ECMOを対応したときに困らないために~ECMOことはじめ~

お疲れ様です。ブログ担当の永山です。

6月に入り、新しく当院に加わったスタッフの皆さんも、徐々に日々の業務に慣れてきた様子がうかがえます。
この時期は、実際の現場での経験を積みながら、知識や技術を深めていく大切なタイミングでもあります。

ただ、現場で突然重症の患者さんを受け持つことになった場合、「どんな点に気をつけて観察や評価をすればよいのか分からず、不安になってしまう」という話もよく耳にします。もちろん、上級医がすぐに相談できるような環境をこころがけていますが、常に全員に目を配ることは難しいのが現実です。

こうした背景もあり、当科では積極的に勉強会を開催しています。あらかじめ知識を整理し、仲間と一緒に疑問点を解消しておくことで、いざという時に落ち着いて対応できる力を身につけてもらいたいと考えています。現場経験と勉強会での学び、両方をうまく活かして成長していただければ嬉しいです。

さて、今回は藤塚先生による「ECMO実践編」とめいうって、ECMOの担当になったときに、どうやったらいいのか?をとりあげた勉強会が行われました。
ECMO(体外式膜型人工肺)は、カニューレという管を使って体外に血液を循環させ、重症患者さんの心臓や肺の働きを一時的にサポートする装置です。
患者さんの命を守る重要な治療法ですが、大量の血液を体外で管理するため、機器トラブルや出血といったリスクも大きく、慎重な取り扱いが求められます。

今回の勉強会では、以前のブログでも紹介したサーキットチェック(回路の問題がないか全体をチェックする方法)や、急な回路停止時のハンドクランク、圧モニターなどの機器の役割、膜やポンプの評価方法についても、短い時間の中で分かりやすく解説していただきました。藤塚先生の豊富な経験に基づく具体的なアドバイスもあり、大変実りのある勉強会でした。

今後はさらに一歩踏み込んだ設定の工夫やトラブル対応など、より実践的な内容の勉強会も予定しています。
みんなで一緒に成長し、安全で質の高い医療を提供できるチームを目指していきましょう!

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