「北海道ドクターヘリ災害時運用における机上訓練」に参加しました!vol.1 ~過去の経験から学びこれから準備することを考える…~

町田です。
先々週は4日間北海道に滞在させていただき、5つの検証会、会議、訓練などに参加させていただきました。
前回は2/13-14に札幌で開催された「平成30年胆振東部地震災害救護活動報告検討会(@日赤北海道支部)」について書きましたが、2/14夕方には雪深い石狩平野を特急電車で1時間半北上し、ドクターヘリ関連の会議や訓練が開催される旭川に移動しました。今回は2/15に旭川で開催された「北海道ドクターヘリ災害時運用における机上訓練@旭川赤十字病院」について報告します。



災害時のドクターヘリ運用に関しては、平成28年12月に厚生労働省医政局から各都道府県に念願の「大規模災害時におけるドクターヘリ運用体制構築の係る指針」が通知されました。
その後も日本には多くの災害が起こりましたがなかなかこの指針が使用されることがなく、たった一度だけ昨年1月に群馬県で発生した噴火災害で使用されたのみです。しかしこの指針が通知される前から様々は大規模訓練の企画に関わったり実際にこの指針を使った経験から、今回は旭川赤十字病院の住田副院長よりお声掛けいただき今回の机上訓練に関わらせていただく機会をいただきました。

実は訓練のアイデアを出すことと、訓練の最初にレクチャーすることだけだと思っていたのですが、訓練の企画も依頼されていたことをすっかり失念し住田先生には直前にいろいろな準備をさせてしまう大失態から始まりました・・・しかしながらここは自称“追い込まれるほど力を発揮する男”としてはそのままで終わらせるわけにはいかず、直前にお願いして訓練の企画・運営をさせていただきました。

今回の訓練には北海道内にあるドクターヘリの4つの基地病院・関連病院、3つの運航会社、そして基幹災害拠点病院である札幌医科大学、そして北海道庁の関係者の皆様が集まりました。
僕の地元が北海道ということもありますが、本当に知っている方々ばかりでうれしさとともにものすごい責任感に急に襲われました。しかし高校の同級生が優しく声をかけてくれたおかげで肩の力が抜けて、とても良い雰囲気で訓練を進めることができました。


最初に僕から「大規模災害時におけるドクターヘリ運用」について、過去の災害での経験、指針の運用上の課題から、災害時にドクターヘリ連携活動をするために考えなくてはいけないことについてレクチャーさせていただきました。ちなみに考えないといけないことの大部分は事前の準備で決まります。

続いて住田先生が司会で、実際に北海道で災害が起こった時に4つの基地病院がどのような体制を構築するか参加者で検討しました。北海道は日本の面積の22%を占めている広大な大地で、他府県と異なり災害発生地点によって、ヘリ参集拠点や給油場所をどこにするか?など体制を大きく変えないといけない場合があります。道庁と各基地病院の関係者が一堂に介しているからこそ有効なディスカッションが行われていたように感じました。


いよいよ机上訓練の開始です・・・(次回へ続く)

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