子どもたちを事故から守るために・・・~「EMA meeting」に参加しました。~

山田です。
728日、杏林大学病院で開催された、Emergency Medical alliancemeetingに参加させて頂きました。

Emergency Medical allianceとは、ER型救急医学を志す若手医師、医学生で構成され、“夢と、若さと、情熱で日本の救急医療を変える!”をスローガンに掲げた団体です。年に2回、全体meetingが開催され、所属するメンバーが一同に介し、議論、学びを深める機会が設けられています。


今回のテーマは「小児救急」でした。ER診療や、ドクターカー・ドクターヘリでのプレホスピタルの現場では、小児の診療に携わる機会も多く、救急医として小児救急の知識は必要不可欠です。

具体的なプログラムは、①PICUに関する記念講演、②鎮痛鎮静/処置/虐待・傷害に関するレクチャーとハンズオン、でした。

薬剤や知識の再確認ができたとともに、ハンズオンでは挿管や骨髄路の確保といった手技を学ぶことができました。また、他の病院の救急科や小児科の先生方とのディスカッションは、非常に新鮮で、大変有意義な時間を過ごすことができました。

今回、『鎮静』や『処置』といったテーマと平行し、『虐待・傷害予防』というテーマが取り上げられていたのも、大変印象的でした。
小児の患者さんの診療のうち、特に、転落、熱傷、異物誤飲、交通事故といった外傷は、私たち救急医が関わることの多い領域です。日本では、1-19歳までの死亡原因の第1位が、「予防可能な事故による傷害」と言われています。大人の私たちが普段何気なく見過ごしているところに、多くの危険が潜んでいるということを改めて感じたとともに、“事故予防”という目で、一度環境を振り返ること、その啓蒙の重要性を強く感じました。


以下の写真は、当日会場で配布された、SAFE KIDS JAPANの傷害予防カレンダーです。
家庭内に潜む危険、に改めて目を向けてみると、意外なところに見つかるかもしれないなと感じました。

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