学生時代から『チーム医療』を学ぶ!~平成27年度群馬大学チームワーク実習~

町田です。

僕が医学部生であったもう20年近く前にはなかった教育が、今の医学部生をはじめ医学教育の現場では行われています。
患者さんの問診の仕方、診察の仕方など、病院実習が始まる前に模擬患者さんなどを用いて行っているようです。僕が就職してから蘇生や外傷診療の研修コースで行っているOSCEに関しては、今の医学部生の方がバンバン行っているかもしれませんね。


昨日から2日間、当院に群馬大学医学部生8名が実習に来ています。
『平成27年度群馬大学チームワーク実習』が行われており、引率している先生にお話によると今年ですでに8年目とのことです。
フレッシュな学生8名と先生3名!
今回参加した学生の専攻は2学科5専攻にわたっています。
・医学科 1名
・保健学科 7名
(看護学専攻 4名、検査技術科学専攻 1名、理学療法学専攻 1名、作業療法学専攻 1名)
そして実習のテーマは『三次救急におけるチーム医療』とのことでした。


僕は2日間の実習の最初の講義を担当し、当院高度救命救急センターの紹介と救急医療、災害医療に関してお話をさせていただきました。




講義の後は、実際に救急外来、集中治療室、手術室を見学したり、ドクターヘリ・カーや災害用備蓄倉庫を見ながら実際に携わっているスタッフより実体験を含めた説明を行ったようです。
また院内診療支援部門がどのように救急医療を支えているか、地域連携室を通じていかに地域と協力した医療を展開しているかを学んでいただけたようです。


今回の実習で素晴らしいと思ったのは、学生時代から職種を超えたチームを組んで実習を行っていることです。救急医療は間違いなく救急科医の力だけでは成り立ちません。多くのスタッフの協力と連携が必要です。
チームの結束力を高めるための活動を始めるにことに早すぎることはありません。学生時代の関係が就職してからも必ず役に立つ日が来ます。当院での実習で学んだことが将来生かされることがあることを心から願っています。

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