「平成30年胆振東部地震災害救護活動報告検討会@日赤北海道支部」に参加して…

町田です。
一昨日晩に最大震度6弱の地震が北海道胆振地方を中心に起こりました。ちょうど病院にいたので5か月前のことを思い出しながら情報収集チームを立ち上げて活動を開始しました。幸い大きな被害がなくほっとしたところですが、やはり地元で起こったことなのでとても心が痛みました。けがをされた方々の1日も早い回復をお祈りします。


ところで昨年9月に発生した「平成30年北海道胆振東部地震」では、日赤災害医療コーディネーターとして5日間にわたって日本赤十字社北海道支部と北海道庁で活動させていただき、そのこともあって本震災の活動を振り返る会にいろいろ参加させていただいています。
昨年12月には札幌で開催されたDMAT技能維持研修に、今年1月には日赤本社、2月には日赤北海道支部で開催された日赤の活動の検証会に顔を出させていただきました。

特に2月13,14日に日赤北海道支部で開催された「平成30年胆振東部地震災害救護活動報告検討会」では、北海道・東北および本社の日赤関係者が【現地災害救護実施対策本部機能について】【医療救護活動について】【被災者支援(支援者支援)について】という3つのテーマに関して、それぞれの部会に分かれて2日間かけてグループワークを行い、今後の展望について発表を行っていました。

いままで災害対応に関する振り返りに関しては、災害救護活動に参加したメンバーが発表を行っうだけで終わる印象しかありませんでしたが、今回は次にどうするか徹底的に話し合っている参加者の北海道・東北地区の日赤支部・各日赤救護班の皆様の姿をみて、ただ助けてもらうだけではなく災害救護も自助共助が大切であることを改めて感じました。


いろいろな振り返りの会に参加させていただきとても勉強させていただくことばかりでしたが、ロジスティック強化、システムの確立という話が全面に出すぎていて、熱い思いをもって現地に駆け付けてきた各救護班の立場を考える必要性を改めて感じました。
特に日赤救護班の多くのメンバーは平時は地域医療を支えていて、必ずしも救命救急センターに勤務していたりしているわけではありません。それでも平時の活動が災害時にも被災者への心が通った対応ができる素晴らしい土壌があると感じています。

僕自身は日赤、DMAT、日本災害学会など様々な立場で現地にこーディネーターとして派遣させていただいています。様々な機関が現地に駆け付けるようになった今だからこそ、日赤で派遣されれば日赤以外の救護班の思いを、DMATで派遣されればDMAT以外の救護班の思いを考えてふるまうことが、最終的に被災地に負担をかけず最も有効な災害救護を提供できると確信しました。
今回の2日間の日赤北海道支部での検討会に参加させていただき、あらためて自分自身の災害救護に取り組む姿勢を振り返ることができました。


ところで地震対応の際は道外からやってきて地元の方々に迷惑ばかりかけてしまいましたが、今回の検討会参加に関して日赤北海道支部・道内日赤病院の関係者の皆様に熱烈な歓迎をいただき、また活動中に心のよりどころであった日赤宮城県支部の救護課長や同支部に支援に来ていた本社・宮城県支部の方々と再会することもでき本当に涙が出るほどうれしかったです。

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