令和元年台風15号千葉県災害の活動報告② 『DMAT』

山田です。
99日未明、千葉県に台風15号が上陸し、千葉県内に甚大な被害をもたらしました。
今も苦しんでいる大勢の皆様に、心からお見舞いを申し上げるとともに、一日も早い復興をお祈り申し上げます。

私達は医師2名、看護師2名、主事2名の計6人で、911日水曜日の未明に群馬県を出発し、まず、11日から12日までは「DMAT」として、千葉大学医学部附属病院の災害活動拠点本部(千葉・市原・山武・夷隅活動拠点本部)にて本部活動を行い、12日夕方から13日にかけては、「日赤災害医療コーディネートチーム」として主に千葉県支部、君津中央病院、安房地域医療センターで活動を行いました。

千葉大学医学部附属病院の活動拠点本部に到着したのは、災害発災から3日目、既に当院からはロジスティックチームとしてDMAT1隊が派遣されており、私達も本部活動に入ることとなりました。



私はチームメンバーの協力の上、医療ニーズ・避難所のリーダーを担当させて頂きました。まず、地域の病院や避難所の被災状況を確認し、電気やガス、水道、食料、マンパワー、医療ニーズの必要性を拾い上げることから始まりました。停電・断水の地域が非常に多く、自家発電も残り数時間しか持たない病院や、既に吸引器や透析の機械が使えず、転院しなければならない患者さんがいる病院が多数あり、まだ気温が高い時期だったため、停電が長引けば長引くほど、今度は熱中症の患者さんがどんどん増えていくことが予測されるという、非常に危険な状態でした。専門のロジスティックチームと協力をしながら、各病院へ対応させて頂き、12日の明け方には、ほぼ全ての病院に電源車が到着し、水、食料の確保ができました。12日の午前中に県の保健医療調整本部へ活動を引き継ぎ、活動拠点本部は終了となりました。
 
 
DMATから医療救護班に徐々に業務を引き継ぐ方針となりましたが、当院救護班これから参集してくる日赤救護班の現地コーディネートを行うためにDMAT登録から日赤救護班登録に変更し、そのまま現地での活動を継続しました。(次回に続く・・・)

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