セカンド!

町田です。

高校野球は連日熱戦が続いています。僕の地元の2校は残念ながら負けてしまいましたが、暑い中でよく頑張ってくれたと思います。そしてなんと北関東(覚えましたか?東から茨城、栃木、群馬ですよ!)の3校そろってベスト16に進出しました。引き続き頑張ってほしいですね!
猛暑日がまだまだ続いています。全国の救命救急センターを始め多くの病院は、連日の暑さに伴う急患の増加に対応する日々が続いていると思いますが、高校球児に負けずに医療スタッフも救急搬送する消防関係の皆さんも夏バテや熱中症にならないように気を付けて頑張りましょう。

8月も中盤を過ぎました。群馬県ドクターヘリも8月中日の時点で74件の要請がありうち54件に出動しています。なんと20件も未出動になってしまっていますが、うち半分近くは消防覚知時点での早期要請で救急車現着後キャンセル(ドクターヘリが離陸前は未出動になります)で、消防本部の早期要請の意識が再び強くなってきたことを感じています。

要請件数が増えてくるとどうしても要請が重なることがあります。群馬県はドクターヘリが1機しかなく、隣県との連携も県東部(東毛地区)の栃木県ドクターヘリの応援しかないため、重複で要請が入ると様々な調整が必要になります。
もちろん出動するための手段の用意も必要ですが、スタッフの調整も必要です。基本的にフライトドクター、フライトナース1名づつでドクターヘリ対応しているので、要請がかぶった時は院内からセカンドスタッフを準備します。当院では毎朝ERのリーダーがセカンドスタッフを確認し、メンバーがいればCSにあらかじめ伝えておきます。重複要請が入った際はすぐにセカンドスタッフに連絡し出動準備に入ります。

今月も何度も重複要請があり、ドクターヘリで連続対応したり、ドクターヘリのみ戻してセカンドスタッフで対応したり、またドクターヘリをすぐに戻せない場合は防災ヘリに乗り込んで現場に出動しました。

重複事案に防災ヘリドクターヘリ的運用で出動
前事案対応していたドクターヘリが患者引継ぎを終了し
屋上ヘリポートから離陸したのを確認 【防災ヘリからの写真】
続けて次事案に対応した防災ヘリから患者引継ぎ 【ドクターヘリからの写真】

スタッフが増えるとともにヘリ搭乗スタッフも増えてきています。つまり重複要請時に対応できる可能性が増えてきました。とはいっても当科で対応する重症患者さんの人数もどんどん増えてきて、なかなか院内業務から手を離せずセカンド対応できないことも増えているのも事実です。そのような中で1例でも多くの未出動を減らすために、スタッフ一同つねになんとかしようと努力している日々です。

コメント

  1.   こんばんは ブログ拝見しています
      だいぶ前にコメントさせて頂きました。

     このブログをみて 励まされてます。
       私も頑張らないと!って                                数日前弟を群馬の大学に車で迎えに行った時 群馬県のドクターヘリが飛んでいる姿をはじめてみました。
     
     いろいろ大変みたいですが
     これからも頑張って下さい。


      
     

    返信削除
  2. imaiさん、いつもありがとうございます。
    皆さんの声援があるからこそ僕たちは頑張ることができます。このコメントでも僕たちはとても励まされています。
    命を守ることは当たり前のことです。だからimaiさんも肩に力を入れすぎず、自分の思いを信じて進んでいってください。僕たちも応援しています!

    返信削除

コメントを投稿

コメントは管理人が確認の上、公開の判断をさせていただいてます。状況によっては公開まで数日頂くことがありますのでご了承お願いします。

このブログの人気の投稿

先日ブログでご紹介した新型コロナワクチン筋注方法について訂正があります

新年度集合写真

OB/OGからのコメントをいただきました。