地震発生後すぐに災害対策本部を立ち上げました。~福島沖地震への当院の対応~

町田です。
11月22日朝5時59分に発生した福島沖地震において大きな被害が出なかったことに胸をなでおろしていますが、けがをされた方々に心よりお見舞い申し上げます。
今回のこの地震およびそれに伴う津波に対して当院では災害対策本部を立ち上げて活動を行いましたので簡単に報告いたします。


あまり休めなかった当直帯でしたがそろそろ朝を迎えようとした時間に緊急地震速報が鳴り響き、救急事務室のテレビを見ると同時にいつもより長い地震の揺れを感じました。まもなく震度5弱のテロップが出て地震発生から1分後の6時00分に「情報収集チーム」を立ち上げましたが、さらに直後に“津波注意報”が出されたため6時01分に「院内災害対策本部設置およびDMAT隊員参集」を行いました。

まだ当直時間でありましたが幸い救急外来は落ち着いていたため、当直医長の自分と一緒に当直していた栗﨑先生とともに災害対策本部を立ち上げ活動を開始しました。
それと同時に当直師長は速やかに院内の被害状況の確認を行い、管理当直事務は速やかにDMAT招集メールの送信・関係者への連絡を行いました。


約40名近いスタッフが早朝の病院に駆けつけ、情報収集、出動メンバーの決定などを行いました。
また今後の活動を見越して早めに病棟の回診を行ったり、手薄になった救急外来をサポートしてくれたり、災害モードと同時に通常の病院業務も並行して行う体制がとられていました。

30分おきに定時ミーティングを行いながら情報の整理と把握、今後の方針を確認し、8時の段階で当直明けと一部の参集メンバーがそのまま本部要員として残り、あとは病院業務に支障をきたさないように通常日勤業務に就く方針としました。

仙台港の1m40cmを最高に各地点で津波が観測されたりその後も何度か余震はありましたが、大きな被害の報告はなく12時50分にすべての津波警報・注意報が解除されたため、当院災害対策本部も13時に撤収となりました。
引き続き情報収集チームを残して活動を継続し、最終的に17時50分にすべての活動を終了しました。尚、いまも当直医長や救急外来リーダー医師を中心にモニタリングを続けています。
仙台空港
石巻市日和大橋

今回の災害対応においては速やかな初動を行うことができましたが、災害対応と同時に通常の当直業務の維持のために救急外来で留守番をしていただいた当直医師・研修医、メディカルスタッフ、当直事務の方々、各病棟・部署の安全確認をしていただいた看護師の皆様、そして朝早く駆けつけて災害対応と日勤業務を平時と同じように始めるためにバランスを取りながらご協力いただいたすべてのスタッフの皆様に心より感謝いたします。

東北の皆様が安心して過ごせるよう、大地が静まってくれることをただただ祈るばかりです。

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