連日熱中症警戒アラート発令の日々ですが、夜の運動はいかがでしょうか?

 丸山です。

みなさま、暑い夏をいかがお過ごしでしょうか?

前橋では728日から15日連続の熱中症警戒アラート「危険」が発令され、本日(8/21)まで24日間連続の「厳重警戒」が発令され続けている状況となっております。熱中症警戒アラートは環境省と気象庁が熱中症予防対策に資する効果的な情報発信として関東甲信地方において先行的に実施しているものです。暑さ指数(WBGT)を用いて危険度を「危険」「厳重警戒」「警戒」「注意」に分けています。暑さ指数(WBGTWet Bulb Globe Temperature)は、熱中症を予防することを目的として作られた指標で、単位は摂氏度()で示されますが、その値は気温そのものとは異なります。人体と外気との熱のやりとり(熱収支)に着目した指標で、人体の熱収支に与える影響の大きい湿度、日射・輻射(ふくしゃ)など周辺の熱環境、気温の3つを取り入れた指標です。表の通り、31℃からが「危険」域ですが実際の気温は大体35℃以上になります。そして、この「危険」が出された時は「運動は原則中止!」です。特に子供の場合は中止すべきとされています。当院でも8月に入ってからほぼ毎日のように熱中症疑いの患者さんが救急搬送されます。そして、今年の一番の問題はやはりコロナです。コロナウィルス感染症の症状と熱中症の症状は大変似ており、現場の救急隊では判断できません。熱中症としては比較的軽症であっても発熱しているためコロナ感染が否定できないということで病院に断られてしまうケースもあり、熱中症だけでなくコロナ感染も診察できる病院の負担が増えているかもしれません。この状況を打破するに、まずは政府だけでなく私たち医療者も情報発信をしていって市民の皆様に熱中症予防を促していくことが重要であると考えています。

それでは皆さん、熱中症警戒アラート「危険」が発令されたら運動をしないでください。以上!というのでは味気ないのでもう少しお話しさせていただこうと思います。私が提案させていただくのは「夜の屋外運動」です。夜になるだけで日中と比べれば気温が一段低下するだけでなく、輻射熱もなくなり暑さ指数はさらに低下し熱中症のリスクは下げられます。私もつい最近コロナのせいで太ってしまった身体(コロナは関係ないかもしれません)を引き締めるべく夜のジョギングを始めました。ただ夜は交通事故の危険が高まりますので反射材や懐中電灯(取り付けるタイプ)を装着して万全の注意を払いながら取り組んでいます。また、夜と言えど気温は30℃前後ですので水分補給も欠かせません。水分補給ではスポーツドリンクを摂取しましょう。熱中症は水分不足だけでなく、塩分不足でも起こります。もし、スポーツドリンクが苦手でお茶を持参される方は塩飴(塩タブレット)などで塩分摂取を心がけてください。そして、マスクに関してですが、はずしましょう!!環境省・厚生労働省が発布している「熱中症予防行動」にもある通り「屋外で人と十分な距離(2メートル以上)を確保してマスクをはずす」ようにして快適なジョギングライフを送ってください。

それでは皆様、コロナに負けず健康な体をつくりましょう!



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