被災地外でもっとできることは・・・(発災から1ヶ月の当院の活動報告)

集中治療科・救急科&フライトドクターの町田です。

今日はとても穏やかな日で、救急外来も比較的静かでドクターヘリも要請がありませんでした。
例年よりかなり遅くなりましたが、群馬県も平野部では桜が満開になりました。まだ余震が続いていますが、今年の桜も美しく咲き誇っています。太陽の日差しの暖かさも日に日に増してきていて、東日本にも春がやってきたようです。


4月7日、11日も大きな余震があり、残念ながらそれによる被害も報告されています。
本日で発災から34日目を迎えました。昨日までの時点で死者13,219人、行方不明者14,274人と報告されていますが、その大きな数値に言葉が出てきません。当院日赤救護班のほかに日本看護協会の被災地派遣チームにも当院高度救命救急センターの看護師が参加していますが、まだまだライフラインの復旧が滞っていたり、衛生面などの問題などで医療のニーズはまだまだ必要との話を聞きました。なかなか被災地内だけで今後も医療を継続するのは厳しいという印象を持ったとのことです。
余震も続いており、被災地の医療スタッフの疲弊やストレスも心配されます。被災地に派遣する以外にも、もっと被災地外でバックアップしてあげることができないか考えなくてはいけないと思います。当院はドクターヘリをはじめ高度救命救急センターの日常業務も連日大忙しですが、被災地内の医療機関に比べればまだまだ余力があるはずです。原発問題を抱えている福島県、同じ関東でも地震の被害が大きい千葉県、茨城県など近隣県にも手を差し伸べてあげたい、そんな気持ちでいながら皆さんの無事を祈っている毎日です。

先ほどニュースで仙台空港が一部再開したことを報道していました。1ヶ月前に津波により大きな被害を受けた仙台空港の上空をドクターヘリで飛んでいました。そのあまりに無残な光景から1ヶ月で開港にこぎつけた空港・航空会社関係者、自衛隊・消防隊などの復旧にむけた活動は、想像を絶するものであったと思います。まだ被災地内で活動しているすべての皆さんの安全をお祈りしています。
津波で大きな被害を受けた仙台空港(3月14日大阪府ドクターヘリより撮影)


☆発災から1ヶ月間の当院のおもな活動☆




群馬(写真左)でも・・・被災地(写真右:石巻市立病院)でも・・・
まだまだ支援活動は続けていきます。


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