南相馬市における日赤救護班活動報告②

町田です。

福島赤十字病院です。
(6:30)
朝3時51分に福島県を中心に大きな地震がありました。福島市内は震度4でしたが、ホテルの3階で寝ていた僕も目が覚めるくらいの揺れでした。幸いライフラインも問題なく、部屋もそんなに乱れることはありませんでした。班員の無事とニュースで被害状況を確認し、本日は予定通り南相馬馬事公苑での救護活動を行います。
活動中に不足する可能性のある破傷風トキソイド、酸素ボンベを昨夕に福島赤十字病院で補充していただき、いよいよ今朝もこれから出発します。


(8:30)
ホテル近くのスポーツジム前の路面がゆがんでいました。朝方の地震の影響だと思います。福島市内で1人けが人が発生したというニュースもあり、とにかく気を付けて南相馬市に向かいました。幸い途中の道路で大きな問題はなく8時半の馬事公苑に到着。昨日と同様に医療班で挨拶を来なったのちにすぐに救護所のセッティングを行いました。今から活動開始します。




(12:30)
昨日に引き続き医療班の統括は放医研、補佐は弘前大学、そしてわが班は救護チームでその医療班の指示のもと活動しています。問診のお手伝いや安全管理者へのリスクの説明等を行いながら、具合の悪そうな人は早めにこちらから声をかけて救護所で診察を行いました。12時半までに約450名の一時帰宅住民の皆さんを全員送り出すことができました。
一時帰宅前の受診者は昨日の2名から今日は6名と増えています。すでに現地でけが人も出たとの情報もあり、午後ももっと忙しくなりそうです。13時前には戻ってき始めるとのことで、今日も急いで昼食をとり午後の活動に入ります。

(16:30)
一時期帰宅住民に対する救護班活動は無事に終了しました。本日救護所を受診した住民の方は21名で、うち11名は脱水症状を伴っていました。さいわい救急車搬送となる方はいらっしゃいませんでしたが、蒸し暑かったのと精神的ダメージでだいぶしんどかったようです。かける言葉が出ないときもありましたが、精一杯できる限りのことを行ってきました。
本日も地元の自治体の職員さんや消防、警察、ボランティアの皆さん、自衛隊、電力会社関係の方、全国から集まった医療や放射線関連のスタッフの皆さんの一生懸命な姿勢に、われわれ救護班も頑張る力をいただきました。まだこれからも救護活動は続けていかなければいけません。
今から日本赤十字社福島県支部に戻り申し送りを行った後に群馬県に戻る予定です。が、現在馬事公苑の直上を雷雲が通過中でものすごい夕立で身動きが取れません・・・天候が落ち着き次第帰路につきます。

『頑張ろう福島、頑張ろう東北、つながろう日本!』

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