ECMOトラブルシミュレーション
#ECMOトラブルシミュレーション#
ブログ担当の永山です。今回は、ICU看護師さんたちが主催してくれた「ECMOトラブルシミュレーション」に参加したので、その様子をご報告します!
ECMOってご存じですか?
コロナ禍をきっかけに、一般の方にも「ECMO(エクモ)」という言葉が広く知られるようになりました。
ECMOとは、太い血管にカニューレという管を入れ、人工肺とポンプを使って肺や心臓の代わりをしてくれる医療機器です。
わかりやすく言うと「体外型の人工心肺装置」のようなものです。
ICUには重症の患者さんが入室されるため、ECMOを装着して治療を受けている方も少なくありません。
肺や心臓が回復するまでの間、ECMOでサポートしながら治療を続けていきます。
もし、ECMOが止まったら?
ECMOは命を支える重要な機械です。
もし突然止まってしまったら——それは一刻を争う緊急事態。
そんな時に、どう動くか?どう対応するか?をあらかじめ訓練しておく必要があります。
看護師主体のシミュレーション
当院では、ICU看護師さんが主導で月1回、ECMOトラブルへの対応シミュレーションを実施してくれています。
医師も一緒に参加し、手技の再確認をしています。
今回のシミュレーションでは、次のようなトラブルを想定して訓練しました。
- ポンプが止まったとき:手動ハンドクランクの操作
- 機械の緊急停止時:再起動やクランプの技術
- 回路の閉塞:緊急回路交換の手順確認
実際のECMO機器を臨床工学技士(ME)さんが用意してくださり、当院で使用している2機種の違いについても詳しく教えていただきました。
トラブルが起きないのが一番。でも…
ECMOのトラブルは滅多に起きることではありません。
しかし、だからこそいざという時に迷わず動けることが大切です。
患者さんの命を守るためにも、こうした定期的な訓練の積み重ねが本当に重要だと改めて感じました。
最後に
貴重な機会を作ってくださったICU看護師の皆さん、MEさんに感謝です!
また次回のシミュレーションも、しっかり勉強させていただきます!
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