『第25回日本災害医学会総会・学術集会』に参加しました。

町田です。
COVID-19の感染拡大を防ぐために、政府や各行政、そして所属組織から様々な見解や指針が発出され、様々なイベントの中止、延期のニュースが飛び交っています。自分自身も今週初めの段階で3つの会議や研修会の開催可否の選択を迫られていましたが、1つは開催、1つは中止、1つは開催予定から土壇場で中止となっています。
大切なことは、イベントの開催、中止、延期の是非を問うのではなく、きちんと主催者、イベント運営事務局、会場提供者、そして参加者の意向を確認し、その判断理由を参加者にきちんと説明することだと思っています。そして最終的には一人一人の感染予防対策にかかっていますので、引き続きうがい、手洗いの徹底をよろしくお願いします。


先日神戸で開催された『第25回日本災害医学会総会・学術集会』の参加報告です。

本学会参加予定者の中で学会期間前から期間中もCOVID-19対応が並行して進行中であり、残念ながら参加できない同士の方々もたくさんおられました。当科からも4人が参加予定でしたが、そのような都合もあり町田が4人分の座長と発表を背負って、本会に参加させていただきました。

<当院からの参加者>
・中野院長
座長(一般口演:多職種連携)
・中村センター長(町田代行)
座長(一般口演:受援)
・高寺看護師長
座長(一般口演:教育・研修 1Hspレベル、取り組み+α)
・中林先生(町田代行)
一般口演:災害に関連する傷病
 「被災から子どもを守るには -政府訓練が示した実務上の課題-」
・藤塚先生(町田代行)
一般口演:災害に関連する傷病管理 小児・周産期への対応
 「局地災害時の遺体・遺族対応」
・町田
座長(一般口演:法・検視・検案・広域医療搬送)
パネルディスカッション:惨事ストレス対策を考える
 「『墜落したヘリに友人が乗っていた。』~友人を死亡診断する覚悟と救援者ストレス~」
一般口演:DMAT、コーディネーター、赤十字
 「いまのDMATは災害超急性期に本当に戦えるのか?」

災害医療では一人でも多くの命を救うことを目的に活動しますが、災害によっては残念ながら亡くなられる方もいらっしゃいます。特に僕と藤塚先生の発表は発表者も聴講された方々も心が重くなる内容であったかもしれません。しかし多くの方々より貴重なアドバイスやあたたかいお声がけをいただき、多くの方が災害対応時の「生と死」についてたくさんの悩みを抱えていることがわかり、大切なことを共有できたような気がしています。


今年の本会は阪神・淡路大震災から25年目の節目の年でもあり、開会式で大会長の中山先生の挨拶の時に動画で流れた当時の映像やその後の神戸の25年の歩みを拝聴し、とても胸が熱くなるものがありました。日本の災害医療の発展のきっかけとなった土地で開催された本会に参加させていただき、「震災の経験を忘れず・伝えて・未来に生かす」という大切ことを改めて心に刻むことができました。

特に中山先生には11年前に日本DMAT隊員養成研修を受講した時からずっと何かあるたびにアドバイスや元気をいただいており、今回ようやくそのお礼を直接伝えることができました。
最後に本会ホームページに中山先生のお人柄がにじみ出たコメントが載っていましたで紹介します。

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