変わり種講義:AI+PUBMEDで論文検索!!

こんにちは、ブログ担当の永山です。
今日は、先日開催した勉強会の様子をご報告します。

日々の診療のなかで生まれる「これってどうなんだろう?」「もっと調べたい!」という疑問に対して、教科書だけでは限界があることもしばしば。最新の知見に触れるためには、文献検索が欠かせません。

そこで多くの医療者が活用しているのが、米国国立医学図書館(NLM)が提供する「PubMed(パブメド)」という文献検索サイトです。インターネット上で無料で利用でき、世界中の主要な医学雑誌に掲載された論文の書誌情報を網羅しています。

検索したい単語を入力するだけでも結果は出てくるのですが、時には数万件もの論文がヒットし、その中から自分が本当に知りたい情報にたどり着くのはなかなか大変です。 近年は、書籍やYouTubeなどで文献検索の方法をわかりやすく解説してくれるコンテンツも増えてきており、私が研修医の頃に比べると格段に学びやすい環境になっていると感じます。それでも、やはり定期的に復習しないと、すぐに迷子になってしまうものですね。

そして最近話題の「AI」も、この文献検索の場面で頼もしい味方になってきています。
AIに「●●について教えて」「関連する論文を調べて」と聞けば、あたかも専門家のように返答してくれることもあります。ただし注意点もあります。AIは時に、真実と異なる情報(いわゆる“AIのハルシネーション”)を含んだ回答をしてしまうことがあるのです。SNSのうわさ話をそのまま語ってしまうようなイメージですね。

だからこそ、AIを使う側にも「どのAIを使うか」「どう質問するか」「情報の出典をどう確認するか」といったスキルが求められます。使いこなせれば、非常に有用なツールになると私自身は感じています。

今回の勉強会では、後期研修医の先生方を中心に、以下のような2部構成で講義を行いました。

第1部:PubMedのAdvanced Searchを使った、網羅的な文献検索の方法

第2部:AIを活用した、医師業務のスマート化について


夕方という時間帯にもかかわらず、多くの先生方にご参加いただきました。当直明けでお疲れの中、足を運んでくださった先生もおり、大盛況の会となりました。

…実は8割くらい、私の趣味でしゃべりすぎた気もしていますが(笑)、皆さんとても熱心に聞いてくださり、本当にありがとうございました!

今後も、日々の診療に役立つ勉強会を継続していきたいと思っています。また次回もどうぞお楽しみに!

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