縦と横のつながり!~『リアルXワールド』の放送から~

町田です。

今晩は夜中から明朝にかけて雪が降りそうです。今年に入って先日の降雪日以外は毎日出動しているドクターヘリも、明日の昼までは群馬ヘリポートの格納庫でお休みになりそうです。

雪がやむまでしばらく休んでていいですよ。

1/19(土)の午前中に日本テレビ系で『リアルXワールド』という番組があり、ドクターヘリ活動を通じて当院若手医師の奮闘ぶりを紹介していただきました。いろいろアナウンスさせていただきましたが関東地区のみの放送であったため、放送を見られなかった地域の皆様には大変申し訳ありませんでした。
また多くの皆様から予想以上の激励のメッセージをいただきました。たくさんの温かい言葉に感謝するとともに、皆様の御期待に応えられように今後も一生懸命頑張ろうと思います。


今回の番組を見ながら感じたことは、『縦と横とのつながり』の大切さでした。

 
何事も最初からすべてがうまくできるわけがありません。もちろん医療の世界でも同じです。
ただし、医療の世界は取り扱っているものが『人の命』です。極端な言い方をすると失敗は許されません。
ほとんど多くの医師は若いころの思い出は、“先輩に怒られたこと”かもしれません。僕はかなり出来が悪かったのでよく怒られました。でもそれでも見捨てらることなく多くのことを教えていただきました。怒られる側も怒る側も、やはり『命』を取り扱うという責任感があるからです。
必死についてこようとする後輩と、なんとか一人前にしたいという思いで責任を背負うつもりの先輩の『縦の良いつながり』が当科にはあります。
 

昨年度にフライトドクターになった2人の後輩も、今年度はお互い100件を超えるフライトを冷静にこなしています。このような後輩の成長に先輩もうかうかしていられません。でもこのような関係もまた当科の大きな刺激になっています。
当科には昨年4月に当院初期研修を終了しそのまま入職した地元出身の貴重な救急医の卵がいます。彼らも数年後には大いに活躍する日が必ず来るでしょう。もしできなければそれは先輩が悪いという覚悟で僕たちも頑張ります。


ドクターヘリの活動は多くの職種の方々が傷病者の救命という同じ目的で動いています。
ドクターヘリの最大の目的である『重症傷病者への早期医療介入』のためには、ドクターヘリを早く目的地に安全に着陸させる必要があります。医療チームが無線を長々としゃべってしまい、着陸のタイミングを遅らせることはあまり許容できることではありません。
航空会社の方々も若手医師のために時間を割いて無線の使用法を指導してくださったり、現場での安全な活動のアドバイスを救急隊や支援隊の方に教わったりなど、『横のつながり』もとても大切になります。


この番組では当院とともに日本医科大学千葉北総病院の活躍も描かれていました。当院からも2人の医師、1人の看護師が、群馬県でドクターヘリを始めるための研修でお世話になりました。
やはり救命センターの雰囲気、ドクターヘリ活動のレベルの高さをひしひしと感じました。いまでも様々な場面でご相談させていただいたり、一緒に活動したりなどすることがあります。特に大規模災害時のドクターヘリの運用に関しては、同院と当院が中心となって様々な検討を続けています。
ここでも強い横のつながりを感じます。
 
 
放送の内容とは多少異なった感想かもしれませんが、この番組を通して医師として責務を果たしていくうえで、決して一人きりではなく『縦のつながり』『横のつながり』の大切さをあらためて感じました。
 
 

コメント

  1. 『リアル×ワールド』拝見させて頂きました。
    ブログを通して高度救命救急センタースタッフの皆様の活動を感じる事しか出来ませんでしたが・実際番組をみて感動しました!矢野先生の頑張っている姿に感激しました!私はまだ駆け出しのナースでこれからやっていけるのか?いろいろ悩んでいました。でも矢野先生の頑張りをみて私も頑張っていこうと思いました!広域連帯地域に住んでいるので群馬県のドクターヘリを身近に感じています。健康に気をつけてこれからもたくさんの人の命を救って下さい。

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  2. imaiさん、コメントありがとうございます。
    若いころにいろいろ失敗しても周りはきっと許してくれます。逆にこの時期にたくさんの経験を積んでおくと、必ず将来役に立つことがたくさんあります。
    病院は違っていても医療関係者は必ずどこかでつながりがあります。これからもどうぞよろしくお願いします。

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  3. このブログを見て、テレビで紹介されていたのを知りました。私も見たかったです。(/_;)

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  4. 匿名さん、アナウンス不足で申し訳ありませんでした。これからも応援よろしくお願いします。

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