「一挙手一投足」に注目する!

町田です。
当直明けにテレビでプロ野球と大相撲の中継を見ました。
無観客であることから打った時の音、グラブにボールが収まった時の音、ベンチからの声援(やじ?)、体同士のぶつかる音、行司の響く声など、とても斬新な感じでした。もちろん選手や力士は大変だと思いますが・・・
それと同時に視覚に集中できるため、選手や力士の細かい動きまでいつも以上に見ている気がします。まさに“「一挙手一投足」に注目する”状態です。


「一挙手一投足」の意味は、“ひとつひとつの動き、小さな動作”です。
実は無観客試合を見る前からこの言葉のことを意識させられるような経験をしています。
ドクターヘリ活動においてOJTナースから、またドクターカー活動中において救急救命士から、振り返りや症例検討会の時に「あの時に先生はなぜこのような動きをしたのですか?」「この処置の時にこういうやり方もあるのですか?」と聞かれることがあります。
特に緊急度の高い患者さんに対応しているときに、フライト・カードクターが超緊急処置や最終決断にチームメンバーが注目していることを強く感じました。それは救急外来や集中治療室、そして病棟で患者を診療しているあらゆる場面でも、我々の「一挙手一投足」が同じように注目されていると思います。

以前にも本ブログで書きましたが、安全な医療はありません。
医療行為はリスクの塊であり、そのリスクをコントロールして安全を得ることができます。周囲でスタッフや家族、そして患者自身が安心していただけるよう、一つ一つの動作をより迅速かつ丁寧、そして美しく行うことが重要ですね。


ちなみに「一挙手一投足」にとは、“わずかに苦労すること、少しの労力”という意味もあります。
普段から物事を上手く進めるように、一挙手一投足の労を費やすことを忘れてはいけません!


ただ「一挙手一投足」を意識しなくて済む時間もないと疲れちゃいますね~(笑)

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