2014年5月31日土曜日

『日赤市民健康フォーラム』のご案内。

5月の下旬になって急に30度を超える日が続いています。体調不良を訴えて救急外来を受診する患者さんも増えています。まだ体は夏本番モードになっていないと思いますので、日中の屋外での重労働や農作業などはできるだけ避けて熱中症に気を付けてお過ごしください、
 
明日(6月1日)は『第11回日赤市民健康フォーラム』の開催日です。
前橋市総合福祉会館にて13時からの予定です。今年のテーマは「みんなで治そう 心臓と血管の病気」です。昔は寒い時期に多い心血管疾患でしたが、最近は夏の暑さに伴ってこの病気の発症が増えています。今年の夏を健康的に過ごすために、お時間のある方はぜひ足をお運びください。
尚、11時からは健康相談、栄養相談、服薬相談、そして先着70名様に血管年齢測定を行う予定です。
 

2014年5月30日金曜日

多くのご協力を頂いています。~ドクターヘリ運休に伴う補完~

5月25日12時15分から始まっている群馬県ドクターヘリの運休ですが、今日の昼で120時間を経過しました。
本日昼の時点で12件の要請を頂いており、3件を群馬県防災ヘリドクターヘリ的運用で対応し、1件を高崎ドクターカー、1件を長野県東部(佐久)ドクターヘリ(消防応援協定&長野県ドクターヘリ運航要領に基づく)に対応していただきました。


群馬県ドクターヘリの補完として、『群馬県防災ヘリドクターヘリ的運用(群馬県防災航空隊)』、『栃木県ドクターヘリ広域連携(獨協医科大学病院)』に加えて、昨日よりドクターヘリ補完事業で冬期間運行していた 『前橋ドクターカー試行事業(前橋市消防局)』を運休予定の6月8日まで運用することとなりました。
また『高崎ドクターカー(高崎総合医療センター)』、『足利ドクターカー(足利赤十字病院)』、『長野県東部(佐久)ドクターヘリ(佐久総合病院佐久医療センター)』にご協力をおねがいさせていただきました。さらに県内大学病院・救命救急センター、県内・近隣各消防本部にも状況報告をさせていただきました。

どの機関からも「お互い様だから気にしないで大丈夫ですよ!」とやさしいお言葉を頂きました。本当にありがとうございます。1日でも早い復旧ができることを祈るのみです。


2週間ごとに当科へ病院実習に来ている学生さんですが、今回のグループは
1度もドクターヘリが見られない可能性が高いです。本当に申し訳ありません。
ということで今回はこの3年間で初めて防災ヘリをバックに“ハイ、チーズ!”


2014年5月29日木曜日

【ご報告】群馬県ドクターヘリの運休について。

平素より皆様方には日々の救急活動へのご理解とご協力のほど心より感謝しております。特にドクターヘリの活動への皆様のご声援にはスタッフ一同たくさんの勇気を頂いております。
すでに一部の読者の方々より「最近ドクターヘリの音が聞こえない、姿が見えない」などの声を頂いており、「群馬県ドクターヘリの運休」に関して昨夕群馬県から正式なプレスリリースがありましたので本ブログでも状況を説明させていただきます。


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ドクターヘリの運休について
 
平成26年5月28日 群馬県健康福祉部医務課災害医療係

前橋赤十字病院を基地病院として運航している群馬県ドクターヘリについて、機体の不具合のため、平成26年6月8日(日)まで運休となる見込みです。
県では、防災ヘリのドクターヘリ的運用や栃木県ドクターヘリとの連携により、ドクターヘリ運休の影響を最小限とする措置を講じています。
1. 状況
(1)5月25日正午頃、ドクターヘリの機体に不具合が発生したため、運航を休止し、28日現在も運休が続いています。
(2)本日(28日)、運航会社から以下のとおり説明があり、6月8日まで運休となる見込みであることが分かりました。
①機体不具合の原因は、マスト(プロペラと機体の接合部)内部のセンサーの故障であり、センサー機器交換のため機体復旧は6月12日以降となること。
②運航会社が保有する代替機3機すべてが定期検査中であるため、6月8日まで代替機を用意できないこと。(同型機を所有するメーカー及び同型機で運航する他社に機体の貸与を依頼したが、現時点では機体の調整がつかないこと。)
③引き続きあらゆる手段を尽くして1日でも早く運航再開できるようにすること。
2. 県の対応
(1)防災ヘリのドクターヘリ的運用で対応(5月25日から)
(2)栃木県との広域連携協定対象地域(東毛地域)については、栃木県ドクターヘリで対応(5月26日から)
 

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基地病院としても1日も早い機体確保を願うとともに、当院の受け入れ態勢の強化、隣県の医療機関を含めて関係各機関へご協力のお願いしています。尚、各機関からはこころよくサポートしていただけるお返事をいただき心より感謝しております。
 



このような長期離脱は日本のドクターヘリの歴史でもおそらく初めてだと思います。多くの方々にご迷惑をおかけしていることを心よりお詫び申し上げます。
また復帰のめどが立ちましたら、県からのプレスリリースに引き続いて本ブログでもご報告させていただきます。

2014年5月27日火曜日

お詫び・・・2013年度群馬県ドクターヘリの実績の訂正があります。

鈴木先生、菊川先生がパリから凱旋帰国し、小倉先生はただいまフランクフルトからの帰途についているところです。各先生にはEURO-ELSOとECTESの様子を、ヨーロッパの風を情緒とともに報告していただきます。お楽しみに!


群馬県ドクターヘリの2013年度の実績をブログやホームページで報告させていただいてから約1か月半たちましたが、ここにきて実績に訂正があることが判明しました。
2013年12月の未出動件数が31件ではなく32件であったため、昨年度の総要請数が1137件から1138件に訂正されます。
たった1件ですが、全国で統計を統一してまとめていることであり、間もなく全国集計が出される間際の訂正であったことを関係各機関の皆様にお詫び申し上げます。

今回の訂正に合わせて、日本航空医療学会事務局に早急に訂正した実績を提出させていただき、また群馬県ドクターヘリホームページ内の実績も訂正しました。

http://www.gunma-redcross-icuqq.com/dr-heri/content05.html
 
 

2014年5月26日月曜日

めったにない光景!(各科・各病棟のご協力に感謝)

町田です。

実は週末にICU内で工事がありました。
壁を取っ払う工事でした!
工事の影響で先週末からICUを減床して対応させていただいたため、一般市民の皆さんや関係各機関の方々には少なからずともご迷惑をおかけしたと思います。心よりお詫び申し上げます。

尚、かなり前から通知していたこともあり、各科で大手術の日程を調整していただいたり、各病棟で患者さんを積極的に受け入れていただいたりなど、皆様のご協力に心より感謝いたします。


こんなにがら~んとしたICUははじめて見たかもしれません!?めったにない光景です!!
もちろん今朝から通常通りの運用を再開しています。

2014年5月25日日曜日

群馬ヘリポート懇親会!

町田です。

群馬県ドクターヘリの基地病院は前橋赤十字病院ですが、強風吹き荒れる上州の地に屋上ヘリポートという決して良い環境ではありません。格納庫もなく給油施設もないことともあり、夜間や悪天候時の駐機、さらに給油はすべて近隣にある『群馬ヘリポート』で行っています。

☆群馬ヘリポート ⇒ http://www.gunma-heli.com/
 
 
群馬ヘリポートはもともと群馬県警航空隊と群馬県防災航空隊の基地があり、群馬ヘリポートで待機中はいつも顔を合わせては様々な交流を行っています。
 
先週末群馬ヘリポートを管理している日本空港コンサルタンツの主催で『群馬ヘリポート懇親会』が開催されました。県警航空隊、防災航空隊、防災ヘリを運航する東邦航空、ドクターヘリを運航する朝日航洋、ドクターヘリと格納庫を一緒にしているオールニッポンヘリコプター、赤十字飛行隊、そしてすべてのヘリに燃料を提供していただくぐんま自動車燃料販売が集まりました。当院からは中野センター長、中村先生、そして町田が参加させていただきました。
 
全員が「国民・県民の命のため」という思いが強く、懇親会の和気あいあいとした雰囲気の中でも、各機関のヘリ同士の連携・協働などの話で盛り上がりました。また2月の大雪の際の各ヘリの活躍のお話、さらには「初めて当院屋上ヘリポートに着陸したのは実は県警ヘリだった」という驚きのお話もきくことができました。

隊長のボケと突込みが激しかった防災航空隊の紹介シーンです。
このような顔の見える関係がさらなる連携をより一層深めていきます!


実際には懇親会だけではなく、中野センター長を議長とした『ドクターヘリ・県警ヘリ・防災ヘリ連携ワーキンググループ会議』が先日当院で開催されました。
すでに3機関のヘリ間での連携活動は行われていますが、現在のルールではなかなかうまくいかないことや不都合があったことがあり、あらためてより現実的でかつより連携がスムーズにできるようなものにしていこうと考えています。
6月12日には群馬県ヘリコプター合同勉強会も予定されており、防災ヘリ、県警ヘリ、ドクターヘリ、赤十字飛行隊、陸上自衛隊第12旅団の群馬県の空の仲間が集合して、今後のより良い連携を模索していく予定です。『平時の救急医療から連携ができていなければ、災害時に急に連携するのは困難である』という過去の偉人の言葉を肝に銘じて、日々の活動・連携を考えていかなくてはいけません。

2014年5月24日土曜日

英語力・・・やっぱり大事です!

町田です。

ただいま花の都パリで開催されている『EURO-ELSO』に鈴木先生、菊川先生、小倉先生、そしてICUの栗原看護師が参加しています。当院のECMOプロジェクトにおける経過や成果を英語でプレゼンテーションしてきます。ちなみに小倉先生はそのままフランクフルトに移動して欧州外傷学会での発表を控えています。
EURO-ELSO、欧州外傷学会については帰国後に本ブログでも報告する予定です。


先日、当院に北京にある中日友好医院の集中治療科、救急科の医師が見学にいらしました。重症医学科の吴先生、急診科のグ先生です。
約1時間半の間だけでしたが、当院の説明や当科のローテーション制度などの説明を行ったほかに、中国と日本の消防本部の仕組みの違い(日本は消防も救急も119、中国は救急が120&消防が119)などの話題でも大いに盛り上がりました。
最後は風速40ノットを超えていた屋上ヘリポートで、群馬の美しい山の景色をバックに記念写真を撮りました。
左端が吴先生、右端がグ先生です。

吴先生、グ先生ともに英語がとても堪能でしたが、案内する僕の英語が拙いばかりに満足していただけてかどうかが気がかりです。しかし一緒に回った当院総務課の事務員の英語力に助けていただきました。
時代は国際化の波が押し寄せているとともに世界へ自分たちの活動をアピールするにあたって、やはり英語力の大切さを痛感しました。国際学会で発表する4名には現地でぜひ頑張っていただきたいと思います!

2014年5月22日木曜日

ブログ『70万ヒット』、ありがとうございます!

先日本ブログ「高度救命救急センタースタッフブログ」が『70万ヒット』を達成しました。
ブログ『70万ヒット』、ありがとうございます!

つたない文章の日々の更新ですが、多くの方にご愛読いただいていることに心より感謝いたします。
これからも皆様に様々な情報提供ができるように継続していこうと思います。これからもよろしくおねがいいたします。

また本ブログとリンクしている「前橋赤十字病院高度救命救急センターファンページ」も『500いいね!』をいただきました。ありがとうございます。
https://www.facebook.com/gunma.redcross.icuqq?fref=ts

2014年5月21日水曜日

『スピード』、『コミュニケーション』、『オールぐんま』~群馬県ドクターヘリ症例検討会~

5月20日に当院において『平成26年度第1回群馬県ドクターヘリ症例検討会』が開催されました。

運航開始当時より行われている本会も19回目を迎え、症例検討の内容も傷病者の病態や現場活動の内容だけではなく、通信指令課の判断、重複要請時の対応、さらにキャンセルの判断など、内容もより高度になってきました。
昨日も消防関係者、県庁関係者、そして搬送先病院の方々など多くの方に参加いただき、活発なご意見を頂きディスカッションもいつも以上に盛り上がったように感じます。
 
 
☆平成26年度第1回(通算19回)群馬県ドクターヘリ症例検討会☆

①平成25年度実績報告

平成25年度も要請・出動数とも前年度より増加しています。
しかしここ5ヶ月は前年度比でほぼ横ばい~減少となっています。
現在の要請・出動数が当県の妥当な数なのか少ないのか多いのかを検証していきます。

消防覚知からドクターヘリ要請までの県全体の平均時間は30分を切るようになりました!
しかし病着まではまだ60分を超えています。
着陸してから傷病者接触までの時間短縮、よりスピーディーな診療が必要です。


②症例検討

・覚知要請すべき複数傷病者事案
キーワード方式を採用していないくてもやはり重症患者発生を示唆する言葉を意識して!
各消防本部ごとに各地域に合わせた危険性をピックアップしておく。
 
・全事案に向けて出動中に次事案の要請が入り、フライトドクター判断で次要請に対応した事案
同時要請の際の判断する要素が時と場合により変化することがある。
目の前に患者さんがいる救急隊とのコミュニケーションをつねに意識して活動を!
 
・外傷と熱傷の混在した症例
熱傷傷病者は搬送先病院が3次病院に限られてくる。
現場での救急隊が処置を行うか困ったときは積極的にドクターヘリに投げかけを!
 
・高崎ドクターからからドクターヘリに引き継いだ周産期のCPA症例
ドクターヘリが着陸した後のコミュニケーション手段は?あえて着陸しないこともあり!
ドクターカーとドクターヘリのより有効な共存を考えていく必要がある。
 
・RPの安全確保に時間を要した事案
ランデブーポイントはまだまだ足りないのでもっと増やす必要がある。
一番近い場所という考え方から、最も早く傷病者に接触できる場所という考え方へ!
担当したフライトドクターから状況説明や医学的アドバイスを行いました。
 
 
③特別講演
桐生市消防本部『ドクターヘリ要請とキャンセルについて』
 
桐生市消防本部警防課よりドクターヘリでキャンセルになった症例について、そのキャンセルが本当に妥当であったか、搬送先病院や活動した隊員へのアンケートをもとに報告していただきました。
実際に「キャンセルの中に重症例があった」、「キャンセル理由が不適当であった」など、なかなか負の部分を報告することは勇気がいることだと思いますが、運航当初より高いレベルで活動していただいている消防本部からの報告に会場にいた参加者もとても真剣に聞いていました。
ドクターヘリが医療ヘリであることより、キャンセルについてもしっかり根拠を示せるようになるとアンダートリアージが減るとおもわれます。(もちろん医療側が根拠を求めすぎてキャンセルのハードルを上げないように配慮することも必要です。)
 
 
 
群馬県ドクターヘリは関係機関のご協力のおかげで件数は年々伸びてきています。そしてようやくですが少しずつ活動時間も短くなってきています。昨年の日本航空医療学会で発表させていただきましたが、消防覚知から傷病者接触が早いほど生存率が高くなっている成績も出ています。そこで今回の症例検討会では、さらに時間を意識した活動をテーマに挙げました。まさに『スピード』です。
そのスピードを得るためにはスムーズな連携が必要です。そのためには消防と医療の『コミュニケーション』をもっと密にして、それが消防の管轄やメディカルコントロール協議会の枠は関係なく、『オールぐんま』で挑むことで最終的に群馬県どこにいてもレベルの高い救急医療を提供できるための方法だと考えています。
昨日の症例検討会では、この『スピード』、 『コミュニケーション』、『オールぐんま』という言葉が、発表の中にもフロアからの発言に中にもたくさん飛び交っていました。少なくとも症例検討会の会場内は一体感にあふれていました!
 
先日の基地病院スタッフ会議で提案した「消防覚知から傷病者接触まで30分以内(30分ルール)』『消防覚知から決定的治療開始まで60分以内(60分ルール)」を、ドクターヘリだけではなく県全体の救急医療システムの中で達成できる日を目指して行こうと思います。


2014年5月19日月曜日

ECMOプロジェクト!~日本医科大学 竹田晋浩先生ご講演~

鈴木です。

513日、当院で62回地域連携学術講演会が開催されました。
今回は日本医科大学付属病院 集中治療室 准教授の竹田晋浩先生をお招きし、「ECMO」について御講演いただきました。

ご講演中の竹田先生です。
 
ECMOって何?」 という方はこちらへ
 
竹田先生は当施設も参加している日本呼吸療法医学会・日本集中治療医学会ECMOプロジェクトのリーダーで、日本における重症呼吸不全に対するECMO治療の改革に取り組まれていらっしゃいます。世界No.1 ECMOセンターであるスウェーデンのカロリンスカ大学のECMO管理方法を日本に持ち込まれたのも竹田先生です。
 
今回の講演では「ARDSの治療戦略〜ECMO戦略を中心に」というタイトルでECMOについて具体的な症例をまじえて教えて頂きました。
 
講演ではECMO適応患者の集約化についてのお話もありました。現在われわれが取り組んでいる「群馬県内のECMO適応患者の集約化」は方向性として間違っていないと勇気づけられました。
当施設も参加中のECMOプロジェクト!
「群馬県内のECMO適応患者の集約化」については、こちらへ
 
 
院内院外から多くの方々にご参加いただき、用意してあったお弁当がなくなって急遽、追加注文するほどの大盛況でした。

講演会会場は超満員でした。

 
 
講演会のあとには竹田先生を囲んで懇親会を開催しました。いろいろなお話を伺うことができ大変刺激になりました。
お忙しい中、夜遅くまでお付き合いいただきありがとうございました。
懇親会にて竹田先生(前列左)とともに・・・
 
今回も非常に有意義な地域連携学術講演会でした。
講演会にご協力いただいた関係者の方々、ありがとうございました。
 
 
 
 
 

 

2014年5月18日日曜日

今年度もしっかり連携しています!~北関東広域連携+アルファ~

2013年度も北関東3県で約3000件弱のドクターヘリの要請がありました。
救命救急センターは、茨城県約300万人に対して5病院、栃木県約200万人に対して5病院、群馬県約200万人に対して3病院しかないため、ドクターヘリは『空飛ぶ救急治療室』としてのニーズが高いように感じます。
北関東3県(茨城県、栃木県、群馬県)ドクターヘリの要請数(上段)、出動数(下段)


ドクターヘリにおける北関東広域連携が始まって間もなく3年になります。
昨年度も茨城県、栃木県、群馬県の3県合わせて約40件の県境を越えた連携が行われました。


今年度もすでに先月に群馬県での重複要請事案に対して栃木県ドクターヘリに出動(最終的には離陸後キャンセル)していただきました。そして群馬県も今日栃木県のお手伝いに行くことがありました。もちろん普段の活動と同じように栃木県の消防本部、病院と連携して活動できました。
今年はすでに長野県ドクターヘリ(佐久)にも応援をいただいております。埼玉県との連携の話も出てきているようです。


空から見ると県境は書いてありません。最終的には『全国どこでもその時一番早く駆け付けられるヘリが出動する』ようになるとよいですね!

2014年5月17日土曜日

研修医時代にお世話になった看護師さんとの再会!

町田です。
 
とにかくここ数日間も強風でした。もう5月も半ばを過ぎたのに冬のような強い北風が吹きつけています。
上の写真で遠く榛名山のふもとが茶色っぽく煙っているのがわかるでしょうか?強風により飛ばされている砂です。下の写真では、この3日間屋上ヘリポートの最大瞬間風速が50ノット(25メートル)を超えています。昨日は強風の中でも時々爆弾のような風の塊が吹きつけることがあり午後は運休でした。そして今日も強風でしたが、ある程度一定の速さで風が流れ続けていたので運休ではありませんでした。同じ強風でもいろいろあるのですね。



僕が初期研修医の時は、今の新臨床研修医制度ではなく卒業してすぐに各専門科の扉をたたいて入局するような形でした。とにかく1年上の先輩に引っ付きまわって、あらゆることを学ぼうとしました。患者さんの診療の仕方、検査のオーダーの仕方、カンファレンスや回診の準備の仕方など、とにかくその先輩にあらゆることを教えていただいた記憶があります。もちろん同じ医局の諸先輩方、同じ病棟で働いていた他科の先輩方にもいろいろなことを教えていただき、自分が医師として続けるための心構えをばっちり叩き込まれた時期でした。

もちろん医師の仕事は医師の先輩から学んだり自分で勉強して覚えていかなくてはいけないのですが、それと同じくらいに自分の中では看護師の方に多くのことを教えていただいた印象があります。
今みたいに手取り足取り教えていただけない時代は、何とか先輩から技を盗もうとしていましたがそのような技量と知識がなくて途方暮れていた時に、いつもこっそりと先輩の技を教えてくれたり、点滴の処方、検査のオーダーなどのやり方をやさしく教えていただきました。またICUで月の半分以上は泊まっていた日々がありましたが、なかなか自分の管理がうまくいかないとき、つかれてやる気が起きない時に、指導医との間にうまく入ってフォローしていただいたりなど、本当にたすけていただいた記憶ばかりです。

なぜ急にこんな話題かというと、先日当院に入院中の患者さんのお見舞いにやってきたご家族の中に、大学病院時代に一番時間を長く過ごした集中治療室の看護師さんがいらっしゃいました。また、ドクターヘリの重複要請でセカンドドクターで出動し現場の直近の救命救急センターに搬送した時に、救急外来で待っていてくれた看護師さんも大学病院の救急外来でお世話になった看護師さんでした。急に研修医時代に記憶が遡り、お世話になったスタッフの皆さんの顔が頭の中を駆け巡りました。
研修医時代にその当時の教授から「患者さんからしっかり教えてもらいなさい!」というお言葉を頂きました。ちょっとした相談事でも内線電話だけで済ますのではなくできるだけ自分の足でベッドサイドに行こうと努力はしましたが、外来や手術などでなかなかベッドサイドの足を運べない時はいつも患者さんのそばにいる看護師の話をきちんと聞くようにしました。看護師だけではなく診療支援部門の技師さんなどあらゆるスタッフの声に耳を傾けることで、最終的に診療方針を決断するプレッシャーに負けずに日々を過ごせたような気がします。

いま自分がきちんと周囲のスタッフの皆さん、他機関の方々とのコミュニケーションがきちんとできているか、改めて自分の行動、言動を見つめ直そうと思います。


久しぶりに会った看護師さんに、「昔と性格は全然変わってないね~!」と言われたのが、なんだかうれしくもあり照れくさくも感じたここ数日でした。

2014年5月16日金曜日

2か月に1度の話し合い!~『群馬県ドクターヘリ基地病院スタッフ会議』~


群馬県ドクターヘリでは待機終了時にフライトドクター・ナース、機長、整備士、CSでその日の活動の振り返りを行う「デブリーフィング」を行っています。これは運航開始時から毎日行っていることです。
さらに昨年度から2か月に1度のペースで『群馬県ドクターヘリ基地病院スタッフ会議』を行っています。この会議では当院でドクターヘリ業務に直接かかわるスタッフが集まり、報告、検討事項、そして毎回必ず「安全」をテーマにした題材をとりあげています。

本日は今年度第1回目の会議が行われました。
報告事項として、2014年度のスタッフ体制、2013年度の実績、他病院に搬送した際の紹介状の扱い、イベント・訓練の報告などがありました。
検討事項としては、毎回必ず資器材の見直しを行ったり、ECMOプロジェクトに関わる転院搬送の件でみんなで意見を出しあいました。
最後に 『コミュニケーションエラー』を題材にして、より安全・スムーズな活動ができるための対策をみんなで考えました。

群馬県ドクターヘリチームのメーリングリストもありますが、直接顔を合わせてドクター・ナース・事務そして運航会社で同じ目標のためにより良い活動を行うための大切な会議になっています。

2014年5月14日水曜日

広域医療搬送受入訓練を行いました。(その2)~『ヘリにかかわる問題!』~

町田です。

昨日に引き続き5月12日に相馬原駐屯地で行われた『広域医療搬送受入訓練』に関する話です。
本訓練の想定は首都直下地震で、『立川駐屯地から自衛隊の大型ヘリで相馬原駐屯地に搬送されてきた重症患者さんを、県内各医療機関に救急車やヘリを使用して分散搬送する』というミッションでした。
今回は僕は自衛隊大型ヘリ(CH-47)で搬送されSCUに収容されて重症患者さんに対して、「患者さんの病態から搬送先と搬送手段を調整する」という部門の任務を担当しました。

特に重症かつ緊急性の高い病態の患者さんを搬送するのにドクターヘリや防災ヘリをオーダーする機会がありました。今回の訓練では実際にドクターヘリも防災ヘリも相馬原駐屯地内の飛行場に飛んできてくれましたが、実際にやってみて気が付くことがたくさんありました。
相馬原駐屯地内の飛行場の管制塔と格納庫です。
管制塔とSCUのコミュニケーションについても検証が必要です。必ず次回に!

まずは自衛隊関係者がドクターヘリがエンジンカットができること、そしてすぐにエンジンスタートができることを知らなかった・・・逆に言うと今回の訓練で知っていただけたことが大切になります。
ローターが回っているか回っていないかで、ヘリを降ろすスポットが大きく変わるからです。ローターが回りっぱなしのヘリをSCUの近くに降ろすことは、風や騒音の影響で非常にSCU運営が難しくなります。しかし、SCUから遠いと患者さんのエプロン内の移動距離が長くなり、その分人手や時間がかかります。もちろん患者搬送するスタッフがなれていなければ危険性も高まります。
またローターを回しっぱなしのCH-47の近くに防災ヘリやドクターヘリが降りることもリスクが高いことが考えられ、患者さんを降ろした後の自衛隊ヘリの待機場所なども検討しなくてはいけません。
国の計画では飛行場内の患者さんの搬送は県職員が担当することになっています。
災害発生時にここに多くの県職員を集められのか?安全確保はなされるのか?検討が必要です。

今回は防災ヘリとドクターヘリがほぼ同時に相馬原駐屯地に飛来したこと、CH-47のローターが回っていることなどから、自衛隊関係者、ヘリ運航クルー、そしてSCUスタッフが様々なリスクを考えることができました。この経験からある程度の着陸スポット、駐機場所の事前調整を含めた検討ができそうです。


各ヘリの位置関係も十分考慮して活動しないといけないですね。

防災ヘリ、県警ヘリ、自衛隊第12旅団、赤十字飛行隊、ドクターヘリのメンバーが集まって定期的に開催されている『群馬県ヘリコプター合同勉強会』を来月に行う予定ですが、今回の訓練のことも話題に挙げて大いにディスカッションしようと思います。

東日本大震災の患者搬送で大変お世話になったものと同じ機種のヘリが飛来していました。
陸上自衛隊第12旅団のご厚意で、「災害時に何かの役にたつように」と今回の訓練参加者に
視察をさせていただきました。自衛隊の方々がとても親切に質問に答えてくださいました。
東日本大震災では真っ暗闇の中での活動で、この写真に写っている燃料タンクがここまで低いものだと
気が付く余裕もありませんでした。このようなことを知っているだけでも活動の安全性が高まりますね。
 
*昨日も記載しましたが、本ブログに掲載されている写真はすべて陸上自衛隊第12旅団の許可を頂いて撮影したものです。

2014年5月13日火曜日

広域医療搬送受入訓練を行いました。(その1)~『実際に確認してみる!』~

町田です。

今日は群馬県榛東村にある陸上自衛隊相馬原駐屯地において、『広域医療搬送受入訓練』を行いました。実は2月17日に行う予定でしたが、100年以上ぶりの大雪の影響で延期になっていましたが、関係者の努力のおかげで新年度早々に行うことができました。
広域災害時に相馬原駐屯地にSCUを設置するための
資器材を群馬県に購入していただきました。

そもそも『広域医療搬送』とはなんでしょうか?
広域災害が起こり被災地で多数発生した重症患者に対して、被災地内の病院機能が破綻した地域から被災地外の病院機能が保たれている地域に搬送することで、災害時の広域医療搬送を行うかどうかの決定は国が行います。被災地内から被災地外へ患者を搬送する手段は自衛隊の機体で、被災地内の重症患者さんを集めて自衛隊機に乗せるユニット、自衛隊機で搬送され被災地外に到着するユニットであるSCU(Staging Care Unit)が設置されます。
今回は首都直下地震が起こり、立川の被災地内SCUから重症患者が相馬原駐屯地に搬送されるためにここにSCU設置する予定で訓練が行われました。ちなみに被災地外のSCUでは、最終的に搬送されてきた重症患者さんを決定的治療を行う近隣の医療機関に搬送するための病院選定、搬送手段の調整が必要になります。
都内の重症患者さんが立川駐屯地に集まり、自衛隊機で相馬原駐屯地に運ばれ、
最終的に群馬県内の医療機関に県の救急車やヘリで搬送されていきます。


今回の訓練の目的は3つありました。
①SCUのために群馬県が購入した資器材で実際にSCUを立ち上げてみる。
②机上で話し合った各機関の連携が実際にうまくいくのか確認する。
③域内搬送手段の運行動態監視システムの有効性を確認する。

①に関しては、当初の計画のベッドの配置では不具合が多くベッド配置を変更したり、救急車の導線を変更したらうまく回ったなど、やはり実際にやってみて気が付くことが多くみつかりました。また、もともと風の強い群馬県でプロジェクターに映すためのスクリーンや消防本部ののぼりが風で倒れそうになったり、大型ヘリの風でホワイトボードや書類が飛ばされそうになるなど、気象条件も相当気にしないといけない事がわかりました。

②に関しては比較的連携はうまくいったように感じます。各機関の連絡手段、各ブース(SCU本部、地域医療搬送調整チーム、診療チーム)のレイアウトによって、連携のスムーズさに大きな違いが出ることを感じました。僕は地域医療搬送調整チームのリーダーを担当しましたが、SCU本部のすぐ横に配置したので本部との連携はスムーズに行うことができ、またチーム内では消防の方々と顔の見える関係がすでにで来ていたので、患者さんの搬送にかかわる輸送手段の調整もよい雰囲気で行うことができました。とはいえ、やはり無線の入らない地域があったり、連絡の件数が増えすぎてしまったりなど、まだまだ解決すべきことも多く見つかりました。
今回のSCU本部長は高橋先生でした。
地域医療搬送調整チームは渋川消防&DMATの混成チームです。
運行動態監視システムでWeathernewsの担当者も参加です。
自衛隊機から搬送されてきて患者さんを診療チームが安定化を確認し、
救急車やドクターヘリ、防災ヘリで県内の医療機関へ搬送しました。
 
③については、リアルタイムで救急車や防災ヘリ、ドクターヘリの動きがわかることで、患者搬送するための搬送手段のプランニングにとても有用でした。実際にいま救急車やヘリがどの辺を運行しているのか、患者さんが病院へ着く時間などが手にとるようにわかりました。 
ドクターヘリ、防災ヘリがそれぞれ群馬ヘリポートから相馬原駐屯地へ向かっている軌跡です。
すでに両ヘリともSCUに到着していて、さらに救急車がスタンバイしていることもわかります。

ヘリコプター2機が前橋赤十字病院に傷病者を運び、救急車は渋川総合病院に搬送しています。
ちなみに中央右横に伸びる青い線は、訓練終了直後に実出動しているドクターヘリの軌跡です。


今回実際にSCUを設置してみていろいろ良い点、改善点で目に見える形でわかりました。これは大きな収穫です。この訓練をもとに関係各機関でさらに話し合いを進めてマニュアルの改訂や次の訓練を進めていく予定です。


*尚、今回は駐屯地内での訓練でしたが、写真はすべて陸上自衛隊第12旅団の許可を頂き撮影しています。


2014年5月12日月曜日

意識改革!~スピードが命です~

町田です。

群馬は冬に“上州の空っ風”といわれる強い北風が吹きつけ、晴天でもドクターヘリが運休になることがあります。しかし、今年度は春になっても強風が吹きつけていて、5月10日までの40日間で強風による未出動が12件もあります。これも地球の環境破壊によるものなのでしょうか?


先日強風のために病院屋上ヘリポートに戻れず群馬ヘリポートで待機していたところ、ドクターヘリの要請が入りました。残念ながら強風のためドクターヘリが運休でしたが、ドクターヘリよりやや大型のヘリを使用している防災ヘリでは飛行可能とのことで、すぐに防災ヘリの格納庫へダッシュして防災ヘリドクターヘリ的運用で出動しました。


今年度からドクターヘリ要請のスイッチをいれる各消防本部通信指令課と基地病院、県庁で「通信指令課ワーキンググループ」を立ち上げて、メーリングリストで情報共有をしています。早期要請が良いのは当たり前のことですが、なぜよいのかを基地病院からは実際の成績を示して情報提供をしています。

そしてその情報交換の成果が今月に入って目に見えて現れています。5月1~10日の10日間で現場出動に関わるドクターヘリ要請は34件ありましたが、なんと『82.4%』にあたる28件が救急隊現着前要請です。先月までは現着前要請がどうしても60%を超えることがなかったので、しっかりと意識改革ができているように感じます。実際に今月だけでも早期要請でなかったら救命できなかったと思われる症例が何例もありました。
またドクターヘリが重複要請や天候の都合で出動できない時も、防災ヘリや隣県ドクターヘリへの切り替えも早くなっています。ドクターヘリが出動できず防災ヘリに切り替えても救急隊現着前に出動できることもありました。
メーリングリストでは『覚知要請率80%』、『覚知から要請まで30分以内』を合言葉(まだ一方的に言っているだけかもしれませんが・・・)にしています。


このことはドクターヘリの要請だけではなく、僕たち病院にも良い影響を与えています。病院に患者が入った瞬間から決定的治療開始までの時間に関しても、さらなる時間短縮をスタッフがさらに意識するようになっています。

重症度や緊急度の高い患者さんは「スピードが命」です。そして時間とともに質の高い医療を提供することを忘れずにさらなるレベルアップを目指していきたいです!

2014年5月10日土曜日

群馬県ドクターヘリ2014年4月度活動実績更新しました。


Web担当の伊藤です。
群馬の空っ風は3月を過ぎると落ち着きます。
しかし、今年は5月に入ってからも空っ風のような強風が続いています。 ヘリの運航状況も気になるところです。
群馬県ドクターヘリ2014年4月度活動実績を更新しました。


http://www.gunma-redcross-icuqq.com/dr-heri/content05.html
その他、高度救命救急センターのトップページ、スタッフ紹介のページ、医師募集ページもリニューアルしました。

http://www.gunma-redcross-icuqq.com/staff/index.html


http://www.gunma-redcross-icuqq.com/recruit/index.html




筆者も、群馬県ドクターヘリ運行5周年記念講演会に足を運び、日本医科大学千葉北総病院 教授 松本 尚先生(以下松本先生)の講演会を聴講しました。
「ドクターヘリがわが国にもたらしたもの、もたらすもの」という演題で、ドクターヘリの歴史から始まり、外国の運航状況や資金、わが国の現状など、一般の方へ、とてもわかりやすく説明して下さいました。
松本先生は使い古したことにこだわらず、「このほうがよい!」と思った事には果敢にチャレンジし、現状を広い視野で見つめ、次にどうすればいいかをきちんと考えていらっしゃると感じ、「新しさを追求」するチャレンジ精神に感銘しました。
 医者が診察室でどっしりかまえる時代は終わった事を感じ、松本先生のおっしゃる「攻めの医療」の意味が、はっきりとわかりました。
 
既に築かれて来た古い慣習の上で安心していては、日本の発展もないと思い、今の日本にはこういったチャレンジ精神が欠けてしまっていると感じます。
素晴らしい講演会に感謝です。



<おまけ>自ら来場者の写真撮影に買って出る町田医師

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