県内どこでも同じ概念を持った仲間がいることの大切さ!

町田です。
先週は東北の三陸沖で地震が続きました。大きな被害はなかったものの、津波の発生もありとても心が落ち着きませんでした。
この時期になると4年前の2/22のカンタベリー地震(ニュージーランド)、3/11の東日本大震災のことを思い出します。そしていまでも支援を続けていくことの大切さをあらためて感じます。


毎年この時期に当院ではMIMMSコースを開催しています。群馬県が主催で日本MIMMS委員会の協力のもと、今年で7回目のコース開催となりました。
『MIMMS』とはMajor Incident Medical Management & Supportの略で、日本DMATをはじめ災害医学にスタンダードな概念を持ち込んだイギリス発祥の教育コースです。災害対応の基本である「CSCATTT」や情報伝達のコツである「METHANE」などのキーワードも、このMIMMSから日本に持ち込まれたものです。

☆当院で行われているMIMMSコースについての詳細は以下をどうぞ。
・1day-MIMMSコース ⇒ http://www.gunma-redcross-icuqq.com/seminar/mimms1dayhospital.html
・Hospital-MIMMSコース ⇒  http://www.gunma-redcross-icuqq.com/seminar/mimms2day.html


過去7年ですでに群馬県内の100名を超す医師、看護師、消防関係者などの受講があります。
本コースで災害医学の概念をしっかり学び、その概念を各地元に持ち帰っていただいて現場や病院での災害対応などに生かされています。
県内各地域で同じ概念を持っている仲間がいることはとても大切なことです。多数傷病者事案でドクターヘリで現場に行っても、まずは現場のマネージメントをしっかり確立して(CSCA)、その後に医療サポートを提供する(TTT)体制が年々整ってきているように感じます。そして災害対応の共通言語で話すことができるので、より連携がスムーズになってきています。

災害はどこで起こるかわかりません。また、患者さんはどこで発生するかわかりません。しかしどこにいてもできるだけ同じ概念で動くことで、チーム群馬として大きな力を発揮できると信じています!
ちなみに当院では真っ先に中野センター長が本コースを受講してさらにインストラクターになり、その後に高橋先生、町田が続いてインストラクターになりました。そして現在は雨宮先生がインストラクターに向けて修行中です。すべては共通概念を広めて、みんなでよりよい活動ができるようにするためです。


阪神・淡路大震災から20年目を迎えるとともに、MIMMSが日本に来て10年、そして日本DMAT誕生10周年を迎えたこの年に、明後日から東京の立川で「第20回日本集団災害医学会総会・学術集会」が開催されます。


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