移植チームとECMOチームの連携!

皆さま。
大変お久しぶりです。8年目の小倉です。
いかがお過ごしですか?
週明けは台風が来ることで不安とともに明けましたが、北海道や東北に大きな被害が出ているようです。1日も早い復旧を願っているとともに、自分も含めTake Careで乗り切っていきましょう。

今回もECMO(人工心肺)のお話をさせてください。

さて、小倉。
英国でのECMO留学から帰国しまして、積極的に重症呼吸不全に対する国内活動を始めます。今回はスタートとして、東京大学の移植チームと日本医大の市場教授を交えて会合を持ちました。
移植チームの立場、ECMOチームの立場、それぞれを共有する機会の先駆けになるような、そんな集いを発足させる方向で調整することになりました。

日本のECMOは、現在、元通りに復活しそうな呼吸不全患者さんに対象に施行されます。ECMOで生命維持をしながら、悪い肺を復活させる!…そんな治療戦略がECMOの基礎となっています。

しかしながら、不運にも、肺が復活しない患者さんも当然存在します。ですから、我々ECMOチームは、可能性のある限りECMOの次のステップとしての肺移植に精通している必要があります。現実問題、ECMOチームにとって、肺移植は避けては通れぬ道なのです。

小倉は幸いにも、英国留学中に、ケンブリッジで肺移植の管理を勉強してきました。移植前の管理、移植後の管理。ケンブリッジでは移植関連の医療をたくさん学べました。当然ECMOも肺移植までのブリッジとしての役割がありますので、そういった観点からECMOの専門性を突き詰めるのも大事です。日本では肺移植はまだまだ標準治療としては確立していませんが、日本が誇るiPS細胞の技術革新が訪れたり、死体移植が増えてくれば、移植医療に弾みがつき、移植までを耐えるECMO…という概念も形成それるかもしれません

今後我々は、ECMOセンター同士の連携と移植チームとの連携を深めていきます。

今後ともよろしくお願いいたします。

コメント

このブログの人気の投稿

先日ブログでご紹介した新型コロナワクチン筋注方法について訂正があります

新年度集合写真

OB/OGからのコメントをいただきました。