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2月, 2017の投稿を表示しています

矢島先生、ありがとうございました!

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12月から3か月間にわたり群馬大学医学部附属病院よりや矢島先生がたすき掛け研修(初期研修医)を行っていましたが、今月末をもって研修が修了しました。 矢島先生 集中治療室での重症呼吸不全、重症外傷の集中治療管理の研修から始まり、続いて救急外来での初療を学び、最後は指導医とともにドクターヘリで病院前診療にも立ちあっていただきました。 本当に真面目で人当たりが良く、そして患者をよくするために静かに燃やしている情熱を強く感じました。 短い期間でしたがどうもありがとうございました。 またいつか一緒に働ける機会があることを楽しみにしています。

栗崎先生、ありがとうございました!

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板橋中央総合病院から毎年半年~1年間ずつ麻酔科の先生方が当科に研修に来ていますが、昨年9月よりはじめて麻酔科以外で総合診療科・消化器内科の栗崎先生が半年間にわたって研修を行い、今月でその研修が修了しました。 栗崎先生、半年間ありがとうございました! 救急外来では、今まで診ることがなかった緊急度が高く迅速な処置が必要な患者や重症度が高い外傷患者に対して、積極的に診療に加わって知識やスキルを確実にあげてくれました。 また集中治療室では、体外循環がつながっている重症患者の全身管理に果敢に挑んで、患者の回復のために頑張っていました。 またいつも冷静な判断と落ち着いた対応にこちらが反省することも・・・ 外傷、蘇生、災害に関わる各種の教育コースも受講していただき、新たな知識もたくさん学んでいただけたと思います。 自院に戻りましても当科で研修したことを存分に生かしてこれからもがんばってください。 6か月間ありがとうございました。

救急救命士のスキルアップ!~「ビデオ硬性挿管用喉頭鏡講習」への講師参加~

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町田です。 救急救命士の処置拡大が進んでいます。これは本当に素晴らしいことだと思います。 いまはドクターヘリ・カーが世間でどんどん広がっていますが、それでもほとんどの場合は救急隊が先着します。そこで救急救命士ができることがどんどん増えれば、それだけ患者にとって良いことになるのは当然です。 群馬県でも3年前から気管挿管認定救命士を対象に「ビデオ挿管用喉頭鏡講習」をおこなっていますが、今年も例年通り通算4回目の講習が行われました。 今回は初回から全出席の群馬大学門井教授と僕とともに、昨年から中野院長のあとを引き継いだ中村センター長、さらに2回目から参加している群馬大学神山先生(兄は僕の大学の同期!)、そして小橋先生が初参戦しました! 普段病院前やERで顔の良く知れた救急救命士の方々ですが、さすがに受講生ともあって緊張の面持ちでした。会場が消防学校というのも影響したのでしょうか・・・(笑) しかし講習が進むにつれて技術の練習とともにいろいろなディスカッションができて、教えている立場の僕自身も毎年勉強になっています。 今回の講習により得た資格を現場で存分に発揮して、患者の救命・社会復帰の一助になることを心より願います。そのためには技術をさらに磨いてくださいね! ちなみに毎年この講習の楽しみは昼のカレー。 今回は全出席の特権で「薄切りポーク」のリクエストをかなえていただきました!

「平成28年度群馬県災害対策本部図上訓練」に参加しました!

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みなさま、こんにちは。劉です。 2月10 日に群馬県庁で行われた「平成28年度群馬県災害対策本部図上訓練」に参加してきましたのでご報告申し上げます。 図上訓練は災害が起こったときにどのように対処するかの、最初の2時間をシミュレーションする訓練でした 。 今回は渋川に大規模地震が発生したというところからスタートとなりました。事前に「図上訓練は余裕だよ」だの、「座ってればすぐ終わるから」などの情報をもらっていたため完全になめてました。 いってみたところビックリ、消防・警察・県庁・日赤支部・防災航空隊など本番さながらのメンバーに、なんと知事までいらっしゃった・・・自分、恥ずかしながら群馬県の知事を初めて間近で拝見することができました。 災害発生からの最初の2時間という想定での訓練も、非常に実際にそくして行われ、しかるべきところに電話をかけ情報を収集し、共有し、そして他部署と連携をとり、そして更なる情報を収集し、まとめ、体制を構築していく。災害というのはやはり起こって欲しくないな…と思いました。 患者の顔が見えない中で、自分の決定が患者にどう影響を及ぼすのか、スタッフにどんな負担・被害を被らせてしまうのか、そんなことを考えてしまいました。 最後に知事のあいさつがあり図上訓練は終了しました。     わずか数時間でしたが非常に勉強になりました。 あの、県庁職員の後片付けの速さは尋常じゃないはやさでした。見習いたいです。

高度救命救急センターの役割と集約化!

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藤塚です。 ここ数ヶ月、色々な施設で研修等させて頂いております。本当にありがとうございます。 色々なことを学び、経験し、感じることができております。 今回は、改めて感じたことを。 日本は、誰もが同じような治療をどこでも受けることができる、すばらしい国だと思っております。しかしながら、時に稀な疾患であり、特殊な治療を有する場合もあります。また特殊な治療を必要とする状態(高度な治療選択をしなけ ればいけないこと )もあります。 そんな時は、その専門の医療施設に患者さんは移動することになるでしょう 特殊な治療には、知識・装備、そしてよい治療をするためには、経験が必要になってきます。患者さんが【集約】された施設では、その多くのノウハウを学び、次に生かし、さらに治療成績向上につなげることができます。 海外では、センター化が進んでいるのはそのためです。外傷センター、 ECMO センター、 PICU … 日本でもその制度が進みつつあります。 問題は地理的関係。そこを埋めるために、広域搬送システムが各地で整備されているのです。当院が取り組んでいるドクターヘリ事業も、その一部を担っております。 当院は高度救命救急センターであります。重症かつ重篤な患者さんを受け入れる病院です。 重症外傷・ ECMO ・熱傷・中毒、多臓器不全といった特殊かつ専門的な治療を担っております。 今後さらに、よりよい治療を目指すべく、今回私が学んできた個々の力のみならず、施設としても、地域や医療機関・消防機関、ほか多くの機関とも協力し、システム含め作り上げていきたいなと思います。

LONDON LIFE ⑥ 『ECMOコース受講と管理システム』

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藤塚です。 ここ Papworth で 3 日間の ECMO コースを受講しました。 ECMO の管理上の注意点であったり、概念等をびっちり学ぶことができました。コース内には、シュミレーションや回路取り扱いなどの実技も含まれております。 非常に有意義でありました。ぜひ ECMO 管理する人たちに受講していただきたいなと思います。   また、ほかに ECMO を管理するシステムや教育システムを教わっています。   ECMO 患者さんに対し、 ICU 看護師のほか、 ECMO specialist という立場の看護師がかかわっております。ほかに、 Perfusionist (人工心肺を扱う臨床工学士)、 consultant という管理方針を決める上級医師の存在など、英国のシステム含めて勉強してます。     『チーム医療』 その大切さをここにきて十二分に感じております。

LONDON LIFE ⑤ 『Papworth Hospital』

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藤塚です 再度イギリスに戻ってきました。 今、ケンブリッジ大学の Papworth Hospital にお世話になっております。 Papworth Hospital は、心肺センターであり、移植センターでもあります。多くの循環器疾患の手術もなされ、 ICU には多くの術後患者さんで日々忙しい毎日です。またイギリスの東部の重症呼吸不全患者さんの ECMO センターとしても活躍しております。 来年 4 月に新病院になるようです。当院と同じですね 治療過程の中で、 VA-ECMO から VV-ECMO へ変更したり、 dual lumen cannula である Avalon カテーテルを使用したりと、様々な管理方法を学ばせてもらっています。 なんとも驚いたこと。一番最初に、マスクのフィッティング検査と扱い方がありました。色々な菌から自分を守るため、ほかの人たちの安全のためにも大事なことです。 ここまで徹底した安全管理をしているのはさすがだなと。我々も見習われなければ…  私に確実にフィットするマスクです! あと少し限られた時間ですが、色々学んで帰国します。

無関係ではなくなっている時代だからこそ・・・~「MCLS-CBRNEコース」受講報告~

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町田です。 前回は内海先生より病院前での多数傷病者事案への対応に関して学ぶ「MCLSコース」の受講報告をしてもらいました。今回はMCLSの後に“CBRNE”という恐るべし5つのアルファベットがついた「MCLS-CBRNEコース」を受講したのでその報告をします。  ちなみにこの“CBRNE”とはCBRNE;Chemical(化学)、Biological(生物)、Radiological(放射性物質)、Nuclear(核物質)、Explosive(爆発物)を総称したもので、これら によって発生した災害をCBRNE災害と称しています。 会場は新潟大学医療人育成センターでしたが、駅前からバスを乗ったあたりからどんどん目の前が白くなり、大学近くで降りてから会場までまさかの迷子・・・15分ほど大学キャンパス内をさまよっていました。C(Cold),B(Brezard),R(路頭に迷って),N(涙が出てきそう),E(えらいこっちゃ~)と心の中で叫びながら何とか時間ギリギリにコースに間に合いました。 「MCLS-CBRNEコース」の目的、行動目標は以下の通りです。(日本集団災害医学会ホームページより引用) 【目的】 MCLS-CBRNE研修は、災害医療または防災業務に従事する者が、あらゆるテロ・特殊災害の現場対応の初動を、通常の活動の延長線上として適切に行うことにより、傷病者の救命率及び社会復帰率の向上に資することを目的とする。 【行動目標】 CBRNE研修では、CBRNEテロ・災害現場の初期対応において、以下の各項目を達成することを目標とする。 (ア)CBRNEすべてについて共通の初期活動を理解する(All hazard approach)。 (イ)検知・ゾーニング・除染等、CBRNEテロ・災害の特性を理解する。 (ウ)個人防護の重要性を理解する。 (エ)除染トリアージを理解し、実践する。 (オ)CBRNE災害現場において、他の関係機関と連携できる。 最初に講義があり、そのあとは机上訓練、トリアージの実践などを行いました。 また机上訓練ではグループ内に警察の方がいらっしゃって、消防や医療とは異なるアプローチでこのようなテロ災害現場に対応することを知ることができました。 このような現場での医療活動についてははより警察、消防、そし

消防・警察と現場での連携強化のために~「MCLS標準コース」受講報告~

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どうも集中治療科・救急科のレジデントの内海です。 今回は平成29年2月4日に当院(前橋赤十字病院)で開催された第9回 MCLS標準 コースに参加しました。 まず MCLS とは Mass Casualty Life support の略称で。。。。。といってもなんのことやら??と思う人が多いと思うので、要は災害時の多数傷病者への対応を学ぶことを目的としたコースと考えてもらえばいいかなーと思います! 今回のコースの対象のメインは消防や警察職員でしたが、災害現場医療に興味のある医療従事者ならば参加可能とのことで、当日も8~9割は消防の方で、医師や看護師が数名いるような状況でした。 内容としては災害時の対応に関する座学とグループに分かれての机上訓練と非常に濃いものでした。 机上訓練は、実際の災害を想定し、座学をふまえてどのように現場活動を行うのか(例えば総本部や救護所の配置や道路の制限など)をディスカッションするというもので、和気あいあい相談しながら、行うことができ非常に楽しかったです。また机上訓練の中には傷病者のトリアージに関しても含まれており、災害発生から傷病者を医療機関に搬送するまでの一連の対応を学ぶことができ、 CSCATTT の全てが完遂できて始めて、災害と戦えることを実感することができました。 今後もドクターヘリやカーの現場で、消防や警察の方とも連携することが多く、共通の言語や思考をもつことで、 preventable death を少しでも減らせるよう、今回学んだことを少しでも生かせるよう、今後とも精進していきたいと思いました。 

“わかりやすい理論で学ぶ急性血液浄化”~藤田保健衛生大学 西田修先生ご講演~

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集中治療科・救急科の小倉です。 先日「第 102 回地域連携学術講演会」が当院博愛館で行われ、はるばる愛知県の藤田衛生保健大学の西田修先生におこしいただき、急性血液浄化について御講演賜りました。 藤田保健衛生大学 麻酔・侵襲制御医学講座 教授 西田 修 先生 当科からは小倉が「長期管理 Awake & Non-Intubated ECMO を行ったリウマチ関連間質性肺炎の症例」について発表させていただきました。 ECMO 治療は当科でも盛んに行われていますが、実は藤田衛生保健大学 ICU でも同様に ECMO 治療が積極的に展開されており、経験数の多い施設の者同士、有意義な議論ができました。 つづいて西田教授から急性血液浄化について御講演を賜りました。 ☆特別講演「わかりやすい理論で学ぶ急性血液浄化の基礎と応用」 非常にわかりやすく勉強になる内容でした。 基礎的なところから、かなり突っ込んだ Advanced な内容まで、急性期血液浄化の広範囲にわたって御講演賜り、日頃なにげなく行なわれている血液浄化を見直す良いきっかけになったと思います。 当科のプロトコールも、さっそく見直そうと思っております。 講演後の懇談会では、さらに突っ込んだお話をうかがいました。 講演では話しきれなかった AKI の病態生理・治療の話ですとか、 AKI の際に使うべき薬剤や、 AKI 発症時の水分管理等々。御講演では限られた時間の中でたくさんの内容をお話いただきましたが、懇談会では、 AKI について熱く深く語ってくださり、ひとりの「研究者」、そして「 Intensivist というの職人」という御顔も拝見させていただきました。実に面白かった! そんなこんなで懇談会もあっという間に時間が過ぎてしまいました。 群馬という地に来ていただき、本当に貴重な時間をありがとうございました。 西田教授から教えていただいたことを今後の日常診療に活かしていきたいとおもいます。

小児集中治療の新たな学びのために。~国立成育医療研究センターPICUでの短期研修~

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藤塚です。 年始に London から一時帰国しました。時差ぼけの中、久しぶりの日本を味わい、前橋日赤の忙しさを感じつつ、今回、小児集中治療の改善と新たなものを学ぶべく、国立成育医療研究センターの集中治療部での短期研修をして参りました。   夜になると病院の敷地内では、ライトアップされた心和むスペースがありました PICU ( Pediatric Intensive Care Unit )は、小児専門の集中治療室です。 小児患者さんは、成人と違い発達段階にあるため、解剖学的(体の構造)にも、生理学的(体の機能)にも、治療上、注意すべき点があります。また、体の大きさも異なるため、使える器具が異なっています。 そんなノウハウをさらに磨き学ぶべく PCIU にお邪魔して、短期間でありますが多くのこと を学ばせていただきました。     より良い医療を提供できるよう、少しでも今回の研修を生かし当院・群馬県の医療の力になれればと思います。 短い期間でしたが研修を受け入れてくださった、成育医療センターの集中治療部の皆さん、本当にどうもありがとうございました。     次は再度イギリスへ。呼吸循環器・移植センターである Cambridg の Papworth Hsopital に行ってまいります。 留守の間、当科の仲間たち・スタッフの皆さん、本当にどうもありがとう・宜しくお願いします!

『46th SCCM 2017 in Honolulu』に参加しました!

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お世話になっております。今年度前橋赤十字病院で研修させていただいている名古屋大学の錦見です。 今回病院のご好意によりハワイのホノルルで開催された SCCM (Society of Critical Care Medicine) annual congress 2017 に劉くんと参加させていただいたのでご報告します。 学会は 1/20-24 でしたが自分たちは 1/22-25 まで参加しました。 日本の学会に比べて開始時間が早く面白そうな講演は朝の 7 時半からに集中している印象でした。 自分たちの興味のせいかもしれませんが、 ECMO や敗血症がホットな話題になっていた印象でした。 海外での自分たちは snapshot presentation という発表形式でやらしていただきましたが、会場自体は大きな会場にいくつかの最大 15 人くらい入れる小さなブースがあり、 4 分間のプレゼンテーションというものでした。形式は日本の集中治療学会のデジタルポスター発表に近い形式でしたが、質問はばんばん飛んできました。 正式な発表は初めていということでとっても緊張しましたが、やはり英語能力は重要だなと痛感させられました。英語の質問が一つ理解できなくて座長をじっと見つめていたら代わりに答えてくれました。泣きそうになりました。 でもハワイはご飯も美味しくて景色も綺麗で楽しかったです。本日からさぼっていた英会話の勉強を再開です。