2014年度前橋ドクターカー活動実績とこれからの展開・・・
2014年度の前橋ドクターカーの活動実績がまとまりました。
2012年度(2013年2月)より開始した「前橋地域ドクターカー試行運用(前橋ドクターカー)」ですが、あくまで群馬県ドクターヘリ補完事業として開始したもので、前橋市消防局からの要請可能時間にかなりの限りがありました。しかし、日々のドクターヘリ活動の中でもドクターカーのニーズが潜在していることを感じており、補完事業の範囲ながら少しずつ要請できる条件が広がってきています。
<要請可能条件の広がり>
2013年2月1日~
群馬県ドクターヘリの運航終了時間(日没時間30分前)から17時45分までの時間に運用
↓
2013年8月31日~
日没時間に加えて悪天候などで群馬県ドクターヘリが出動できない時間に運用
↓
2014年6月9日~
日没時間に加えて悪天候、重複要請などで群馬県ドクターヘリが出動できない時間に運用
↓
2014年10月1日~
さらにヘリ要請の内容によってドクターヘリからドクターカー切り替えも正式に本事業のカー出動として取り扱う
上記のような流れもあり、年々要請・出動回数が多くなってきました。
キャンセル件数が多いのは事実ですが、ほぼ全例覚知要請事案であり消防にとってもとても使い勝手のよい手段であるという証明になっています。しかもドクターカーに関してはほぼ全例で消防覚知同時要請です。
☆2014年度前橋ドクターカー実績
(合計:要請108件、出動105件)
4月 :要請 0件 、出動 0件
5月 :要請 0件 、出動 0件
6月 :要請12件、出動12件(現場10件、キャンセル 2件 )
7月 :要請 5件 、出動 5件 (現場 3件 、キャンセル 2件 )
8月 :要請10件、出動10件(現場 3件 、キャンセル 7件 )
9月 :要請15件、出動14件(現場 3件 、キャンセル11件)
10月:要請11件、出動11件(現場 6件 、キャンセル 5件 )
11月:要請14件、出動14件(現場 9件 、キャンセル 5件 )
12月:要請18件、出動16件(現場 9件 、キャンセル 7件 )
1月 :要請14件、出動14件(現場10件、キャンセル 4件 )
2月 :要請 3件 、出動 3件 (現場 2件 、キャンセル 1件 )
3月 :要請 7件 、出動 7件 (現場 3件 、キャンセル 4件 )
前橋ドクターカーの実績も毎月ブログで報告させていただきましたが、基地病院の集計に誤りがいくつもあり、先日前橋市消防局にて統計の照合を行いました。上記実績が2014年度の最終報告になります。
今後のドクターカーの展開についてですが、まずは今年度より前橋市消防局がドクターカー担当のスタッフと車両を配備しました。消防はいつでもドクター・ナースをピックアップする体制を整えてきました。
そうなるとあとは基地病院でいかにドクターカーで出動できるスタッフが確保できるかにかかってきています。まずは初期診療でどれだけ安定した状態に持っていけるかが、手術や集中治療で一人でも多くの患者さんを救命、社会復帰するためには重要であること忘れてはいけません。ドクターカー専属でスタッフ配備がまだ難しい状況で、平時の医療業務を怠らずに病院前にスタッフを投入できる手段を作り上げていきます。
前橋市消防局と何度も話し合いを進めていきながら、最終的には「空から陸から」患者さんのもとに駆けつけられるように体制を整えていきたいと思います。でも体制を整える前からできることは積極的に行ってきますよ!もちろんスタッフのモチベーションも最も大切なことの一つです・・・
2012年度(2013年2月)より開始した「前橋地域ドクターカー試行運用(前橋ドクターカー)」ですが、あくまで群馬県ドクターヘリ補完事業として開始したもので、前橋市消防局からの要請可能時間にかなりの限りがありました。しかし、日々のドクターヘリ活動の中でもドクターカーのニーズが潜在していることを感じており、補完事業の範囲ながら少しずつ要請できる条件が広がってきています。
<要請可能条件の広がり>
2013年2月1日~
群馬県ドクターヘリの運航終了時間(日没時間30分前)から17時45分までの時間に運用
↓
2013年8月31日~
日没時間に加えて悪天候などで群馬県ドクターヘリが出動できない時間に運用
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2014年6月9日~
日没時間に加えて悪天候、重複要請などで群馬県ドクターヘリが出動できない時間に運用
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2014年10月1日~
さらにヘリ要請の内容によってドクターヘリからドクターカー切り替えも正式に本事業のカー出動として取り扱う
上記のような流れもあり、年々要請・出動回数が多くなってきました。
前橋ドクターカー月別出動数 |
キャンセル件数が多いのは事実ですが、ほぼ全例覚知要請事案であり消防にとってもとても使い勝手のよい手段であるという証明になっています。しかもドクターカーに関してはほぼ全例で消防覚知同時要請です。
☆2014年度前橋ドクターカー実績
(合計:要請108件、出動105件)
4月 :要請 0件 、出動 0件
5月 :要請 0件 、出動 0件
6月 :要請12件、出動12件(現場10件、キャンセル 2件 )
7月 :要請 5件 、出動 5件 (現場 3件 、キャンセル 2件 )
8月 :要請10件、出動10件(現場 3件 、キャンセル 7件 )
9月 :要請15件、出動14件(現場 3件 、キャンセル11件)
10月:要請11件、出動11件(現場 6件 、キャンセル 5件 )
11月:要請14件、出動14件(現場 9件 、キャンセル 5件 )
12月:要請18件、出動16件(現場 9件 、キャンセル 7件 )
1月 :要請14件、出動14件(現場10件、キャンセル 4件 )
2月 :要請 3件 、出動 3件 (現場 2件 、キャンセル 1件 )
3月 :要請 7件 、出動 7件 (現場 3件 、キャンセル 4件 )
前橋ドクターカーの実績も毎月ブログで報告させていただきましたが、基地病院の集計に誤りがいくつもあり、先日前橋市消防局にて統計の照合を行いました。上記実績が2014年度の最終報告になります。
今後のドクターカーの展開についてですが、まずは今年度より前橋市消防局がドクターカー担当のスタッフと車両を配備しました。消防はいつでもドクター・ナースをピックアップする体制を整えてきました。
そうなるとあとは基地病院でいかにドクターカーで出動できるスタッフが確保できるかにかかってきています。まずは初期診療でどれだけ安定した状態に持っていけるかが、手術や集中治療で一人でも多くの患者さんを救命、社会復帰するためには重要であること忘れてはいけません。ドクターカー専属でスタッフ配備がまだ難しい状況で、平時の医療業務を怠らずに病院前にスタッフを投入できる手段を作り上げていきます。
前橋市消防局と何度も話し合いを進めていきながら、最終的には「空から陸から」患者さんのもとに駆けつけられるように体制を整えていきたいと思います。でも体制を整える前からできることは積極的に行ってきますよ!もちろんスタッフのモチベーションも最も大切なことの一つです・・・
地域柄にもよるのでしょうが、積極的に受け入れる医療機関が近くて多いほど、ドクターカーの方が消防的にも利用しやすいのかもしれませんね。
返信削除どうしても、ドクヘリは、ランデブーポイントの安全確保・人員やヘリの方が早かった場合の準備作業の問題を考えると・・・。
ドクターカーなら、駐車スペースの問題で済みますし。
もちろん一番良いのは、早期医療開始。このための手段を適材適所で活用するのみなのですが。
コメントいただきありがとうございます。
削除ヘリとカーの良いところを生かす形で、お互いを補完しあう気持ちで運営していくと、最終的に大きなメリットが得られるものだと考えています。
1日でも早く当院でもヘリとカーの併用運用ができるように準備を進めていきます。
もちろん病院の目の前であれば『ドクターラン』もありですよ!