『第27回群馬県救急医療懇談会』に参加しました。

集中治療科・救急科の丸山です。
91日に群馬県吾妻郡中之条町で開催された「第27群馬県救急医療懇談会」に参加してきましたのでご報告いたします。本懇談会は、群馬県内の救急医療に関わる人々(医師、看護師、消防士、救急救命士など)が集まって、県内の救急医療の普及発展を目指す会です。


 
今年は当科から座長・講演・シンポジウム・一般演題合わせて、中村センター長、藤塚副部長、小橋先生、土手先生、丸山の5人が参加しました。また当院から中野院長の特別講演、小保方部長(精神科)、城田看護師(救急外来)、田中看護師(ICU)、伊藤主事(救急災害事業課)から演題発表がありました。
☆プログラムはこちら↓
 
 
様々な演題発表がされましたがその中で、私が最も興味を唆られたものはシンポジウム「救急隊とドクターヘリ/カーの診療協力」でした。
パネリストには群馬県内の救命救急センター3病院から新進気鋭の先生方が選ばれ、Preventable Trauma Deathを如何になくすかにつながる「病院前処置の在り方」や「救急隊との連携」について語られました。
明日につながる貴重なディスカッションを拝聴でき勉強になりました。
 
 
私は一般演題「ER/Drカー・Drヘリ/災害医療」というセッションで、「脳卒中における病院前救急診療の意義について」と題して当院の4年間のドクターヘリ・ドクターカーにおける外傷以外の脳血管疾患出動例に着目し検証を行い、統計を用いて今後の展望について発表させていただきました。
データは当科の小橋先生と当院脳神経外科の先生方を中心に蓄積してきた歴史を引き継ぎ、今回の検証に必要な情報を追加してなんとか発表までたどり着くことができました。データ集めは地道な作業ですが、このような臨床につながる情報を発信できるよう今後も「気づき」を形にしていけたらと思います。
また、同セッションの演題はバラエティに富んでおり、臨床においてピットフォールを再確認するものや非日常における医療体制について学ぶことができ、明日からの診療に活かしたいものばかりでした。
 
今後もこのような研究会や医学会には積極的に参加し日々の診療に還元できればと思います。

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