『第47回日本救急医学会総会・学術集会』に参加しました。

中林です。
先日東京の国際フォーラムで「第49回日本救急医学会総会・学術集会」が開催されました。

当院からはスタッフ8人が計11題の報告を行い、5人が座長を務めさせていただきました。
内容としては日常臨床で遭遇した珍しい症例の報告をはじめ、より効果的な病院前診療のあり方、熱中症の新しい初期治療、スタッフ自身に生じたメンタルヘルス、救急外来に来た小児患者から社会的な支援を要する患者家族の抽出する方法等、オールラウンドな救急診療を目標に診療を行っている当院の活動をそれぞれのスタッフが報告してきました。

<発表>12演題
・丹下副院長
ランチョンセミナー:不整脈診断における救急科と循環器内科の連携
「失神(一過性意識消失(T-LOC))に対する正当な評価と対処ー前橋赤十字病院の試みー」
・中村センター長
ランチョンセミナー:不整脈診断における救急科と循環器内科の連携
「一過性意識消失の鑑別は救急医の腕のみせどころ!」
口演:地域医療連携
「「地域で診る」を目指して」
・町田医師
口演:その他
「「友人に黒タグをつける」~メンタルヘルスに関する災害対応前のリスク評価と直後からの専門医による介入の重要性~」
・中林医師
ポスター:ER診療
「当院救急外来でチェックリストを用いて社会的リスクを有すると評価された患者のまとめ」
・藤塚医師
パネルディスカッション:VV-ECMOを駆使して
「前橋赤十字病院ECMOセンターの現状」
ポスター:高齢者の救急
「地域で取り組む,救急医療と在宅医療連携」
・小橋医師
口演:病院前医療
「ドクターカーとの連携における,ドクターヘリの効率的な運用を考える」
口演(シンポジウム関連セッション):不断前進,病院前診療
「病院前救急診療の目的を改めて考える~予後改善のためにできることは何か~」
・丸山先生
ポスター
「外傷性腹部大動脈解離を来したシートベルト症候群の一例」
・土手医師
ポスター:感染症・敗血症
「原発性水痘肺炎をきたした播種性水痘の1例」
・山田医師
口演:環境異常
「重症熱中症に対するcold water immersionによる冷却法の検討」

<座長>6セッション
・中野院長
パネルディスカッション:救急科専門医試験はこうあるべきだ
シンポジウム:新専門医制度の3年目を総括する
・中村センター長
ポスター:感染症・敗血症
・町田医師
ポスター:病院前医療・救護,Medical Control
・藤塚医師
口演:災害医療
・雨宮医師
口演:ER診療

ひとりでも多くのスタッフが発表し、最新の知見に触れるために、若干働き方改革には逆行する詰め込みスケジュールにはなってしまいました…()ただ、そこで各スタッフが得て持ち帰ったことはこれから担当する患者さんの診療に反映させて、より良い診療を提供できるようにモチベーションを上げてみんなで頑張っていきたいものです。
 
 
尚、本学会中に日本救急医学会 科学論文賞の発表があり、小橋先生が「最優秀科学論文賞」を受賞しました。素晴らしいです!!
群馬県ドクターカー、前橋ドクターカーのさらなる発展に大きな期待がかかります!
 

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