上級)』(@東京医療研修センター,22日〜6日)

 
そもそも“メディカルコントロール(MCってなに?というところからですが,イメージとしては「地域としての救急医療をどのように運用していくか」を「調整」する,ということを考えていただけると良いかと思います.「地域としての救急医療」ってなに?という話ですが,皆さんが救急医療でイメージするものといえば救急車ですよね?(ドクターヘリと言っていただけるのはうれしいですが,まずは救急車でしょう)救急車で活動しているのは「救急隊員」ですが,彼らの活動を保証しているのは,私たち医師なのです.彼らの活動の基本指針策定や,現場活動時の直接指示,活動に関連する教育・再教育,活動の事後検証などにつき,私たちが指示・確認・指導などを行っているのです.こういった「病院前」のことに関わる機会が他科の先生方よりも多いのが,救急科の特徴の一つです.

近年,たらい回し報道や搬送受入困難事例の存在,また救急車のタクシー化などの問題がメディアで取り上げられるようになり(これらの詳細については長くなりかつ問題が色々出てきそうなので割愛します,ご意見などございましたらコメントください),いわゆる「救急医療」への関心が高まりました.現実に,消防はもとより各医療機関も対応に苦慮していることが多いのは事実であり,ここへの介入もMCに期待される領域となりました.「どのような方策で搬送受入困難事例を減らすか?」「救急隊の活動の質を維持・改善するにはどうしたらよいか?」ということを考え,対策を練っていくことが重要だ,という認識が,国・自治体レベルに出来たわけです.

では誰がやるのか?という話で,いつも臨床で携わっているだけでは,全体像が見えてこない分野な訳でして,ある程度の教育が必要なんですね.というわけで,いろいろな研修を受けているわけです.

 
①では各地域ですでにMCに携わる中堅〜ベテランの医師が多く,若手はやや少なめの印象でした.そういった医師たちが,現在どのようにMCに携わる活動をし,どのような問題点があり,どのような対策を講じて実践していくか,ということをワークショップなどのグループワークを中心とした研修で学んでいきました.

②は現状の全国的活動の共有をする会議でした.年に2回開催されているということなので,今後参加を継続してどのようになっていくか見ていきたいと思いました.

③は①に近い形で,講義+グループワークでの研修でした.後半に救急救命士さんたちとの合同グループワークがあり,救急救命士さんたちと協同して活動することの重要さを実感しました.
文章だとなかなか伝わりにくいのと,各論になると専門的すぎるのでこれくらいにしておきました.群馬県でもまだまだ課題はあり,これらの研修で得たノウハウを活かしつつ,県の救急医療体制,ひいては急性期から慢性期,在宅医療まで含めた「包括的な」ケアの体制構築に携われるよう,尽力致します

2015年2月15日日曜日

第42回日本集中治療医学会学術集会に参加しました。(報告第1弾)

藤塚です。 2/9~11の3日間にわたり、お台場で『第42回日本集中治療医学会学術集会』が開催されました。


当科からも多数演題発表・参加しました。

中野センター長
・評議員会
・座長 シンポジウム「救急・集中治療部における男女共同参画への取り組み」
座長 シンポジウム「集中治療が必要な患者の安全な搬送方法を科学する」
宮崎医師
・評議員会
・座長 ポスター「感染症」
町田医師
・ポスター ECMO治療の病院間連携に向けてのドクターヘリ内人工呼吸器の使用実態調査
鈴木医師
・ポスター 抗凝固薬未使用でECMOを導入し、離脱後に下大静脈の血栓が判明した一例
藤塚医師
・ポスター 消化器疾患の出血性ショックの蘇生治療におけるIABOの有効性
小倉医師
・ポスター VV-ECMOにおけるカニューレ挿入部創感染について
原澤医師
・ポスター ICUにおける経腸栄養プロトコール導入とその問題点の検討
劉医師
・ポスター カテコラミン心筋症により急性心不全をきたした褐色細胞腫クリーゼの1

ICU看護師からの発表もありました。

林看護師
・口演 ECMO管理中に覚醒させ積極的な理学療法を実施した高度肥満を伴ったH1N1インフルエンザの一例


<原澤先生、鈴木先生の発表の様子>



参加して改めて感じたこと。医療は日々進歩しているということです。

普段なかなか気が付きませんが、他の先生の発表などを聞くと、私が研修医の時には助けられない症例や、わからなかった病態が明らかになってきています。ICU治療においても、遺伝子レベルで患者さんの状態を評価する時代が迫ってきているなと感じます。
 
これからも日々の臨床で救命を目指す一方で、我々が行っている方法や研究が、少しでも皆さんの診療の役に立ち、さらなる救命率向上につながるように、情報発信していきたいですね!
 
 

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