2011年9月30日金曜日

2011年度も上半期が終わりました・・・(群馬県ドクターヘリ9月&上半期実績速報付)

集中治療科・救急科の町田です。

あの猛暑で苦しんでいた1ヶ月前がウソのように、朝晩がすっかり涼しくなってきました。台風に振り回された9月も今日で終わりです。2011年度も上半期が終わりました。

2011年3月11日に起こった東日本大震災に関しては4月以降も日赤DMAT、日赤救護班、心のケアチーム計25チーム、のべ150名近くの病院スタッフを7月下旬までに動員しています。それ以外にも被災地からの患者さんの受入の際にはほぼ全部署の病院スタッフの大きな協力をいただきました。

当科としてはまだ混乱の続く4月初旬に新たに4名の医師が当科の仲間として一緒に働き始めました。まだまだ落ち着かないなかで最初から大きな戦力としてERでもICUでもテキパキと仕事を行ってくれて大いに助けられました。

ICUはほとんど空ベットができない状況で300名以上の患者さん入室があり、ERも特に夜間や土日祝日の待合室があふれんばかりの様子は変わりません。

ドクターヘリは要請数、出動数ともに増加傾向が続いており、さらに覚知要請やランデブーポイントの数も増えてきています。また多くの病院に患者さんを受け入れていただいております。しかしながらキャンセル率の減少や“なんでドクターヘリ呼んだの?”的な発言も聞こえてくることもあり、“オーバートリアージを恐れずに要請することでアンダートリアージがなくす”というドクターヘリの活動の理解をいただくための努力がまだまだ足りないことも痛感しました。

群馬県基幹災害医療センターとして、高度救命救急センターとして、ドクターヘリ基地病院として、下半期はさらに上半期を上回るくらいさらにがんばっていこうと思います。
“群馬県の救急医療をさらに発展させていく”ことが僕たちの役目です!たちどまっている余裕はありません。


☆群馬県ドクターヘリ上半期実績速報☆

要請:415件、未出動:99件
出動:316件
・現場出動 249件
・施設間搬送 37件
・出動後キャンセル 29件(キャンセル率 9%)
・その他 1件



台風による運休日が5日も・・・
☆群馬県ドクターヘリ8月実績速報☆

要請:73件(先月-22件)
出動:54件(先月-18件)
・現場出動 44件(うち北関東3県広域連携 1件)
・施設間搬送 6件
・出動後キャンセル 4件(キャンセル率 7%)“激減”
・その他 0件
未出動:19件
・重複要請 6件
・離陸前キャンセル 2件
・その他 11件
天気に振り回された9月でしたが、
安全第一で運航していただきました。
<要請消防本部>(群馬県内11消防あり)
要請:群馬県10消防+栃木県1消防(1~12要請/1消防)
出動:群馬県10消防+栃木県1消防(1~11出動/1消防)

<搬送先病院>
前橋赤十字病院:19名
その他の17病院(うち栃木県2病院、長野県1病院あり):34名


詳細は群馬県ドクターヘリホームページに近日中に公開予定です。http://www.gunma-redcross-icuqq.com/dr-heri/content05.html(まだ9月の実績はアップしていません・・・しばらくお待ちください。)
尚、今月も新たに10ヶ所以上のランデブーポイントを使用させていただきました。

2011年9月28日水曜日

群馬県ドクターヘリ症例検討会の報告。

9/27 15時から平成23年度第2回群馬県ドクターヘリ症例検討会が開催されました。

今回も多くの群馬県庁や消防関係者そして受け入れ病院関係者に参加いただきました。お忙しい中、どうもありがとうございました。


まずはこの1年間(平成22年9月~平成23年8月)の活動実績の報告を行いました。
・ドクターヘリ要請:739件 → 出動:583件
・キャンセル率:11.6%
・傷病者数:543名 → U-turn 45%、J-turn 55% 

続いて4例について症例検討を行いました。
・症例1:ドクターヘリ出動中でも要請を(2Drフライトで重複要請対応可能の場合あり)。
・症例2:ドクターヘリ出動中要請 &消防覚知要請の功奏例。
・症例3:消防覚知要請 &時間優先ランデブーポイント変更の功奏例。
・症例4:山間部での防災ヘリとの協働例。 

最後に今年6月以降にドクターヘリ要請数(特に消防覚知要請)が増加した多野藤岡広域消防本部通信指令課より、より有効にドクターヘリを活用するために消防内でいろいろ話し合いを行ったことについて講演を伺いました。
消防本部独自のドクターヘリ要請基準を作成し、よりドクターヘリを要請しやすい環境を整えていく活動を行っているとのことです。とても勉強になりました。


今回の症例検討会中には白熱した意見の交換がありましたが、大事なのはやはりコミュニケーションですね!全国的にドクターヘリの要請や出動数が増加している傾向がある中で、より安全にかつより質の高い活動を行えるようこれからも努力が必要です。

症例検討会後も熱い議論は続く・・・
大切なのはやはりコミュ(飲み)ニケーション!


2011年9月26日月曜日

ドクターヘリ症例検討会のご案内。

9/27(火) 15:00から、前橋赤十字病院 博愛館にて『平成23年度第2回群馬県ドクターヘリ症例検討会』が開催されます。
関係者の皆様の多くのご参加、お待ちしております。

2011年9月24日土曜日

台風一過・・・vol.2

町田です。
9月22日に続き、9月23日も群馬ヘリポートスタートでした。7,8月の雷退避のための夜間群馬ヘリポート退避が終わったはずですが、個人的に9月の当番日はすべて群馬ヘリポートスタートでした。

県北部の中学校に着陸。唯一市街地に着陸したことなかった市です。
スタッフが救急車で離れている間、スポーツ大会を中断して待っている皆さんに
ドクターヘリ見学会を行いました。ご協力ありがとうございました!

いい天気が続いていたと思ったらまたまた雨雲が・・・
現場スタッフ派遣後、再び雨に襲われました。

スタッフを乗せ群馬ヘリポートに退避・・・
向かう先には虹がきれいに光っていました。『虹がでているところに雨あり!』

“虹の出ているところに行けるかな?”という興味を振り切って、
群馬ヘリポート着陸に向けて旋回です。
虹に背中を向けると虹が追っかけてきました!

9月23日も雨のため一時ドクターヘリ運休・・・
この間、僕は防災航空隊の基地で梨をごちそうに・・・


雨がやんだので夕日を浴びながら病院へ帰還です。
その時“ヘリ要請です”とCSからの無線が・・・
もちろん向かいます!あとは時間との戦い。

目指すは赤城山!
先月に引き続き、医療スタッフを“現場ポトン”作戦です。
安全第一のためヘリは日没時間までに基地の戻る原則があるので、
日没ぎりぎりのときは現場に医療スタッフを残してヘリは先に帰還します。
ドクターヘリの最大の目的は早期治療開始であり、
この作戦で十分ドクターヘリの大きな目的を果たしています!

消防の覚知同時要請でした!
ランデブーポイント安全確保で上空待機中に再び虹が・・・
向かうところにまた雨あり。

ランデブーポイントはやはり雨・・・救急車で病院に帰還しました。
前橋に街中は雨は降っていませんでしたが、すでに外は真っ暗でした・・・
救急車内で発見したポスターです。いい語呂ですね!
以上、天気に振り回された2日間でした・・・
このようなめまぐるしい天気は気圧の谷の影響であったとのことです。
安全第一で的確な指示をしていただいた航空クルー、消防関係者に感謝いたします!

2011年9月23日金曜日

台風一過・・・vol.1

町田です。

9月22,23日の2日間を象徴する空です。
晴れ&雨、そして群馬ヘリポート退避・・・
全国で猛威を振るった台風15号は、群馬県も9月21日夕方に上空を通過していき、夜には雨が止んでいました。台風はいつも通り過ぎると、今までの雨がウソのようにピタッとやみました。翌朝は快晴!いわゆる台風一過ですね・・・大学で北海道を離れるまで台風の経験がほとんどなかった道産子の僕にはいまだに不思議な感覚です。(“たいふういっか”をたくさん台風が来る“台風一家”と思っていたくらいでした。)

9月22日,23日とドクターヘリ当番でした。台風一過の快晴でのスタートがウソのようにめまぐるしく天候が変わる2日間で、ヘリもスタッフも天候に振り回されてしまいました。
今日のブログは以下写真のみです。めまぐるしく変わる天気と、ヘリから見えた美しい光景をお楽しみください。(もちろん写真は出動時以外に撮影しています。)


9月22日朝、快晴でスタート!
前日の台風避難のため群馬ヘリポートスタート。

台風の影響で濁流の利根川。
午前中は県北部へ出動。空には雲が・・・
いろいろあってスタッフは陸送で前橋に帰還。

前橋につくと突然のゲリラ豪雨!
ドクターヘリは群馬ヘリポート待機です。

雨が上がってドクターヘリは病院に戻ってくるも今度は強風避難・・・
その後群馬ヘリポートから1件出動あり夕方病院に帰還しました!
不安定の天気のため今宵は群馬ヘリポートで夜を明かすことに・・・
続く・・・

2011年9月21日水曜日

台風襲来!


屋上ヘリポートからの視界は
かなり不良です。風も強いです。
町田です。
今日はER当番ですが、外はすごい雨風です。午前中は静かなERでしたが、雨風が強くなるとともに救急車の搬送も増えてきました。屋上ヘリポートの風速計も50ノット以上を記録しています。バケツをひっくり返したような雨も降っています。なんとか準夜の看護師さんたちは無事に職場にたどり着いたようですが、日勤さん(僕も)無事家に帰れるかどうか心配です。雨風が強い間はおとなしくしている方が賢明なようです。

先日の台風12号の爪痕が大きく残る紀伊半島や今回は特に愛知県に大きな被害を与えている今回の台風ですが、まもなく関東にたどり着くようです。大きな被害が出ないことを祈っています。また被災地に大きなダメージを残さないように早く抜けてくれることを願っています。

ちなみにこのブログの最初のタイトルは、今回と同じ“台風襲来”でした。
http://drheli-gunma.blogspot.com/2010/11/blog-post.html
その時と同じで群馬県ドクターヘリは群馬ヘリポートの格納庫内で休んでおります。でも夜には台風が通りぬけてしまい、明日は晴れるようなので、明日は朝からスタンバイします!

2011年9月20日火曜日

BLSO Course@前橋日赤

町田です。
教育・研修コースでいろいろインストラクターをさせていただいておりますが、昨日は久しぶりに受講生としてコースに参加しました。
参加したコースは『BLSO(Basic Life Support in Obstetrics) Course』です。


白と黒のストライプ(写真中央やや左)の人物は
八戸市立市民病院ERの明石先生。
おそらく世界初のドクターヘリ内で出産に立ち会った
フライトドクターです。明石先生自身も現場でのご苦労が
あってALSOやBLSOに協力されているとのことです。
先日のブログで仲村先生が紹介した“ALSO(Advanced Life Support in Obstetrics)”は医療従事者の参加スキルアップやチーム力アップを目的としたコースですが、病院前であったり病院内でも参加の先生が到着する前に参加領域以外の従事者が出産などにかかわる機会が少なくないため、このようなコースができたとのことです。
BLSOでは主に①分娩(車内分娩)②妊娠外傷③新生児蘇生などを勉強しました。まず講義があって続けてそれに関するシナリオベースの実技があり、知識の習得がとてもしやすいコースでした。またインストラクターの先生方の大変熱心な指導にいかげで、実際に肩甲難産の分娩介助の際はコースであることは分かっていてもものすごい緊張感で大汗をかいてしまいました。全体的にはとても明るい雰囲気で楽しみながら勉強ができました。





館林厚生病院松本先生(写真左)と当科鈴木先生(写真右)
の協力のもと奮闘中の雨宮先生(写真中央)。
受講生は救命士12名、看護師3名、医師4名で、当科からは鈴木先生、畠山先生、雨宮先生と僕が参加しました。実際に救急車内で出産に立ち会う機会があった救命士さんもいました。また群馬県ドクターヘリでも出産や周産期の治療が必要な事案がすでに何件かあり、救急科医も必要な知識として今回受講させていただくこととなりました。









今回のコースを主催してくださった伊藤先生(写真中央やや左上)と
肩甲難産に立ち向かう当科畠山先生(写真中央)。
防災ヘリやドクターヘリをとても有効に活用してくださる西吾妻福祉病院院長の伊藤先生が本コースを群馬で開催することに尽力を付くしていただいたとのことで、心より御礼申し上げます。また本コースのために全国から多くのインストラクターの方に集まっていただき、本当にありがとうございました。









当院の“空飛ぶ産婦人科”鈴木先生ももちろん参上です!

実は現場での出産により多く遭遇しているのが救命士さん。
車内分娩の実技の研修で、難産の分娩、新生児蘇生を見事に成し遂げた、
渋川広域消防のスーパー演技派救命士チーム!

2011年9月18日日曜日

なかなかそろわない・・・(涙)

町田です。

数日前の天気予報では今週末の群馬は雨模様でしたが、昨日は多くの小学校で開催予定の運動会が無事行われ、今日は日差しがまぶしく8月に戻ったような蒸し暑さでした。
明日からは本当に雨が続くようです。先日の台風の影響がまだまだ残っている中での雨の予報に、土砂災害などの心配があります。皆様、十分お気を付けください。

今月いっぱいで内海先生が半年間の研修を終え、東京の派遣元の病院に戻ります。もうお別れも近いので集中治療科・救急科で記念に集合写真を撮ろうという話になりました。

天気が良くて、朝のカンファレンスに一番メンバーがそろっている日を狙って“ハイ、チーズ!”
現在当科スタッフは14人、そして初期研修医が2人ローテーション中なので16人が写っているはず・・・

ですが、

なんと中野センター長がいません・・そして宮崎先生も畠山先生もいません・・・
今回は別枠でスイマセン・・・m(__)m
格好よく作ってみたのでお許しを!
勤務のローテーションや各研修会へのインストラクターの派遣などの都合でなかなか全員が集まれません(T_T)
また次の機会を狙って、常にポケットにデジカメをひそめている今日この頃です。


☆当科スタッフの紹介はこちら→http://www.gunma-redcross-icuqq.com/staff/index.html


写真右の岡田先生は、今月から当科で研修している群馬大学の後期研修医2年生です。
大学病院から3か月間、当院当科へ救急や集中治療の勉強にわざわざ来ています。
初期研修医2年生で選択研修で当科をまわっている木下先生といいコンビを組んで、
毎日集中治療室での診療に取り組んでいます!よろしくお願いします。

2011年9月16日金曜日

“大切な命のために”~小学生の自由研究~

町田です。
いつも大変お世話になっている但馬救命救急センターの9/5のブログに、栃木県の小学校5年生が作成したドクターヘリの自由研究のことが載っていました。“小学生でここまで命の大切さについて真剣に考えているなんて本当にすごいな~!”と当院スタッフでも話していたところ、先日このブログに本人からコメントをいただき、そしてなんと本人からその自由研究のコピーが届きました。

自由研究の中身はこちらからどうぞ!
http://teccmc.blogspot.com/2011/09/95.html(TECCMC's BLOG 9/5分)

この自由研究を完成させるために取材に費やした時間や努力ははかり知れないものがあります。そして必ず“命の大切さ”を訴えかけています。そして将来は救命医になって人を助けたいと!
この小学生の熱い思いにきちんと僕たちは答えられているでしょうか?社会人として生きるためには大人としてまた組織としてのルールもいろいろあるかもしれませんが、今目の前にいる重症患者を救う場面では、そのようなことは後回しにしなくてはいけないかもしれません。もちろん安全は第一ですけどね!
このような純粋な気持ちを持った多くの若い人たちが、僕たちの活動の背中を押していることを忘れずこれからももっと頑張ろうと思います。どうして今自分が救命の道を進んでいるのか、あらためて考えさせてくれた素敵な自由研究でした。

小学生がここまで考えてくれています!
大人がその希望をかなえてあげないといけないですね。

なによりも力強いエールです!
熱い思いを忘れず、これからもがんばります!

小学生の地元栃木県のフライトスタッフが、ランデブーポイントを増やすために頭を下げて回っている姿を見て、彼はポスターを作って獨協医科大学附属病院に届けたそうです。



群馬県は栃木県の隣にあり、これからも続けるという彼のドクターヘリの研究に僕たちもいろいろ協力していこうと思います。そして、群馬にもいっぱい応援してくれる若い人たちがいます。その人たちに僕たちはもっとメッセージを伝えていく必要性を感じました。

2011年9月14日水曜日

前橋市消防局との情報交換会!

町田です。
9月に入り残暑が厳しい日々が続いていて、再び熱中症の患者さんが増えています。
7,8月のころと同じように十分体調を管理してお過ごしください。


昨夜、当院基幹災害医療センターカンファレンスルームで、ドクターヘリに関する『前橋市消防局との情報交換会』を行いました。
屋上ヘリポートを離陸すると、
すぐに前橋市消防局が見えます。
群馬県ドクターヘリの基地病院である当院は前橋市の市街地にあり、前橋市消防局(いわゆる“消防本部”)も病院のすぐ近くにあります。そのような超地元消防でかつ多くの病院を抱えるところでありながら、ドクターヘリの要請数がとても多く特に現場出動の要請は群馬県内で最多です。しかも要請するタイミングも比較的早く、1分1秒でも患者さんへの治療を開始することの有効性を本当に理解していただいています。





ではなぜ情報交換会が・・・


白熱した激論が・・・いえいえ、とても友好的ですよ!
『Face to Face!』これが一番大事ですね。
出動数が多いからこそいろいろ問題点がわかります。そして近いが上での問題も発生します。
お互い目指すところは同じ“(ドクターヘリを)早期要請、(患者さんに)早期接触”ですが、消防側とヘリ側で若干の理解の違いがあったりしました。でも目指すところは同じなので、お互い顔を合わせてそこのところをうまく調整し今後の活動に生かしていうための集まりでした。

“ざっくばらんに・・・”という中野センター長の一言から始まりましたが、やはり熱い議論になりました。消防側とヘリ側とは限らず消防内でヘリスタッフ内でというディスカッションも繰り広げられていました。時計を見たらすでに2時間・・・最後は“これからもこのような会を続けていきましょう!”と笑顔での散会となりました。
お互い顔を合わせながらの会は本当に大切です。以前に桐生市消防本部通信指令課の皆さんと行った時と同様に、中身の濃い、そして充実感のあふれた情報交換会でした。

本日のフライトドクター中村先生とOJT内海先生。
さっそく前橋市消防からの要請に出動しました。
“救急隊現着前の要請”かつ“より直近への着陸許可の確認”という、
1秒でも早く患者さんに医療チームを接触させようとする活動が
ヘリが現場上空に達するほんの数分間で行われていました!


今月27日(火)に3か月に1度の『群馬県ドクターヘリ症例検討会』が開催されます。
今回は症例発表4例中3例を僕が担当することとなり、今その資料を作っています。2例は“ドクターヘリの要請が消防覚知と同時で本当に良かった!”という症例で、もう1例は前橋市消防局と群馬県ドクターヘリを悩まし続けるスポットである【赤城山山頂付近】での防災ヘリとのコラボ症例です。高崎市等広域消防局にも同様の【榛名山山頂付近】というスポットがあります。今度の症例検討会がこれらのスポットでよりスムーズな活動が出来るためのきっかけになってほしいと願っています。
また多野藤岡広域消防本部から“オリジナルのキーワード方式によるドクターヘリ要請”の発表があります。この発表は非常に興味深く楽しみにしています。

2011年9月13日火曜日

ALSO Provider Course@秋田

仲村です。

910日(土)、11日(日)と秋田大学で開催されたALSOプロバイダーコースを受講してきました。
皆さまALSOってご存知ですか?自分は当院の産婦人科兼救急医の先生よりALSOの存在を教えてもらいました。ALSOAdvanced Life Support in Obsterics略です。




マネキンのベイビーも迫真の演技です!!
医師やその他の医療プロバイダーが、周産期救急に効果的に対応できるように、知識、能力を身につけるためのコースです。米国では家庭医レジンデンシプログラムに多く導入されているようです。我々はドクターヘリ等の病院前診療およびERでお産に出くわす可能性があるのですが、経験できる症例数は少なく教科書のみの勉強では限界があると感じていました。

このようなオフザジョブトレーニングが日本に導入されているとは嬉しい限りです。インストラクターの先生方は皆さん優しくて、救急医の自分にも大変親切丁寧にご指導くださいました。また、日本の産科医療の最前線でご活躍されている先生ばかりで豪華メンバーでした。このような先生方に直接ご教示頂ける機会などないので大変貴重な経験となりました。
内容はスライドの講義と実技実習で構成されていて、マネキンでの実技が非常に楽しかったです。普段お産をとっていないのですごくイメージの湧く内容でした。




ぜひこのようなコースがもっと全国に普及し、産科医、内科医、外科医、救急医、助産師、救急隊等々で共通の言語、治療方針を認識し、実臨床でコラボすると日本の産科医療はさらに進化を遂げるだとうな、と感じました。ぜひ皆さんも機会があれば受講してみてください。インストラクターも先生方、スタッフの皆さまありがとうございました。


PS:来週は当院でBLSOALSOの病院前バージョン1日コース)が開催されます!!

2011年9月11日日曜日

東日本大震災から6か月・・・


近所の文化ホールにて・・・
東日本大震災から今日でちょうど6か月がたちました。

地震が起こった日はちょうどドクターヘリ当番で、強風退避のため病院から離れて群馬ヘリポートにいました。格納庫が崩れると思うくらいの大きな揺れがあり、その後病院とは全く連絡が取れなくなり、身動きが取れないままテレビで地震の後に発生した津波の映像をただただ見ているだけでした。何もできない自分に悔しさを覚えました。その後、実際にDMATや日赤救護班として石巻市や南相馬市に出動しましたが、目の前の現実に無力感を覚え、その時できる限りのことをするのが精一杯でした。そのような中で、被災された方々のほうが率先して励ましあいながらすでに様々な活動を始めていました。そのような姿にもっと自分たちが頑張らないという力をいただきました。





小さなことからコツコツと!

僕たちが普段の医療活動で一緒にチームを組んで活動する多くの仲間がいますが、今回の震災では患者さんのそばに最後まで付き添っていた医師・看護師、市民の安全を守るために最後まで現場に残っていた消防・自治体関係者の方々も多く被害にあわれました。
今日この節目の日にあらためて何かできることがないか考えていますが、志半ばにして命を奪われた多くの仲間たちのためにも、まずは目の前の患者さんのために全力を尽くして人の健康を守る医師としての仕事を全うしようと思います。







警察庁によると、9月10日現在で死者・行方不明者は約1万9800人。このほか不明のまま死亡届が受理され、死者・不明者に含まれない人もいるそうです。また避難生活者は47都道府県で約8万2000人おり、学校や公民館などの避難所には約6800人が生活を続けているとのことです。
今回の震災における多くの犠牲者の魂が安らかに眠られるようお祈りしているとともに、まだ避難生活を送っている皆様が1日でも早く故郷に戻れるよう願っています。
当院では各病棟ごとに展示スペースがあります。
今日患者さんのもとに向かう途中で見つけました・・・
病院スタッフ一同、願いは同じです!

2011年9月10日土曜日

防災航空隊と初の事例検討会!

中村です.
 

事の始まりは,722日前橋市六供町『登利平本店』.その日は群馬ヘリポート歓送迎会が行われていた.ようは懇親会である.群馬ヘリポート管理者をはじめとし,県警ヘリや防災航空隊の隊員,ドクターヘリのスタッフが一同に会しました.その席で,ある防災航空隊の隊員が,「ドクターヘリとコラボした事例で,本当にあの活動で良かったのか不安になるんですよ.」と本当に不安そうな顔で言っていた.
群馬県ドクターヘリは,3ヶ月に1回程度,症例検証会を開催している.期間内の症例から事例を選び,消防の活動,ドクターヘリの活動を報告し検証を行っている.当然,全症例出来るわけではない.防災ヘリとのコラボ症例が選出される事はいままでにほとんど無かった.又,コラボした際にお互いの活動を振り返る機会もなかった.
「よし,コラボした事案があったら忘れないうちに検討会を開こう」と二人の間では決まった.




そんな話のあったあと,8月のある日曜日,多数傷病者の事例が発生し,ドクターヘリ出動,防災ヘリ出動する事となった.防災ヘリにフライトドクターが搭乗し,病院に搬送した.

“忘れないうちに検討会を開こう!”と考え,98日(木),初の防災航空隊との事例検討会を開催した.
出席者は防災航空隊9名,朝日航洋(ドクターヘリ運航会社)3名,当院集中治療科・救急科医師10名,フライトナース1名,救急事務1名 計24名であった.
出動したフライトドクター,当院ERMCを行ったドクターから活動報告を行い,最後に防災航空隊副隊長および隊長から報告を行って頂いた.
当初は1時間予定であったが,議論が白熱し,終わったのは2030分過ぎであった.

しかし,かなり有意義な議論が出来た.今後も,検討会を行っていく予定である.



 

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