From Cambridge・・・vol.1 『ECMO retriever system』

おひさしぶりです。内海秀(夫)です。
7月半ばよりイギリスはケンブリッジにあるRoyal papworth hospitalECMO(膜型人工心肺)を学びにきております。
ケンブリッジは学術都市として世界的に有名で歴史もあり、街中も趣き深く、居心地よくすごせています。またことあるごとにlovelyを連発するイギリス英語にも最初は戸惑いを覚えましたが、徐々になれてきております。


イギリスには5つのECMOセンターがあり、イギリス中部・東部をこのpapworthが担ってるという状況で、今回はECMOのシステムを盗みに…いや学び(笑)に来た次第です。

感想ですが、まず!!!世界中(ヨーロッパ諸国、インド、アフリカ、南米など)から医師・看護師があつまり、一人の患者・一つの病院のために従事している姿はすごく興味深かったです。
また日本人はどうしても本音と建前で生きる文化があるかと思いますが、こちらはしっかり一人一人が向き合い、ディスカッション・コミュニケーションをしており、こういうところ我々は学ばなければならないと思いました。


ECMOについてですが、年間8090人のECMO患者を受け入れており、夏にもかかわらず、週に1~3人の患者さんがECMOによる治療をされていました。
基本的には最初からここpapworthに患者さんが搬送されて来るわけではなく、近隣(といっても数100㎞圏内)の病院から紹介を受け、医師が現地にECMOチームと赴いて患者さんを「診察→ECMO導入」し帰ってくる“retriever system”とよばれる体制で受け入れを行っています。
当院でも新病院にはECMOカーが導入されており、retriever については非常に学ぶことが多く、帰国後還元させていただけたらと思います。

またECMOという高度な医療を行っているにもかかわらず、患者さんとよく話す・診察するという当たり前のことを当たり前にできている医師たちをみて、医師のあるべき姿を再確認することができました。


そして再度にこのような自分の人生において貴重な体験をさせていただくことができたのも、前橋日赤救急科皆さんのおかげであることは言うまでもありませんが、本当にこのような機会・時間をありがとうございました!!Lovely!!!!!!!!!

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