「第26回小児集中治療ワークショップ」に参加しました。

中林です。
京都テルサで開催された「第26回小児集中治療ワークショップ」に参加してきました。

小児の集中治療(PICU)というと新生児の集中治療(NICU)のことと認識されがちですが、赤ちゃんから大人の体格をした学生まで、成人と同様の内因・外因を問わない各種臓器不全や、先天性疾患を主体とする開頭・開胸・開腹を要する周術期管理を主に対象に、サイズも傷病の種類も文字どおり多種多様な患者さんに対して診療を行います。

一方、小児は成人と比べて基本健康な年代であることから、PICUで治療を必要とする患者さんの数は圧倒的に少ないことがわかっています。提供する診療の質を担保するためには患者さんの集約(診療する施設を地域ごとに決めて集めること)が求められていますが、地域によって体制がそれぞれ異なることからそれぞれ工夫しながら診療にあたっています。
群馬県でも同様で、小児医療センター、大学と当院が中心になって役割分担しながら重症な小児患者さんの診療にあたっています。

今回は発表1件行いましたが、体制が異なる他の地域から高次医療機関までの搬送にまつわる意見をはじめ、めまぐるしく変化する患者さんの反復評価など多くの質問やアドバイスを頂き、大変勉強になりました。

当院としても患者さんの数こそそれほど多くないものの、外傷を中心に小児の重症患者さんを受け入れていることから、こうした機会を活用して知識のアップデートをしながら、小児ということを理由にせずに集中治療の質をさらに高めていきたいと思います。

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