うれしい再会!~「いのちを守る」震災語り部のご来院~

町田です。
昨日開催された群馬県赤十字有功会定期総会の中で佐藤誠悦様による特別講演が行われました。その講演タイトルは“東日本大震災活動記録「いのちを守る」”です。


佐藤さんは、震災当時あの大きな被害があった南三陸消防署の副署長をされていて、過酷な環境の中で多くの住民の命を守る活動を行い、そして気仙沼を襲った大火を最前線で食い止めた指揮隊長も務められました。
しかしその活動中に最愛なるご家族を失い、これらの経験から「いのちを守る」大切さを伝えるために、震災語り部として今まで約300回にわたる講演活動を続けています。

僕は昨年春に三陸を旅した時に友人の紹介でお会いする機会をいただきました。
この時は南三陸から気仙沼、陸前高田などを震災時からいままでの経過を詳しい説明とともに案内していただき、そして佐藤さんのご自宅で大切なご家族の写真の前で直接講演を拝聴しました。
救護活動における各機関の連携の大切さ、仲間との信頼関係、そしていのちを守るために防災力を高める必要があることなど、佐藤さんの発する言葉の一言一言が心の奥底まで突きささる感じがしました。そしてその時に教えていただいたことが、その後の様々な災害救護活動時の支えとなっています。


その佐藤さんが昨日の講演後に当院まで会いに来てくれました!

震災語り部 佐藤 誠悦 様(元南三陸消防署副署長)

ドクターヘリを前に「東日本大震災の時にやはりヘリコプターが力を発揮した!」と、震災当時の防災ヘリや自衛隊ヘリとの連携活動についてお話ししてくださいました。
また決断力、指揮官としての決断力、責任感、そして情報発信力の大切さを熱く語ってくださいました。今月の様々な多数傷病者対応を振り返りながら、まさに佐藤さんがおっしゃる通りだと改めて感じました。

またお待ちしています!

久しぶりの再会が終わった後にドクターヘリ要請があり、それぞれ上空と地上からまたお会いすることを心に思いながらお別れしました。

先日のDMORT養成研修、そして佐藤さんとの再会など、「いのち」について改めて考える良い機会をいただいています。
そして佐藤さんにはいつか当院でもご講演をしていただきたいと考えていますので、これからもどうぞよろしくお願いします。

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