より良い診療の提供を目指して 〜日々勉強〜

救急科 専攻医 原澤です.

今年度に入ってから,救急科のメンバーが増えました.大変ありがたいことです.
人数も増え,忙しいながらも業務に少しばかりの余裕が出た事もあり,以前から企画していた救急科内での勉強会が徐々に軌道に乗りつつあるので,そのご紹介です.

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当院ではその勉強会を「(夜の)救急科勉強会」と言っています(私は勝手に「救急科イブニングセミナー」と呼んでいますが).
他の施設でも同様の事をやっておられる所は多くあり,「(論文)抄読会」「journal review」「journal club」など論文を読みそれを解釈しまとめてプレゼンテーションしたり,「ケースカンファレンス」といって勉強になった症例や思わずヒヤッとした症例などを共有したり,といったものを組み合わせた内容となっています.お酒を酌み交わしながら議論している施設もあるとかないとか(さすがに院内ではないようですが).

現在1-2回/月くらいのペースで開催中です.直近では7月25日(木)に行われました.

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基本的内容は
①担当者による“journal review”(専攻医以上が担当)
②担当者による“抄読会”(ローテートしている研修医が担当)
 ※①②でreview(総説)にするか単論文の抄読にするかはわりと自由です.
③ケースカンファレンス(主としてERでの症例に関するもの,診療担当者がプレゼン)

という感じになっております.

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7月25日に開催された内容は下記の通りです.
①“Clinical Practice Guidelines for the Management of Pain, Agitation, and Delirium in Adult Patients in the Intensive Care Unit” のまとめ(担当:澤田)
②“refeeding syndrome” の診断と治療のまとめ(担当:家崎)

①はACCMがまとめた,ICUにおける鎮痛・鎮静・せん妄管理に関するガイドラインが10年ぶりに改訂されたため,変更点を中心にまとめてもらいました.
②は,担当者が経験した症例で疑問に思った点や不明確だった点を調べ直してもらいまとめたものでした.
両担当者とも気合いの入ったプレゼンで,聴講者との議論も盛り上がりました.
開始時間が20時過ぎと押してしまったため,今回は③に該当するものは行わず終了となりました.

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他の施設ではこういった勉強会の内容をupしたりもしていますが,まだ当科ではそこまで詰められておりません.今後検討いたします.

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医師は生涯勉強していくものだ,と学生時代や研修医時代にいわれた事を思い出します.他の職種でもそうなのかもしれませんが,医師の獲得しておくべき知識や技術は,見渡せないほど広く,そして底が見えないほど深いものだと日々感じております.
一人で読める論文の量には限界があり,またまとめる時間もなかなかないのが現状ですし,分野が偏りがちになってしまうのは否めないと感じます.
こういった機会があれば,その知見を吸収できるだけでなく,それをきっかけとして勉強する幅も広がります.仲間がいるっていいなぁと改めて思いました.

引き続き,個人としてもチーム全体としても,日々診療のレベルアップのため,勉強していこうと思います.

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患者さんたちに少しでも良質な医療の提供を,と思っておりますので,引き続きよろしくお願い申し上げます.

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