「群馬県緊急消防援助隊合同訓練」に参加しました。

後期研修医の西村です。
今回は104日に渋川にて行われた「群馬県緊急消防援助隊合同訓練」にDMATとして参加してきた報告です(報告が遅くなりすみません)。

この訓練は、地震などの大規模災害が発生した場合に、人命救助等の災害対応活動を迅速かつ効果的に実施するため、消防および医療の連携の向上を図ることを目的に実施されました。
訓練は渋川市内の河川敷のグラウンドで行われ、県内の消防本部から指揮隊・救助隊・救急隊などが多く参加し、医療からも当院のほか、渋川医療センター・利根中央病院のDMATチームが参加しました。
僕としては、机上訓練ではない、屋外での消防との本格的な合同訓練は初めてで、“ベテランDMAT隊員”の藤塚先生のほか、看護師の稲村さん、ロジの田村さんと参加してきました。


訓練内容としては、同日午前に震度6強の地震が発生し、市内で建物・道路の崩壊、土砂崩れ、火災など多くの負傷者及び孤立者が発生したという設定で、我々はDMATとして災害現場にいき、主に救護所本部で傷病者の初期対応、搬送までの流れの確認を行いました。実際に災害現場に行くまで、現場の状況や傷病者数など具体的な内容は非公開だったので、非常にリアリティのある訓練でした。

そんな状況で現場にいってみると、ベニヤ板で作った家(小屋?)が複数あり、実際に土砂に埋もれていたり、土砂を掘り起こしている救助隊員がいたりと、これまたリアリティにあふれていました。

現場では藤塚先生が現場指揮本部の医療リーダーとなり、僕が現場救護所の医療リーダーをやらせていただき、消防やDMATチームと連携を取りながら、患者の対応にあたりました。幸いにも今回は傷病者数がそれほど多くなく、いつもの机上訓練で僕がなりがちな“パニクった”状態にまではならなかったですが、それでも“プチパニック”状態で、藤塚隊員にアドバイスもらいながら傷病者の対応をし、ちょうどいい実践的な訓練となりました。

また屋外でやることで、風で傷病者情報が書かれた紙が飛ばされそうになったり、雨の心配をしたりと、屋内では気づかない新たな注意点にも気づき、いい経験となりました。最後は救助犬も登場し発見し忘れた傷病者がいないことを確認し無事訓練終了となりました。


今後もこのような訓練を通し、いつ災害がおこっても“冷静に”対応できるよう、準備していきたいと思います。

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