灼熱の夏!ドクターヘリは格納庫内で待機中…

町田です。
8月に入り連日最高気温が35度を超えています。
今週末は各地でお祭りも開催されているようですが、熱中症には本当にやりすぎなくらいしっかり対策をしていただきたいです。僕の住んでいる地域でも大きなお祭りが開催されていますが、山車の巡業コースを大幅に縮小したり、時間をずらしたりなどしているようです。

日中の灼熱の太陽で照らされた道路が夕立が起こると一時的にクールダウンされるのですが、昨日は前橋に夕立がなかったために今朝はドクターヘリ運航開始時間から30度を超えていました。
病院へリポートは太陽にさらされており、この時期にドクターヘリをヘリポートで待機させておくと、出動時に機内がとんでもない温度に上がってしまいます。
高温によって資器材の異常や機体トラブルの一因になったり、出動するスタッフの体調にも大きな影響を与えます。

そのために群馬県ドクターヘリでは、予想最高気温が30度を超す際は「ドクターヘリを格納庫内で待機させる」ことをしています。
もちろん要請が入ってから出動までに期待を格納庫から出す作業が加わりますが、それでも屋外待機と比べてほとんど遅滞なく離陸しています。
暑い時期はヘリも屋内待機です。
今日は待機中に冷風を流しても出動時の機内は30度超え。
待機開始前の朝一の出動時にすでに気温は30度超え・・・
いつもは赤城山が正面にど~んと見えていますが、今朝は暑さでもやもや・・・

ちなみに出動先のランデブーポイントでは当然のことながらドクターヘリは太陽に照らされ続けます。時間がかかればかかるほどどんどん機内の温度は上昇していくため、この時期は現場滞在時間のさらなる短縮に向けて医療スタッフの実力や活動隊同士の連携プレーがさらに試されます。
ちなみにドクターヘリ内のクーラーはヘリのエンジンが回っているときしかかからないため、群馬県のように1回の飛行時間が10分前後と短い県では、ヘリの機内が冷える前に離着陸を繰り返すことになります。
最高気温37度超えの地域での活動終了後、
10分間クーラーをかけながら帰院後の機内温度・・・
18時の待機終了時、前橋の気温はまだ34度台・・・

安全な運航、患者への有効な医療の提供のためには、暑さに負けないスタッフの育成・・・と言いたいところですが、ここ数年の夏の暑さは尋常ではないので、各スタッフで暑さ対策やクーリングの方法を工夫しながら日々の活動に臨んで(挑んで?)います。

まだ暑さの残る夜のヘリポートから隣町の花火大会が見えました。

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