『14th European Conference of Trauma and Emergency Surgery』(Lyon/France)のお知らせ。

こんばんは。レジデントの小倉です。
群馬Local DMAT研修の報告に引き続き、今回は学会活動のお知らせです。

 
私は今回、European Conference of Trauma and Emergency Surgery (ECTES)に演題登録しました。ECTESとは、日本語で言えばヨーロッパ外傷学会、または、ヨーロッパAcute Care Surgery学会と訳せばよいでしょうか?5月6日にフランス・リヨンで開催されますが、小倉はこの学会で口演発表してきます。
 
 お題は「Traumatic Bleeding Severity Score (TBSS): the most useful MT predictor for geriatric civilian trauma patients in the developed aging society.」です。

今回は、昨年秋にAHA Resuscitation Science Symposium 2012 in L.A.で発表した、”Made in 前橋高度救命の「TBSS」という外傷性出血重症度スコアを用いたスタディーの解析結果を報告します。本学会は5月4日から5月7日までの4日間で、医師だけでなく、ナースやコメディカルの方々も参加し、外傷診療やAcute Care Surgeryに関して、議論します。この手の学会の中では、ヨーロッパでは最大級と言えるでしょう。

さて、今回の演題「Traumatic Bleeding Severity Score (TBSS): the most useful MT predictor for geriatric civilian trauma patients in the developed aging society.」ですが、つい先日Conference運営局から連絡がありました。何かと思えば、抄録による一次選考の結果、ECTES 2013のトップ30に選ばれ、Best Oral Presentation Awardの受賞候補になったというのです。驚愕しましたが、大変名誉なことです。まさに恐悦至極。恐れ多きことです。

小倉にとって国際学会発表はこれで二回目。余裕なんて一切あるわけがありません。なんとか発表と乗り切り、リヨンのカフェでチョコレートをつまみながらコーヒーでも飲んできましょうか…と思っていたところに、この連絡です。青天の霹靂です。今週はいちからスライドを作り直し、英語の発音とプレゼンテーションの練習をし、質問事項の予想とその回答の用意…と、大忙しです。

しかしこのTBSSの研究は救急科のスタッフの皆様にはその作成時から御協力いただいており、予演会や勉強会のたびに議論を重ねていただき、その積み重ねの結果、ここに辿り着いたのです。決して小倉が独りでやってきたわけではありません。前橋高度救命の救急科みんなで手にしたこの機会なのです。ですから私は前橋高度救命の代表として、200%のチカラをもってECTESのプレゼンテーションに臨みたいと思います。

5月の2日に日本を発ち、3日にリヨン入りし、6日にプレゼンテーションに挑みます。皆様、どうぞ御声援をよろしくお願いいたします。


実はこの話にはさらに続きがあり・・・続きは次回の楽しみに!

コメント

  1. こんにちは。
    国際学会で発表ですか、頑張ってください。
    皆さんの活躍を見ていると私も頑張らないとなと思います。

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  2. 金田一さん、ありがとうございます。スライド作成に追い込まれている小倉先生にかわり、心より感謝いたします。(小倉先生も応援をとても喜んでいました・・・がとにかく時間がなさそうです。)
    若手の活躍は本当にうれしい限りです。各人がそれぞれの得意分野で活躍できる環境が整ってきています。

    返信削除

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