群馬県の中核病院が「つながる」医療 

お疲れ様です。ブログ担当の永山です。
新入職者のご紹介が続いておりますが、今回はちょっと気分を変えて、別の記事をお届けします。


今回は「地域における医療連携」について、少しご紹介させていただきます。

群馬県内には、地域の医療を日々支えてくださっている多くの「中核病院」があります。これらの病院は、救急搬送を含めた初期対応や、慢性疾患の継続的なフォロー、地域住民の健康維持など、非常に重要な役割を担ってくださっています。


  そうした中核病院の先生方から、より専門的な治療が必要な場合にご相談や転院依頼をいただくことがよくあります。
これまでも、地域連携室を通じた情報共有や、緊急度が高い場合には医師同士が直接電話で連絡を取り合いながら、患者様の状態を確認し、専門診療科への引き継ぎや搬送手段(ドクターカー・ドクターヘリ・ECMOカー等)の調整を行ってきました。



しかし、電話や文章だけでは、どうしても情報に限界があります。

「事前に画像や採血データが見られたら、もっと早く判断ができるのに」

「もう少し詳しい病態がわかれば、より的確な準備を整えて受け入れができるのに」

こうしたもどかしさを感じた経験は、医療者の皆様は一度はあるのではないでしょうか?。


 
そこで当院では現在、太田記念病院や利根中央病院など、県内複数の医療機関と連携し、“遠隔カルテ共有システム”の導入が行われています。

このシステムでは、セキュリティが確保された環境下で(個人情報保護に十分配慮した上で)、画像データ、検査結果、診療記録などを共有することができます。
これにより、搬送前から詳細な情報を確認しながら、診療方針の検討や搬送準備が可能となり、より迅速かつ適切な医療提供が実現できると考えています。

地域に根ざした医療機関と、急性期医療を担う当院がしっかりと連携を取ることで、群馬県全体の医療の質が一層向上していくことを願っています。
これからも、こうした地域連携を大切にしながら、患者様にとって最善の医療を提供できるよう努めてまいります。


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