災害医療を支える「ロジスティクス」を学ぶ!日本災害医療ロジスティクス研修に参加しました by 水野Dr
日本災害医療ロジスティクス研修に参加しました!
岩手医科大学で毎年開催されている、3日間の「日本災害医療ロジスティクス研修」に参加してきました。
今回の研修は、災害医療を支える「ロジスティクス(活動を円滑に進めるための後方支援や調整業務)」に特化したものです。
普段は医療チームの指揮や調整を担当する機会が多いのですが、今回はそれらを支えるロジスティクスの基礎から、実践的な本部運営まで幅広く学ぶことができました。
通信も電気もない環境で、本部を立ち上げる!
研修の大きな特徴は、1泊2日の実践訓練です。
研修参加者で即席のチームを編成し、東日本大震災で被災した岩手県沿岸部へ移動。インターネットが使用できないという制約の中で、地域の保健医療福祉調整本部を立ち上げる訓練を行いました。
災害時には、普段当たり前のように使っている通信手段や電気が使えなくなることがあります。そのような環境でも医療活動を継続するためには、まず活動の基盤を整えなければなりません。
- インターネットや衛星電話による通信手段の確保
- 発電機を使用した電源の確保
- 活動拠点となるテントの設営
- 災害用トイレ「ラップポン」の使用
- 非常食や寝袋を使用した宿泊
普段の医療現場ではなかなか経験できないことばかりです。
実際に自分たちで準備し、限られた環境で活動することで、災害医療を支えるロジスティクスの重要性を実感しました。
本部を立ち上げ、情報を集め、支援につなげる
もう一つの重要なテーマは、災害時の本部運営です。
災害医療では、まずCSCA(指揮命令系統、安全、情報伝達、評価)を確立し、組織として活動できる体制を整えることが重要です。
訓練では、EMISやD24Hといった災害時の情報共有システムを活用し、病院や福祉施設、被災地域の状況を把握。その情報をもとに、活動方針の決定や物資支援、患者搬送の調整へとつなげていきました。
災害現場で医療チームが活動するためには、通信、電源、物資、移動手段など、さまざまな支援が必要です。
さらに、被災地の情報を集め、必要な支援を必要な場所へ届けるための調整も欠かせません。
こうした活動を支えるのがロジスティクスです。医療従事者が安心して活動するための、まさに災害医療の土台といえる役割です。
研修中には、Webミーティングやオンライン報告会も実施され、訓練を進行・評価するコントローラーを交えた討論も行われました。
自分たちの活動を振り返りながら、情報共有の方法や本部運営について考えることができ、非常に充実した研修となりました。
災害医療を支える、もう一つの大切な役割
今回の研修を通じて、各拠点での本部立ち上げの流れや、本部内におけるロジスティクスの役割について理解を深めることができました。
災害医療というと、現場での診療や救命活動に注目が集まりがちです。しかし、それらの活動を継続するためには、通信や物資の確保、情報収集、関係機関との調整など、多くの後方支援が必要になります。
普段のリーダー業務とは異なる視点から災害医療を学べたことは、今回の大きな収穫でした。






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