笑顔はやっぱりいいですね~!

しばらくICU当番で、めずらしく院内でずっと仕事をしていた町田です。

本当につらいです。何がといいますと『慢性的なベッド不足』です。以前は“重症ベッドが・・・”という言葉を付けていたのですが、今は病院全体でベッドがほぼ埋まってしまっている状態です。
僕がICUで勤務していたここ9日間では、12床のベッドの稼働率は『99.1%』でした。患者さんの状態がよくなっても、なかなか空いている一般病棟のベッドがなかったり・・・なんとかギリギリのところでベッドコントロールをして、そのような状態の中で27名の患者さんを診療しました。
病院全体が365日ずっとベッドコントロールに追われている状態です。このようなことは当院だけの問題ではなく、群馬県全体・・・いえいえ日本中で起こっている問題なのでしょうか?


ちょっと暗い話になってしまいましたが、今日はとてもうれしいことがありました。

スキー場で重症のけがを負ってフライトスタッフにより現地で初療を受け当院にヘリ搬送され、その後ICUにしばらく入院していた患者さんが、退院にあたりICUに挨拶に来てくれました。患者さんとしてICUを出るときはまだ痛々しい感じがありましたが、すっかり元気な姿で来られたので最初は誰かと戸惑ったくらいでした。
ちょうど強風避難からドクターヘリが病院に戻ってきたので屋上ヘリポートに案内しました。ちょうどその時のフライトナースが今日の当番だったので、とてもうれしい再会となりました。奥様の話では、「その時は不安いっぱいでしたが、家族に声をかけてくれたことで安心ができました。」とのことでした。子供たちも「ようやくパパが家にもどってくる。」ことにワクワクしているようでした。
患者さんに笑顔が戻り、なによりも家族みなさんがとびっきりの笑顔で喜んでいた姿が印象に残りました。

ある小学生が僕たちにかけてくれた言葉があります。
『ドクターヘリはみんなの笑顔を守ってくれるんだね!』
ドクターヘリ、救急外来、ICU、そして退院まで、一人でも多くの方の笑顔を取り戻せるようこれからも一生懸命頑張ることをあらためて心に誓いました。

やっぱり笑顔はいいですね~!

コメント

  1. 毎回、ブログが更新させるのを楽しみにしています。
    私は小学校の保健室で働いています。保健室に来た子どもが、保健室を出るときには、笑顔になってもらえるように接しています。

    ブログを拝見させていただいて、医師と養護教諭では仕事が違うけれど、対象の笑顔に向けて頑張る姿勢が似ているなと思いました。

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  2. 匿名さん、素敵なコメントありがとうございます。
    今日も搬送先の病院で、家族の方が安心していた顔が忘れられませんでした。
    また今日も子供たちに見送られて離陸する時もありました。
    どちらの仕事も子供たちの笑顔が得られれば本当にうれしいでよね!

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