世界へはばたけ!

町田です。

昨日はドクターヘリ要請が9件あり、うち8件に対応することができました。今まで要請を多く頂いてもどうしても6件までしか対応できていませんでしたが、昨日はdoctor、nurseの分断作戦やsecond doctorのpick up、消防本部や出動救急隊からの早期要請、そして当院をはじめ多くの病院の快い受入があって出来た事でした。本当にご協力ありがとうございました。
しかし他の基地病院ではこのような件数を当たり前にこなしているところもあり、またうまくマネージメントができれば未出動になった1件も対応できた可能性があることを考えると、まだまだ努力をしなくてはいけない部分があるようです。プラス脱水症対策も・・・



当科にとってとても素晴らしい話があります。

当科の小倉先生がアメリカ心臓学会AHAのResuscitation Science Symposium(ReSS)という学会で『Young Investigator Award(若手研究者賞)』を受賞しました! 外傷蘇生(大量輸血)についての演題ですが、11月にロサンゼルスで口演発表とのことです。

The Novel and Useful Scoring System to Predict Massive Transfusion

for Civilian Trauma Patients in Developed Aging Society:

Traumatic Bleeding Severity Score (TBSS)
 
昨日のドクターヘリ8出動7傷病者に対して、6病院に対応していただきましたが、現場で最重症であった傷病者についてはすぐに当院高度救命救急センターに搬送となり、小倉先生が提唱するプロトコールにのっとり救急外来での初期対応が行われていました。
当院の場合は外傷診療で各科の絶大なバックアップをいただき対応していますが、決定的な根治術を行うために傷病者の全身状態をより良い状態に保つことがさらなる傷病者の予後を大きく左右します。そのような中で今まで救急医の経験的な感覚で行われていた部分にバシッとメスを入れてくれました。
 
ロサンゼルスでの発表を楽しみにしているとともに、これを契機に世界へはばたく第1歩にしていってほしいですね!がんばれ、オグちゃん!!

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