適切な鎮静・鎮痛管理のために。~「第63回SED実践セミナー」参加報告~

橋本です。
7月2日、第63回SED実践セミナー(セデーショントレーニングコース)を大阪医科大学にて受講してきました。
非麻酔科医を対象としたコースで、今回参加していたのは、救急科、呼吸器内科、神経内科、手術室ナース、歯科口腔外科の医師が20名ほど参加していました。呼吸器内科の先生は気管支鏡中の鎮静を、神経内科の先生はALSなどの慢性疾患患者さんの呼吸管理中の鎮痛鎮静管理を、手術室ナースは手術中の麻酔管理を、歯科口腔外科の先生は歯科処置中の鎮痛管理を各々勉強しにいらしていたようです。


アメリカ麻酔科学会ASAの「非麻酔科医による鎮静・鎮痛に関するガイドライン」を参考にしながら、緊急時気道確保の訓練、鎮痛鎮静患者の評価、シミュレーターを用いたシナリオトレーニングを行いました。

今回、鎮静評価はRASS、鎮痛評価はBPSで行いました。
*RASS:Richmond Agitation-Sedation Scale
*BPS:Behavioral Pain Scale
シミュレーションでは、シミュレーターを使って、RASSBPSやバイタルで評価し、受講生は鎮静・鎮痛を追加。その結果、呼吸停止しマスク換気、気管挿管させるといった流れでした。
ICUでは鎮静管理されている患者さんがいます。
ICUの看護師・医師記録の両方に
鎮静の程度を評価する項目があります。

このような鎮静中の気道トラブルは非常に致命的です。備えあれば、憂いなしです。時々、このようなセミナーを受講したり、または自分の病院で勉強会を開催するなどして、繰り返しスキルアップしていくことが重要と思いました。

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