‟リスクマネージメント”について考える!~2か月に1度の「群馬県ドクターヘリ基地病院スタッフ会議」~

町田です。
群馬県ドクターヘリでは基地病院主催で「群馬県ドクターヘリ基地病院スタッフ会議」を2か月に1回行っています。
この会議には集中治療科・救急科医師(フライトドクターは全員当科医師)、フライトナース、救急災害事業課、そして朝日航洋株式会社(運航会社)が参加し、2か月ごとに様々な報告事項、検討事項を取り上げています。尚、現場レベルでの問題点はほとんどこの会議で対応法を決定するとても大切な会議になっています。


参考までにここ2回分の会議の内容を紹介します。

☆第33回(2018年10月11日開催)
1.報告事項
・2017年度道府県別要請&出動数
・医療スタッフのヘリ同乗許容範囲
・埼玉県立小児医療センターホットライン登録について
2.検討事項
・資器材確認・見直し(毎回恒例):モニター、胸腔ドレナージセットなど
Total Pre-Hospital Timeの短縮について

☆第34回(2018年12月13日)
1.報告事項
・ヘリポート患者搬入通路にゲート設置
・群馬県ドクターヘリ運航開始10周年イベントのアイデア募集
・足利赤十字病院ホットラインの携帯電話への登録
・ドクターヘリ広域連携に関する報告
・群馬県防災ヘリに関する報告
2.検討事項
・資器材確認・見直し(毎回恒例)
・大規模災害時にSCUとして格納庫を使用することについて(意見聴取のみ)
・ドクターヘリ出動記録のID登録について
・医療スタッフのヘリ同乗許容範囲の一部改訂について


そしてこの会のもう一つの重要な項目として「リスクマネージメント勉強会」を毎回行っています。
皆さんが聞きなれている“安全管理”という用語をあえて使っていないのは、「リスクを管理した結果得られるものが‟安全”であって、安全はコントロールできるものではない」という強い思いがあるからです。
できるだけタイムリーな話題を取り上げて、テーマに関わるリスクを考えて、リスクのレベルを評価し、そしてその管理をどうするか参加者で考えるようにしています。また講演会や研修会で拝聴した安全にかかわる内容を共有する時間にするときもあります。

ここ2回のテーマは、
第34回「冬に向けて家族・OJT同乗の際の注意点」
第35回「危機管理について~想像と準備~」
でした。

12月13日は先日参加したHEM-Netシンポジウムの基調講演でうかがった内容を共有させていただきました。伝えた内容としては『危機管理に成功はなく、いかに失敗を抑えるかである。そのために起こるべき危機の想像とそれに対する準備が大切である。想像に対する準備がなければ意味がない。』ということです。

このことを平時のドクターヘリ活動でいかせるところはないでしょうか・・・
運航開始前のブリーフィングで危険予測情報を共有するだけではなく、それに対してどのような準備が必要かきちんと決めておくこと(例えば、ある地域でアクロバティック飛行が開催される→医療スタッフもいつも以上に後方の監視を強化する)。そして運航終了後のデブリーフィングでは活動中に気になったことをしっかり発言して、それに対して今後どのように対応するか話し合うことを日頃からきちんと行っていこうというディスカッションになりました。


ドクターヘリは一つのミッションのために他機関・多職種のメンバーが集まって行います。基地病院としても定期的に顔を合わせていろいろな情報を共有しておくことが大切で、この会議を定期開催することに大きな意味があります。


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