熱傷診療のエキスパートから学ぶ!~「中京病院見学」報告~

1011日,愛知県の地域医療機能推進機構 中京病院まで熱傷処置の見学に行ってきました.

 前橋赤十字病院は今年の6月に新病院に移転し,ICU12床から18床にまで増床されました.それによりスタッフの負担も多くなっており,殊に人的,時間的,そして費用的に多大なコストを要する熱傷の包交を少しでも簡略化できないかという事で,日本でも有数の熱傷の治療実績を誇る中京病院へ勉強のために伺った次第です.



 病院のホームページよりデータを拝借すると,2014年は重症熱傷患者93例が救急科,そしてそれと別に同数の93例が形成外科に入院となっています.皮膚科他の診療科の15例を加えると年間での熱傷入院患者数は201例と,かなり豊富な症例数になっています.また熱傷に対する手術は年間221件も行われており,さらにそれら重症患者の生存率もかなりの高水準を見せています.

 当日は実際に熱傷の包交を4例ほど見学させていただきましたが,所変われば処置変わるよりはるかに差異があり過ぎて驚き、というか無駄がなくて合理的で目から鱗がぽろぽろ落ちてました.各々の施設での所謂『ローカルルール』はいくつもあるとは言え,実際に前橋日赤での包交に導入できそうな良いところがいくつもあり,既にICU内で医師(救急科,形成外科,感染症内科),看護師,リハビリスタッフ共同で『新たなスタンダード』を作成しつつあります.
 
 
個人的にも,中京病院は熱傷を学ぶにあたって前橋日赤と二択で最後まで悩んでいた施設なので、このような形で見学ができて良かったです.自分の熱傷診療の礎になりうるいい経験でした.


1日案内してくださった中島先生をはじめスタッフの皆様に心より感謝いたします.ありがとうございました.


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