主治医との意気投合!~ICU専従医の心がけ~

町田です。

おおよそ2週間、ICUで重症集中治療管理のリーダーとして感じたことは、集中治療室に入室した患者さんの主治医とICU専従医が同じイメージで意気投合していることが大切であるということです。

患者さんにとってICUにいる期間が短いにこしたことはありません。ICUに入院した瞬間から、どのような状態になったら一般病棟に移れるのか、そのために今どこに重点を置くべきなのかを考えて、1日でも早い回復を目指して常に治療戦略を更新していく必要があります。

大きな手術を受けてICUに入室した患者さんが、2,3日であっという間に元気になって一般病棟に戻るとき、主治医の一番良いイメージを通りにICUでの治療が進んだことを素直にうれしく感じます。また当院でしかできないような合併症が多い患者さんが、長期間の集中治療管理を経て一般病棟に戻れる日は患者さんの回復力に本当に驚くとともに感謝の気持ちでいっぱいです。


主治医はその患者さんの治療におけるすべてのリーダーです。
その主治医の方針とともに患者さんが回復していくイメージを感じて、ICU専従医が確実にそのゴールに向かって進めていく・・・これもまさしくチーム医療です!


一昨日は1日で1000件を超えるアクセスをいただきました。『なんとかしましょう』と大きなことを言いながらも何とも出来なかった事もあったこの2週間・・・ICUベッド稼働率は99%でした。各科、各病棟の皆さん、そして患者さんの協力に心より感謝いたします。
リーダーメモ・・・その内容は患者さんのゴールとベッドコントロール。
(*中身がわからなようにわざとぼかしています。)
ICUの治療は24時間365日つづきます・・・
明日からのリーダーに引継ぎです!


5月21日は今年度第1回目(通算15回目)の『群馬県ドクターヘリ症例検討会』が開催されます。今回から1時間延長し、昨年度までの実績の分析と6症例の検討を行います。今回は搬送先病院の先生から検討事項をいただきました。関係者の皆様の活発なディスカッションを期待しています。

コメント

  1. “患者さんの回復力に・・・感謝の気持ちでいっぱいです”
    Drからこの言葉を聞けて、元医療従事者としてうれしいです。

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  2. コメントありがとうございます。
    最後はやはり患者さんの治癒力にかかっています。患者さんの回復具合に合わせて医療サポートをするのが、医療従事者の役目だと考えています。
    救急では迅速に、集中治療室では濃厚に、でもあくまで患者さん自ら回復しようとする力を消さないようにしなくてはいけませんね。

    返信削除

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