2018年4月20日金曜日

“新ドクターカー”が誕生しました!~ECMO Car , DMAT Car & 地域病院救急車~

みなさま
お久しぶりです。今年で10年目の医師となりました。小倉です。
今回は、前橋日赤の“新ドクターカー”について、紹介したいと思います。

ご存知の方もいらっしゃると思いますが、前橋赤十字病院は6月に新病院に移転します。
移転に伴い、様々なものが刷新されているわけですが、このたび、ドクターカーも新規購入となりました。
それが、コチラです!(写真)
通称、「ECMO Car(エクモカー)」!!

なんと、このドクターカーは、ECMO患者も安全に搬送できるように、小倉をリーダーにチームを結成して1年かけて設計しました。このチームは、ドクターだけでなく、看護師、臨床工学士、総務課、社会課、などの病院の全部署の代表が集まって結成されました。
振り返れば、素晴らしく機能したチームでした。チームのみなさまには、この場をお借りして感謝申し上げます。


さて。このECMO Car。何がすごいか?というと、ずばり、その搬送能力です。
今までのドクターカーは、車内スペースが狭く、ECMO患者を運ぶのには大変苦労したものです
ECMOは、つまり、人工心肺ですから、それが装着された患者さんは、いわずもがな、最重症!!
そのECMO患者さんを運ぶのに、今までは不安しかなかった…。
旧ドクターカーはスペースも無いし、もちろん、活動スペースもない。。。旧ドクターカーの中でECMOにトラブルが発生したら…おしまいです。。。(実際にトラブルを起こしたことはありませんでしたが、ヒヤヒヤしながら運んだものです。)

しかし!しかし!
これからは大丈夫です。ご安心ください!
新ドクターカーは、2tトラックを改造して作った救急車で、車内スペースは広々としていて、活動スペースもバッチリです。
 ちょっとした手術も、このドクターカーの中で展開できるでしょう。

そして、ECMO患者を搬送するためのストレッチャーは、僕が留学していたイギリスから輸入し、可動性もバッチリ。
そして新ドクターカーにはパワーリフトまで搭載sれていて、ECMOのように重たい医療デバイスが装着されていても、楽々車内収容ができます。

もちろん、大型バッテリーも搭載していますので、3時間以上の長距離搬送も可能です。
あぃやぁ…いままでの苦労は何だったんだ…

車両の購入には多少のお金もかかりましたが、患者さんの安全・安心な搬送のため、よりより車両を購入できてよかったです。
もちろん、病院の資金だけでは不十分でしたので、群馬県や日本赤十字社群馬県支部からもご理解をいただき、少額とは言えないくらいの大きな補助をいただき、なんとかこの素晴らしい新ドクターカーを配備することができました。
みなさまには、心から感謝申し上げます。


また、この新ドクターカーには「地域病院救急車」という機能もあります。
前橋赤十字病院への転院搬送だけでなく、地域の中で発生する転院搬送にも、対応するのです。

もちろんそれ以外にも、災害時には「DMAT Car」として出動します。
車内には通信設備や情報収集のためのテレビ、DMAT本部を立ち上げるためのテント設備やバッテリー電源なども搭載されています。有事の際も、この新ドクターカーはその潜在能力を最大限に発揮してくれることでしょう。


前橋赤十字病院は、重症の心不全や呼吸不全のためにECMOが必要となった群馬県内の患者様へ最善の医療を尽くしてゆく所存です。
今まで重症すぎて搬送できなかった患者さんも、我々が出向き、お迎えにいくことで、当院で高度な医療を受けられるようになります。

そのために我々はこの新ドクターカーを配備しました。
これからも高度救命救急センターの名に恥じぬ仕事をしてゆこうと思います。
我々は、高度救命救急センターとしての地域の使命を果たしてゆくべく、これからも努力してゆきます。

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