ERトラウマシミュレーション

こんにちは、ブログ担当の永山です。

今日は、救急外来における外傷診療のシミュレーションについてご紹介します。通常業務で忙しい中、シナリオ作成から日程調整まで行ってくれた増田先生に感謝します。そして、プレイヤーとして参加してくださった萩尾先生、上田先生、研修医の吉見先生、さらに救急外来の看護師の皆さんにもお礼を申し上げます。

外傷診療といえば、1月の記事でも紹介した JATEC(Japan Advanced Trauma Evaluation and Care)というコースがあります。これは、外傷診療の手順を標準化し、総合的に診療できるようにするための教育プログラムです。

今回のトラウマシミュレーションでは、重症外傷患者が搬送された際に、外傷診療をチームで行い、情報を共有し、蘇生・止血を効率的におこなうことで、患者さんを救命することを目標としています。

まず、救急隊からの連絡を受けた時点でチームブリーフィングを行います。ここで、各部署(放射線科、検査・輸血部)への連絡、役割分担、感染予防対策、治療方針の確認を実施します。その後、患者さんが搬入されてからは、JATECのプロトコルに沿った全身評価を行い、適切な処置を施したうえで、各科専門医へコンサルトを行います。

止血が必要な場合には、当科でバルーン挿入による止血処置を行ったり、輸血によって止血しやすい状態を整えたりします。また、血圧が低下すると全身の酸素供給が不足するため、気道管理を含めた酸素投与も適宜行います。

白熱したシミュレーションの後、デブリーフィングでは診療の質向上につながる意見が活発に交わされました。その中で、「診療スタッフが時間を共有しやすくなるよう、大きなデジタル時計を設置するとよい」という提案があり、今後のシミュレーションにぜひ取り入れたいと考えています。

今後もシミュレーションを充実させ、定期的に開催し、ブログでも随時報告する予定です。楽しみにしていてください。

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