「群馬Local-DMAT研修」を受講しました。

お久しぶりです。後期研修医の西村です。
今回は、先日行われた「第6回群馬Local-DMAT研修」の参加報告です。

DMATとは、Disaster Medical Assistance Teamの略で、「災害急性期に活動できる機動性を持った、トレーニングを受けた医療チーム」のことです。今回はLocalということで群馬県内で災害が起こったときにDMATとして活動するための研修を、生塩先生と僕の2人で受けてきました(ちなみにインストラクターには当科の先生方がたくさんいて、プレッシャーを感じながらの研修でした笑)。


災害と聞くと地震や噴火などをイメージしますが、列車やバスの事故、火災なども災害に含まれます。簡単に言うと、けが人がたくさんでれば災害になります。これが案外多いです。
群馬県でも617日に震度5弱の地震(群馬県では震度5弱以上が観測されたのは1918年からの観測史上初とのこと!)が起こったり、スーパーに車が突っ込み多くの方がけがをされたりと、6月だけで6回も災害発生の宣言がされました。全部にDMATが出動したわけではないですが、今後の出動の回数は増えてくることが予想されます。


研修で最も重要視されていたのが、指揮系統を確立することで、そしてこれが最も難しかったです。ただでさえ、傷病者が多いうえ、災害時は警察、消防、自衛隊、DMATなど様々なチームが動いており、好き勝手動くと、現場が混乱、訳が分からなくなります。指揮系統を確立し、消防・警察と協力することで初めて、傷病者の治療・搬送が可能となります。
今回はそんな指揮系統の確立の仕方を含め、トリアージ方法や現場での救護活動といったことを2日間みっちりと勉強してきました。

また今回の研修では、県内様々な病院からも医療スタッフの方が参加しており、さらに消防や警察の方も参加されていたため、いろいろな方と話ができ、関係を築けたのがさらに収穫でした。


ちなみにこの研修で僕も(無事?)Local DMAT隊員になることができました。災害が起こらないことを祈っていますが、有事の際には迅速に活動できるよう日々備えていきたいと思います。

コメント

このブログの人気の投稿

新年度集合写真

先日ブログでご紹介した新型コロナワクチン筋注方法について訂正があります

新たに6名の仲間が加わりました!~2016年度 新スタッフ紹介~