2026年度 高校教員向け救急講習会のご紹介

ブログ担当の永山です。

2026年度も、前橋市や伊勢崎市の高校で開催している、当科主催の 「救急講習会」の時期が始まりました。

■ 学校現場で起こりうる「もしも」に備えて

昨年の記事でも触れましたが、学校現場では、突然の体調不良や事故が起こることがあります。
さっきまで元気に過ごしていた生徒さんが、予想もしないタイミングで倒れてしまう。
そのような場面は、できれば起きてほしくありません。

しかし、心臓振盪を含め、スポーツ中の衝撃、熱中症、アレルギー、窒息、けいれん、低血糖など、 学校生活の中で緊急対応が必要になる可能性はゼロではありません。
だからこそ、生徒さんの一番近くにいる教職員の方々の初期対応が、とても重要になります。

■ 最初の数分間が大切です

救急の現場では、最初の数分間の対応がその後の経過を大きく左右することがあります。
もちろん、すべてを学校の先生方だけで解決する必要はありません。
大切なのは、異変に気づき、助けを呼び、救急車が到着するまでの間にできることを落ち着いて行うことです。

■ 講習会でお伝えしていること

当科の救急講習会では、例年、BLS・AEDエピペンの使い方を中心に、 熱中症窒息けいれん低血糖アナフィラキシーなど、学校現場で遭遇しうる救急対応について幅広くお話ししています。

最近では、重症低血糖に対するグルカゴン点鼻粉末剤や、 てんかん発作時に使用される薬剤、さらに アナフィラキシーに対する新しい選択肢など、 学校現場で知っておきたい薬剤の情報も増えてきました。
一部の薬剤については、一定の条件を満たした場合に、教職員等が本人に代わって使用できることが示されています。

■ 薬剤は「知っていればすぐ使える」ものではありません

ただし、こうした薬剤は「知っていれば誰でもすぐ使える」というものではありません。
事前の情報共有、医師の指示、保護者との確認、学校内での体制づくりなどが大切です。
そのため今回の講習会では、実際の学校現場で迷いやすいポイントも含めて、 できるだけ具体的にお伝えする内容にしました。

■ 先生方からの反応

講義後には、先生方からも多くの反応をいただきました。
「いざという時にどう動くかを確認できてよかった」
「AEDやエピペンは知っていたが、他の救急対応も整理できた」
という声もあり、私たちにとっても大きな学びの機会となっています。

■ 地域で命を守るために

救急対応は、医療者だけで完結するものではありません。
目の前で困っている人に気づき、声をかけ、助けを呼び、できる範囲で行動する。
その一つひとつが、命を守ることにつながります。

私たちも講習会を通して、地域の学校現場で安心して過ごせる環境づくりに、 少しでも貢献できればと考えています。

■ 今後の予定

6月以降も、前橋市内や伊勢崎市内の高校で、引き続き救急講習会を開催予定です。
参加される先生方にとって、明日からの現場で役立つ時間になるよう、 しっかり準備していきたいと思います。

コメント

このブログの人気の投稿

死戦期帝王切開 勉強会

2026年新職員紹介② 西川 里穂先生

新年度集合写真